BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2009/08

2009/08/11

'11 BNT : What's Recommended ! - - 絶賛上映中『エ...

%83%81%83C%83%93%20.jpg
%83G%83%8B%83J%83%93%83%5E%83%93.jpg



What's Recommended -「エル・カンタンテ」


“サルサの声”と呼ばれた男、エクトル・ラボーの人生を描いた実話
喜びも哀しみもすべて知っている彼の歌は、人の心をわしづかみにする!

ジェニファー・ロペス製作 × マーク・アンソニー主演

ショウビズ界のスーパースター・ジェニファーが、現代サルサの最高峰シンガーにして
現夫のマークと組み、誇りと情熱を注ぎ込んだ夢のプロジェクトがここに誕生!

ニューヨークに暮らすカリブ系移民の哀しみや望郷の念から生まれた音楽、サルサ。
その黄金時代を築き、死後15年経ったいまなお“歌手の中の歌手”としてラテン
音楽界に影響を与え続けているエクトル・ラボーの生涯を、現代のラテン系
トップスターたちが映画化。

なぜ彼の歌はこれほどまでに人の心を震わせ、胸をかきむしるのか?


【 STORY 】
歌手になることを夢見て、17歳で故郷プエルトリコからニューヨークにやって
来たエクトルは、情感あふれる美声で人々を魅了し、瞬く間にスターへの階段を
駆け上がっていく。しかし、歌手としてまばゆい栄光の影で、彼の心は深い闇へと
沈んでいく・・・。

監督:レオン・イチャソ\n出演:ジェニファー・ロペス、マーク・アンソニー、ジョン・オルティズ
配給:アートポート 
http://www.artport.co.jp/movie/elcantante/








el_cantante_bnr.jpg


EDDIE2.jpg



2009/08/07

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , BOBBY HUTCHERSON - - report : BOBBY H...

blog_04.jpg
bobby1.jpg


公演初日リポート:BOBBY HUTCHERSON QUARTET featuring RENEE ROSNES



ブルーノート東京のオフィシャル・ブログに、ボビー・ハッチャーソンからのメッセージが掲載されています。

「ちょうど、ジョン・コルトレーンに捧げるニューアルバムをレコーディングしたところで、今度のライブではそのアルバムからの曲も演奏しようと思っているんだ」。

これは大ニュースじゃありませんか。コルトレーンといえばジャズの歴史に光り輝く巨人。1967年にわずか40歳で亡くなってしまったサックス奏者ですが、今もその影響力は少しも衰えず、多くのミュージシャンやリスナーを魅了し続けています。

ハッチャーソンとコルトレーンの共演レコーディングは、ぼくの知る限り残っていません。しかし、マッコイ・タイナー、エルヴィン・ジョーンズなどのコルトレーン・バンド卒業生とハッチャーソンは何度も顔を合わせています。また‘65年3月28日、ニューヨークのジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ゲイト」では、ハッチャーソンがコルトレーン・バンドの前座を務めています(チャールズ・トリヴァー・バンド、グレイシャン・モンカー・バンドの一員として)。「いつかコルトレーンの世界をヴィブラフォンで」、というのはハッチャーソンの念願だったのではないでしょうか。

ぼくが見た初日のファースト・セットでは、3曲目から“コルトレーン・タイム”がスタートしました。「NAIMA」、「MR.P.C.」、「MOMENTS NOTICE」など、コルトレーンはいくつもの名曲を残していて、多くのミュージシャンにカヴァーされています。そのあたりの定番をプレイするのかもしれないなと、ぼくは思っていました。しかしハッチャーソンは、快く期待を裏切ります。コルトレーンの楽曲中でも極めて通好みな「SPIRITUAL」で、いきなり度肝をぬいてくれました。コルトレーンとエリック・ドルフィーが共演した『ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』の冒頭に入っている、ちょっと津軽民謡みたいな旋律です。そういえばハッチャーソンは20代始めの頃、ドルフィーのバンドに所属していたことがあります。この曲はコルトレーンと同時に、ドルフィーにも捧げているのかな、と思いながら、ぼくはパフォーマンスを味わいました。

「NANCY」は、もともとフランク・シナトラの持ち歌ですが、コルトレーンが『バラード』というアルバムでとりあげてから、しばしばジャズの楽器奏者も演奏するようになりました。つづく「WISE ONE」も、あまりカヴァーされないナンバーです。コルトレーン本人の演奏(アルバム『クレッセント』に収録)の完成度が高すぎるためでしょうか。しかしハッチャーソンは見事にこの曲を自分の色に染めあげていきます。コルトレーンに通じる奔流のような高速プレイから、余韻をタップリ生かした全音符まで、名匠ならではの技をしっかり聴かせてくれました。

けっきょく、この日はアンコールの「DEAR LORD」を含め、4つのコルトレーン関連ナンバーが披露されました。おなじみのナンバーが連発されるライヴも嬉しいものですが、新作発表に先駆けて、そこからの曲が楽しめるステージというのも、なんともいえず良いですね。実に得した気分を味わわせてくれます。
ハッチャーソンの涼やかなヴィブラフォン・ジャズは、10日まで続きます。
(原田 2009/8/6)


● BOBBY HUTCHERSON QUARTET featuring RENEE ROSNES
8/6 thu. - 8/10 mon.


