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伝説的ロック・バンド“スクイーズ”のキーボード奏者として名声を確立する一方で、ブルース、ジャズ、スカ、R&Bの世界でも名手ぶりを発揮。本国UKではテレビ番組のパーソナリティとしても絶大な人気を誇るジュールズ・ホランドが、待望のブルーノート東京初上陸を果たす。3部作からなる『ジュールズと素晴らしき仲間たち』ではジョージ・ハリスン、ボノ、スティング、ジャミロクワイ等と共演、2004年のアルバム『ライフ・イズ・トゥー・ショート』では、トム・ジョーンズとのコラボレーションで話題を呼んだジュールズ。今回のステージでも、スカ〜レゲエの重鎮リコ・ロドリゲスなど凄腕の仲間たちと共に、華やかなセッションを繰り広げてくれる。
●ピアノとヴォーカルのジュールズ・ホランドは、1958年1月24日、英国のロンドン生まれ。本名はジュリアン・マイルス・ホランド。8歳から叔父にブギ・ウギ・ピアノの手ほどきを受け、並行してクラシックの声楽も学んだ。ロンドン近郊のクラブやパブに10代で出演し、16歳でポップ・ロック・バンド“スクイーズ”にキーボードで参加。〈テイク・ミー・アイム・ユアーズ〉や〈クール・フォー・キャッツ〉などのヒットに貢献しながら、ソロ名義のEPも発表する鮮やかなスタートを切った。’80年にグループを抜けたのを機に、“ジュールズ・ホランド&ヒズ・ミリオネイアーズ”を結成。“スクイーズ”が再結成する’85年まで、セッション・ミュージシャンとして活躍し、BBCなどTV業界とのコネづくりにも励んだ。’88年から米NBCの音楽番組『Night Music』で、デヴィッド・サンボーンと共にホストを務め全米にも進出。’90年に再びソロになると、“ジュールズ・ホランド・アンド・ヒズ・リズム&ブルース・オーケストラ”を結成し、’92年からBBCで『ジュールズ倶楽部(Later with Jools Holland)』が放映開始。毎回、複数の豪華ゲストを迎えるライヴ・セッションを軸に、司会者、バンド・リーダー、音楽パーソナリティとして大活躍。音楽を離れても人目を引く、国民的な人気を獲得していく。他方でその間、ブギ・ウギ・ピアノやソロ・ピアノによるアルバム・リリースで、ピアニストとしての地歩も固めてきた。それらの活動を集成したアルバム『ジュールズと素晴らしき仲間たち』を’02年に発表すると爆発的なヒットとなり、続けざまに『同2』と『同3』が登場。期せずしてジョージ・ハリスンのラスト・レコーディングの場になったほか、エリック・クラプトンやジェフ・ベックら錚々たるビッグ・アイコンを揃え、世界中の音楽ファンの心をつかんだ。さらに、’05年の『ライフ・イズ・トゥ・ショート』では、大御所のトム・ジョーンズと共演。最新作の『The Informer』ではルビー・ターナーをフィーチャーするほか、自伝も出版になるなど話題に事欠かないままでいる。ブルーノート東京に出演するのは初めて。オフィシャル・サイトは「http://www.joolsholland.com/」。
●フィーチャリング・ドラマーのギルソン・レイヴィス(1951年英国生まれ)は、チャック・ベリーやドリー・パートンらの伴奏を務めた後、“スクイーズ”にレギュラー参加。ジュールズの“リズム&ブルース・オーケストラ”でも右腕として活動。近年は、エイミー・ワインハウスやロバート・プラントのレコーディングでも好演を残してきた。オフィシャル・サイトは「http://www.gilsonlavis.com/」。
●シンガーのルビー・ターナーは、ジャマイカのモンテゴ・ベイ出身。9歳で英国に渡り音楽活動を始めた。“UB-40”や“カルチャー・クラブ”のバックで歌った後、’86年にソロ・デビュー。コンポーザーとしても名を上げながら、キャリアアップを果たしてきた。ジュールズのバンドのほか、ミック・ジャガー、スティーヴィー・ウィンウッド、ブライアン・フェリーなどビッグ・ネームたちのファースト・コールとしても知られる。オフィシャル・サイトは「http://www.rubyturner.com/」。
●もうひとりのシンガーのルイーズ・マーシャルは、英国ランカシャーのオールダム生まれ。聖歌、バレエ、音楽理論などを幅広く学び、舞台女優としても才能を発揮。昨年、ファースト・アルバム『Wait For You』の発表で脚光を浴びた超実力派。ルビー・ターナーと同様、ロビー・ウィリアムスやブライアン・フェリーらのサポートで頭角を現し、一方で教会聖歌のアレンジャーとしても活躍してきた。オフィシャル・サイトは「http://www.louiseclaremarshall.com/」。
Jools Holland
and his Rhythm & Blues Orchestra featuring GILSON LAVIS and guest vocalists RUBY TURNER & LOUISE MARSHALL
ジュールズ・ホランド
&ヒズ・リズム&ブルース・オーケストラ・フィーチャリング・ギルソン・レイヴィス&ゲスト・ヴォーカリスツ・ルビー・ターナー&ルイーズ・マーシャル
2010 3.22mon.-3.24wed.
