BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2009/12

2009/12/29

INCOGNITO - ☆ P+M映像 : INCOG...

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☆ INCOGNITO


2009の最後と2010の幕開けを飾るのはお馴染み、
ブルーイ率いるインコグニート。
初日のパフォーマンス & メッセージ映像をアップしました!

ファンキー、ソウルフルそして洗練されたサウンドと、場内が総立ち
&誰もが笑顔になるハッピーで楽しいライヴでファンを魅了してきた
グループが今年なんと、結成30周年を迎えました!
イヤーエンド、ニューイヤー、そして結成30周年をインコグニートと
一緒に祝うスペシャル・ライブ、いつも以上の盛り上がりになること必至です。
公演は2010 1.5tue. まで。




●2009 12.28mon.-12.31thu. 2010 1.2sat.-1.5tue.
A special party for the Grand Year-End of 2009 & welcoming in a Happy New Year 2010 with INCOGNITO

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 急遽決定!!一夜、1ショウ限りのスペシャル・ライヴ
 インコグニート結成30周年をみんなで祝おう!
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 - For One Night Only ! -
 An Extended Special Show Looking back at 30 Years of INCOGNITO
 インコグニート結成30周年記念スペシャル公演

 2010 1.3sun.
 Open5:00p.m. Start6:00p.m.
 Music Charge : ¥9,450(税込)
 ※公演時間は約120分を予定、1日1ショウのみとなります。




'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , INCOGNITO - - report : INCOGNI...

インコグニート-INCOGNITO
インコグニート-INCOGNITO


公演初日リポート:INCOGNITO


世界最強のパーティ・バンド(と、あえていわせていただきましょう)、インコグニートが2009年から2010年にかけてのブルーノート東京を彩ります。

6デイズ公演というだけでも圧巻なのに、大晦日には恒例のカウントダウンを行い、1月3日には結成30周年を記念したスペシャル・プログラム(公演時間は120分を予定。この日のみ1ショウ)を敢行。ブルーノート東京公演を終えた翌日には、モーション・ブルー・ヨコハマにも登場するのですから、まったく彼らの人気とスタミナには驚くしかありません。

ぼくがインコグニートを知ったのは'90年代初頭のことです。トーキング・ラウドというUKのレーベルが、次々と生きのいいシンガーやグループを送り出してくれたのです。ガリアーノ、ヤング・ディサイプルズ、オマー、K−クリエイティヴ、4ヒーローなどなど、名前を書いているだけでも往年の名曲が頭の中にこだましてきますが、現在もなおアクティヴに活動し、定期的に来日してファンを沸かせてくれるのはインコグニートだけ、といっていいでしょう。初めて彼らのアルバムを聴いたとき、ぼくは「新人離れしたサウンドだなあ。実は相当、経験を積んだ猛者なんじゃないかな」と思ったものですが、それもそのはず、この時点でインコグニートは結成10年を超える中堅どころだったわけです。そして今、この名門グループは結成30周年を目の前にして、さらなる発展を積み重ねながらサウンドに磨きをかけています。リーダー、音楽監督、ギタリスト、MC(これが面白い)を兼ねるブルーイの辞書に“停滞”という言葉はないのでしょう。
ブルーイのギターは、決して前面に出ません。ソロもとりません。あくまでも引き立て役です。が、耳をすまして彼らの音楽に浸れば、いかにこのギターが全体のサウンドの中にワサビを付け加えているかが実感できるはずです。ワウ(エフェクターの一種)を使ったカッティングは、ときにキーボードに寄り添い、ときに打楽器のように響きます。ノリのいい、ひたすらファンキーなインコグニート・ミュージックの根底にあるのは、間違いなくブルーイ御大の渋いギター・プレイなのです。

ブルーイはMCでこう語りました。「どんなミュージシャンから影響を受けたのか、と訊かれることが多い。アース、ウィンド&ファイアー、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、あげていけばきりがない。ブラジリアン・ミュージックをどう思う?と訊ねられることもよくあるね。私はどちらかというとボサ・ノヴァよりサンバ・ファンクに夢中だった。バンダ・ブラック・リオが大好きなんだ。つまり私はファンキー・マンなんだよ」。

スティーヴィーの「AS」、バンダ・ブラック・リオの「EXPRESSO MADUREIRA」等のカヴァー、そして「STILL A FRIEND OF MINE」等の新らたに披露された曲と定番の曲で構成されたステージは、まるでカーニバルのようでした。皆さんもぜひ、心弾むイヤー・エンド&ニュー・イヤーをどうぞ!
(原田 2009/12/29)


● 2009 12.28mon. - 12.31thu.
2010 1.2sat. - 1.5tue.

