'11 BNT : What's Happenin' ! , ROY HAYNES - - ジャズがジャズで...
2009/06/04
ROY HAYNES QUARTET featuring MAKOTO OZONE
こういった貴重なパフォーマンスに立ち会う機会に巡り会うのは、
ジャズがジャズであり続ける限り、またどこかで、という期待が持てるかもしれません。
されど、まったくの同じ感動・興奮には二度と会えないのが、ライブ・パフォーマンスと人間のはかない運命。
Mr. ロイ・ヘインズ、
'40年代からジャズ・シーンに顔を出す、存在そのものがジャズの歴史であり、
いつの時代でもリハーサルなし、自分たちの腕を信じてあとはグルーヴに身を任せるのみ、さあ、やるぜ、と言ってステージに立つ、そんな凄腕キャリアを重ねて来ている人。
いえいえ、ロイさんのみならず、小曽根さんもバンド・メンバーのジャリールやデヴィットも、当然のようにリハーサルなしで問題なしとのこと。
ジャズ・メンによる音の会話は、その場では未知との遭遇でありながらも、
"曲目" という相互理解の上ですでに成立している、華麗なる演出的部分もある。
とはいえ、即興のかたまりだらけであることは、紛れもない事実。
そして、毎夜の演奏曲目は、事前に決められていない。
「いつもステージ上で雰囲気を見て、俺がその場で決める。」
と、その道60年を超えるキャリアの持ち主は、まるで当たり前のよう。
結果、あのような聴衆の心に迫る演奏を初顔合わせの4人組みは繰り広げてしまう。
すごい。
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ジャズ史の証人は、日中に語ってくれました。
「おまえ、ルイ・アームストロングって知ってるか?
チャーリー・パーカーって知っているか、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーンってしっているか?
本の世界の話じゃないんだぜ、俺、みんな共演したことあるんだぜ 」
「 すべての自分のキャリアは誇りだ。自分がやってきたことを率直に表現できる仲間と近年はプレイしたいんだ。ビッグ・ネームとの共演とかもおもしろいが、そういうのは別に今はやらなくていい。自分が経験してきたことを、パフォーマンスで伝えたいんだ、それを楽しみたいんだ。」
「 俺はロイ・ヘインズ。自分がどんな役目をすべきかわかっている。マスター・クラスとかよりも、むしろ楽器を演奏しない人も入れるようなクリニックのようなものを次回はやりたいねえ。いろいろしゃべってもみたいよ。」
「それにしても、昨日の写真撮影も楽しかったな。何事も楽しいのが一番だな(笑)」
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今宵、ステージ上のロイさんは、笑みさえ浮かべながらいつにも増して楽しそう。
演奏は、時として、小曽根真トリオにも化けました。
小曽根さんの奏でる旋律の世界は想像を超えた広さであり、
ロイさんはじめ3人から、幾度となく感嘆の声がもれていたようにも見受けられました。
いつの日か、またこのような夜に出会いたい、
終演後は、そんな想いを多くの方が抱いたのではないでしょうか。
同じ演奏、同じ聴衆による同じ空間には2度と戻れないもの、
その場に居合わせられたという幸せな思いだけは永遠です。
ジャズがジャズであり続ける限り、 すべてが千載一遇のライブ・パフォーマンス。
すばらしきアーティストたちが当店のステージにて繰り広げるひとつひとつのパフォーマンス、それらの魅力をこれからも当ウェブサイト等を通じて、できるだけ事前にお伝えしていければ幸いです。
白熱のライブといえば、再来週のロイ・ハーグローヴの登場にも、多いに期待が膨らみます。
.... そう、ロイ・ハーグローヴといえば、いつもトランペットをしょって街を徘徊、
過去にはマイク・スターンのアルバムにも参加してました。。。。ということは、
6/21sun 2nd show あたりにひょっとしたら突然フラッと遊びにくるか。。。ちょっと期待してしまいます。
(管理人 2009/6/4)
ROY HAYNES - "Bura Bura Omotesando"
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