BOBBY3.jpg
bobby4.jpg




<< プロフィール・原田和典 >>
1970年生まれ。ジャズ誌編集長を経て、2005年ソロ活動を開始。
著書に『原田和典のJAZZ徒然草 地の巻』(プリズム)
『新・コルトレーンを聴け!』(ゴマ文庫)、
『世界最高のジャズ』(光文社新書)、
『清志郎を聴こうぜ!』(主婦と生活社)等。
共著に『猫ジャケ』(ミュージックマガジン)、
監修に『ジャズ・サックス・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック・エンターテイメント)。好物は温泉、散歩、猫。
ブログ:http://haradakazunori.blog.ocn.ne.jp/blog/



2009/08/06

BOBBY HUTCHERSON - ☆ P+M映像 : BOBBY...

blog_02.jpg

☆ BOBBY HUTCHERSON QUARTET featuring RENEE ROSNES


夏の熱帯夜に響く、クールなヴィブラフォンの音色。
大御所の登場は 8/10 mon まで。







● BOBBY HUTCHERSON QUARTET featuring RENEE ROSNES
8/6 thu. - 8/10 mon.



2009/08/03

DIANE SCHUUR - ☆ P+M映像 : DIANE...

blog_02.jpg

☆ DIANE SCHUUR


ダイアン・シューアの繊細かつダイナミックなパフォーマンスの一部をご覧ください。
公演は、8/5 wed. まで。








● DIANE SCHUUR
8/2 sun. - 8/5 wed.



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , DIANE SCHUUR - - report : DIANE S...

DIANE01.jpg
ダイアン・シューア-DIANE SCHUUR


公演初日リポート : DIANE SCHUUR



ダイアン・シューアを“まるでひまわりのようなひとだ”と形容した知り合いがおります。別の方は、彼女のライヴを見て“太陽のように明るいキャラクターの持ち主”と言いました。

それほどダイアンは華やかで、その場を和ませる力に溢れています。彼女にとっては、オーディエンスみんなが友達なのでしょう。ステージに登場するや否や、“ヨガをやって1年間で50ポンド減ったのよ”と語りかけ、いきなり客席を驚かせるダイアン。ですが、最初の1音をピアノから導き出し、歌い始めるやいなや、その姿は超一流アーティストのものに変貌します。表情豊かな歌声、その歌に寄り添うようなピアノ・タッチは、まさしく彼女ならではのもの。「TAKING A CHANCE ON LOVE」を皮切りに、「THEY SAY IT'S WONDERFUL」など、極めつけのラヴ・ソングを次々と紹介してくれました。前半をベースとヴォーカルのデュオで聴かせてくれた「YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO」では、“Tokyo Blue Note!”というシャウトも。曲が進むうちに、ぼくはダイアン宅の居間でリラックスしながら楽しんでいるような気分になりました。

バック・メンバーも、“気心が知れた”という表現がぴったりのプレイでした。ぼくがとくに目を見張ったのは、レジー・ジャクソンのドラムスです。曲によっては、けっこうガンガンと叩いているのですが、ちっともうるさくなく、常に歌を引き立てているのです。なんて細やかなプレイをするドラマーなのだろうと、ぼくは感心しっぱなしでした。デューク・エリントンの名曲「IT DON'T MEAN A THING」では、ブラッシュとスティック両方を使ってドラム・ソロを披露。そのプレイが見事に決まったときの、ダイアンの嬉しそうな表情が忘れられません。

欲をいえばダイアンのピアノをフィーチャーしたインストゥルメンタル・ナンバーも聴きたかったところですが(彼女のピアノは実に味わい深いのです)、今日あたり、それも披露してくれるかもしれませんね。
真夏のジャズ・クラブで、ダイアンの“太陽”を思いっきり浴びてください。
(原田 2009/8/2)

● DIANE SCHUUR
8/2 sun. - 8/5 wed.



ダイアン・シューア-DIANE SCHUUR




<< プロフィール・原田和典 >>
1970年生まれ。ジャズ誌編集長を経て、2005年ソロ活動を開始。
著書に『原田和典のJAZZ徒然草 地の巻』(プリズム)
『新・コルトレーンを聴け!』(ゴマ文庫)、
『世界最高のジャズ』(光文社新書)、
『清志郎を聴こうぜ!』(主婦と生活社)等。
共著に『猫ジャケ』(ミュージックマガジン)、
監修に『ジャズ・サックス・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック・エンターテイメント)。好物は温泉、散歩、猫。
ブログ:
http://haradakazunori.blog.ocn.ne.jp/blog/



<<前のページへ 123