A special party for the Grand Year-End of 2009 & welcoming in a Happy New Year 2010 with
INCOGNITO

インコグニート-INCOGNITO


2009/12/26

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , 上原ひろみ - - report : HIROMI ...

上原ひろみ-HIROMI UEHARA
上原ひろみ-HIROMI UEHARA


公演初日リポート:HIROMI UEHARA Solo Piano -PLACE TO BE-



飛翔を続ける“時の人”、上原ひろみのソロ・ピアノ公演がブルーノート東京で開催されています。チケットはわずか数時間で完売。激しい争奪戦を見事、くぐりぬけたファンが、クラブ中を埋め尽くしました。
彼女は11月中旬から1ヶ月以上に及ぶ国内ツアーを敢行中です。12月24日には、すみだトリフォニーホールで新日本フィルハーモニー交響楽団との共演コンサートをおこないました。その翌々日にあたる昨日26日と今日27日、彼女はブルーノート東京のステージに立っています。今年最後の演奏場所として、東京でのホームグラウンドを選んだのです。

ステージにはヤマハのピアノが一台。
アコースティック・サウンドが、クラブを満たします。最新作『プレイス・トゥ・ビー』の世界をライヴで味わうには最高の条件といえましょう。とはいってもそこは上原ひろみというべきでしょうか、CD収録曲を弾いても同じ展開とは限りません。1曲あたりの演奏時間は伸び、アルバムを聴いていただけでは予想もつかないパッセージが、驚くほどのテクニックに裏付けされながら次から次へと登場します。

ピアノを弾く喜び、音楽に浸る喜びを全身で発散させながら、上原ひろみは約90分を疾走しました。ただ単に鍵盤に指を走らせるのではなく、内部奏法(ピアノに張られている弦をはじく)を取り入れたり、中腰で弾いたり。足踏みや掛け声が生々しく響くのもクラブ・ギグならではです。彼女はアーティストであると同時に、アスリートでもあるのでしょう。観客の声援、拍手も曲が進むごとに高まってゆきます。“元気が出るピアノ”の真骨頂、ここにありといった感じです。

彼女は以前、ぼくの取材にこう答えてくれました。「自分のピアノが元気を与えているのならこんなに嬉しいことはない。でも、私もお客様からすごく大きな元気をもらっているのです」、と。
良いファン、良いスタッフに恵まれて、上原ひろみの才能はさらに研ぎ澄まされ、その音世界は一層スケールを増すことでしょう。2010年も彼女の動きから目が離せません。
(原田 2009/12/26)


12/26sat.-12/27sun.
HIROMI UEHARA Solo Piano -PLACE TO BE-



2009/12/22

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , ERIC BENET - - report : ERIC BE...

エリック・ベネイ-ERIC BENET
エリック・ベネイ-ERIC BENET


公演初日リポート:ERIC BENET


にぎやかで、あわただしい年末。そんなときだからこそ、じっくりと暖かな歌声に耳を傾けたいものです。
ブルーノート東京の今年のクリスマス・シーズンは、“ミスター・ロマンス”ことエリック・ベネイの歌声で彩られています。ロマンティックな夜を、飛び切りスウィートなヴォーカルを味わいながら過ごす。からだじゅうが満たされる瞬間です。

CDではソフトでスウィートな面が強調されている感がなくもないエリックですが、ライヴの彼は、とにかく熱い! 全身全霊で繰り広げられるパフォーマンスは文句なしにエキサイティングで、興奮につぐ興奮を与えてくれます。幅広い声域、豊かな声量、グイグイと聴き手を引っ張っていくようなリズム感もさることながら、後部座席のひとりひとりまで視線を送りながら歌う姿に、ぼくは彼のエンターテイナーとしての凄さを感じました。あの瞳で見つめられ、ラヴ・ソングを歌われたら女性ファンはみんな彼のとりこになってしまうことでしょう(男のぼくも、エリックはセクシーだなあと思いながら聴いていました)。リピーターが多いというのもうなずけます。

バック・バンドの編成はキーボード、ベース、ドラムスというシンプルなものでしたが、各人が大変な凄腕のため、音の薄さはまったく感じられませんでした。とくに20歳を迎えたばかりというドラマー、スティックスの切れ味には脱帽です。ベースのグレゴリー・コリアーはまた、歌もうまい! もともと歌を歌うつもりがなかったけれど、エリックのアドバイスを受けて歌うようになったそうです。つまりシンガーとしては新人なのですが、まさしくプロ・シンガーはだしの歌声で楽しませてくれました。

