'12 Bloggin' BNT by 原田和典 - - report : JAVA JA...
2009/04/01
原田和典のBloggin' BNT - 番外編:JAVA JAZZ レポート
3月6日から8日にかけて、インドネシア・ジャカルタで開催された「第5回 JAKARTA INTERNATIONAL JAVA JAZZ FESTIVAL」に行ってまいりました。
http://www.javajazzfestival.com/2009/
これまでマーカス・ミラー、セルジオ・メンデス、ジョン・スコフィールド、ロン・カーター、渡辺貞夫、櫻井哲夫など、数多くの人気ミュージシャンが登場してきた同フェスティヴァルですが、今年のラインナップも豪華でした。
ジェイソン・ムラーズ、スウィング・アウト・シスター、ピーボ・ブライソン、マット・ビアンコ、イリアーヌ、ダイアン・リーヴス、ロイ・エアーズ、マイク・スターン、鈴木勲、TOKU、クオシモード、SOIL & PIMP SESSIONSなどがステージを飾り、イヴァン・リンス、トム・スコット&ポーレット・マクウィリアムスにいたってはジャカルタ公演を終えてから「ブルーノート東京」に登場したのでした。
日本でいうところの「ジャズ・フェスティヴァル」とはやや異なるラインナップかもしれませんが、欧米のポピュラー音楽をここまでまとめて聴ける機会はまだ少ないのかもしれません。ぼくが見たどの公演も溢れんばかりのファンでいっぱい、1曲終わるごとに拍手と歓声の嵐です。
フェスティヴァルは「ジャカルタ・コンヴェンション・センター」内で行なわれます。千葉県にある幕張メッセのような場所といえば、規模の大きさがわかっていただけますでしょうか。とにかく広い。その中に10を超えるステージが設けられ、ほぼ同時進行で演奏が繰り広げられるのです。もちろんジャカルタ、バリ、ドバイ等のミュージシャンをたっぷり聴くこともできます。
3月でも気温が30度を超え、湿度も98%に達するジャカルタですが、会場内はとても快適です。食事コーナーのメニューも豊富で、値段も手ごろ。スタッフにもお客さんにも、なんともいえない暖かさがあるのもいいですね。これからもずっと続いてほしいフェスティヴァルです。
(写真・左:MIKE STERN, 右:ROY AYERS)
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1970年生まれ。ジャズ誌編集長を経て、2005年ソロ活動を開始。
著書に『原田和典のJAZZ徒然草 地の巻』(プリズム)
『新・コルトレーンを聴け!』(ゴマ文庫)、
『世界最高のジャズ』(光文社新書)、
『清志郎を聴こうぜ!』(主婦と生活社)等。
共著に『猫ジャケ』(ミュージックマガジン)、
監修に『ジャズ・サックス・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック・エンターテイメント)。好物は温泉、散歩、猫。