Showtimes : 7:00 p.m. & 9:30 p.m.
※3.22mon.
1st Show : Open5:00p.m. Start6:00p.m.
2nd Show : Open8:00p.m. Start8:45p.m.
Jools Holland (p,vo)
ジュールズ・ホランド(ピアノ、ヴォーカル)
Gilson Lavis (ds)
ギルソン・レイヴィス(ドラムス)
Mark Flanagan (g)
マーク・フラナガン(ギター)
Dave Swift (b)
デイヴ・スウィフト(ベース)
Phil Veacock (sax)
フィル・ヴィーコック(サックス)
Lisa Grahame (sax)
リサ・グラハム(サックス)
Rico Rodriquez (tb)
リコ・ロドリゲス(トロンボーン)
Winston Rollins (tb)
ウィンストン・ロリンズ(トロンボーン)
Jon Scott (tp)
ジョン・スコット(トランペット)
Ruby Turner (vo)
ルビー・ターナー(ヴォーカル)
Louise Marshall (vo)
ルイーズ・マーシャル(ヴォーカル)
Rosie Holland (back vo)
ロージー・ホランド(バック・ヴォーカル)
¥8,400(税込)
多士済々のUK音楽シーン。その中でも、無類の顔の広さを誇るミュージシャンがジュールズ・ホランドだ。エリック・クラプトン、スティング、ジョージ・ハリスン、ピーター・ガブリエル等、彼と共演したことのある大物は数え切れない。2003年には長年に渡る音楽界への貢献が認められてOBE(大英帝国勲章)を受賞している。
'74年、わずか16歳でスクイーズの創設メンバーとなり、「Take Me I'm Yours」等のヒット曲を連発。'78年からはソロ活動も始めた。そして'87年に自己のビッグ・バンドを結成(間もなくリズム&ブルース・オーケストラと改名)、ジャズ、ロック、ブルース、R&Bを横断するサウンドで幅広い音楽ファンを魅了し続けている。彼がホストを務めるテレビ番組「Later With Jools Holland」は、日本のMUSIC AIR TV でもオンエアされている。この3月に行なわれる来日メンバーも、ジュールズの幅広い人脈をフルに生かしたもの。スカ界のトップ・トロンボーン奏者であるリコ・ロドリゲスや、UKナンバーワン・ヒット「It's Gonna Be Alright」で知られるルビー・ターナーの参加は特に見逃せない。
「彼が参加すると音楽がレベル・アップする」といわれ、絶大な信頼を得ているジュールズ。そんな彼がUKの凄腕たちをどうまとめ、どんなピアノ・プレイを聴かせてくれるのか。期待は尽きない。
It is a great honour for me and my band to come and perform in Japan. The Blue Note has a fantastic international reputation for great music. I hope my compositions and mash up of boogie, ska and blues will bring joy to the people there.
Jools Holland
日本に行ってライブができるのは、私とバンドにとって本当に光栄なこと。ブルーノート東京は素晴しい音楽を紹介しているって、国際的にも評判だしね。日本のオーディエンスの皆さんに私の曲と、ブギー、スカとブルーズのマッシュ・アップを楽しんでもらえたら嬉しいよ。
ジュールズ・ホランド