演目は、これぞオープニングといった感じの「LOVE DON'T LOVE ME」、ラテン・テイスト満載の「SPANISH FLY」、本人曰く“エラ・フィッツジェラルドやナット・キング・コールが歌いそうな古典的な曲”「THE LAST TIME」など、盛りだくさん。もちろんR&Bチャートでトップに輝いた「SPEND MY LIFE WITH YOU」も聴かせてくれましたし、シーズンにちなんだ「THE CHRISTMAS SONG」も嬉しい贈り物でした。“ほとんどリハーサルしてないんだよね。間違わなきゃいいんだけど”というようなことを言いながらクリスマス・ソングを歌いだしたエリックですが、それは彼のテレでしょう。もちろん結果は大成功、エリックはオーディエンスの心に火をともしながら、さっそうとステージを去ってゆきました。

公演は25日まで続きます。スペシャル・カクテル「WHITE ROMANCE」(エリックが命名した)やクリスマス・スペシャル・ディナー・コース(23日、24日)と共に、至高の歌声に酔いしれてください。
(原田 2009/12/21)


● 12/21mon.-12/25fri.
Special Christmas Evening with ERIC BENET

エリック・ベネイ-ERIC BENET


2009/12/18

NICOLA CONTE JAZZ COMBO - ☆ P+M映像 : NICOL...

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☆ NICOLA CONTE JAZZ COMBO


ニコラ・コンテ・ジャズ・コンボの
初日のパフォーマンス & メッセージ映像をアップしました。
クール&スタイリッシュなステージは12.20sun. まで。




● 12.17thu.-12.20sun.
NICOLA CONTE JAZZ COMBO
featuring Fabrizio Bosso, Gaetano Partipilo, Pietro Lussu, Paolo Benedettini, Teppo Makynen & Alice Ricciardi
DJ:TATSUO SUNAGA (12/17thu., 12/18fri.)
DJ:SHUYA OKINO(Kyoto Jazz Massive) (12/19sat., 12/20sun.)



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , NICOLA CONTE JAZZ COMBO - - report : NICOLA ...

THE VANGUARD JAZZ ORCHESTRA-ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ
ニコラ・コンテ-NICOLA CONTE


公演初日リポート:NICOLA CONTE JAZZ COMBO
featuring Fabrizio Bosso, Gaetano Partipilo, Pietro Lussu, Paolo Benedettini, Teppo Makynen & Alice Ricciardi


DJやプロデューサーとして驚くほど多彩な活動を繰り広げているニコラ・コンテが、バンド・リーダー兼ギタリストとしてブルーノート東京に戻ってきました。
グループ名は、ずばり“ニコラ・コンテ・ジャズ・コンボ”。まるで50年代のファッション雑誌から飛び出してきたようなスーツ姿で、スタイリッシュにモダン・ジャズを演奏します。

前回の公演(2008年10月)では、あまりギターを弾かず、音楽監督として全体を俯瞰しながらセッションしている印象が強かったニコラですが、今回はソロにバッキングに、かなりワイルドなプレイを楽しませてくれました。

そんな彼を囲むミュージシャンは、ヨーロッパを代表する気鋭ジャズメンたちです。ニコラに負けず劣らずの声援を浴びていたファブリッツィオ・ボッソは、“ハイ・ファイヴ”以来、約1年ぶりのブルーノート東京への登場。ぼくはジャズ雑誌に勤めていた頃(もう7,8年前でしょうか)、初めて彼のプレイを海外盤で聴き、大いに感激しました。これは逸材だ、よその雑誌で取り上げられる前に紹介しなきゃと思い、イタリアのレコード会社を通じてコンタクトをとり、メールでインタビューしたことがあるのですが、その頃がウソのように現在のボッソはスターです。今回も、ソロ・スペースこそ短かったものの、さまざまなミュートを用いたり(彼が敬愛するウィントン・マルサリスからの影響だと思います)、オープン・ホーンで目の覚めるようなトランペットを聴かせてくれました。

ブルーノート・レーベルから発売された『COMES LOVE』が好評のアリーチェ・リチャルディも、ゲスト・シンガーとしてではなく、あくまでもバンドのヴォーカリストとして、ほとんどのレパートリーに参加します。彼女の来日は、昨年の春におこなわれた「コットンクラブ」のソロ公演以来だと思いますが、そのときは、いわゆるアメリカ製のスタンダード・ナンバーを中心としたステージでした。ぼくはずいぶんカーメン・マクレエ(アメリカを代表するジャズ・シンガー。故人)に歌い方が似ているなあと思いながら聴きましたが、この夜、ニコラとステージに立ったアリーチェは、そのときとは180度、とまではいわないまでも120度ぐらいのイメージ・チェンジを図っていました。ようするに彼女はとてつもなく器用であり、どのようにも歌えるのでしょう。

伊達男たちと淑女の粋な世界は、20日まで続きます。
(原田 2009/12/17)




● 12/17 thu - 12/20 sun.
NICOLA CONTE JAZZ COMBO
featuring Fabrizio Bosso, Gaetano Partipilo, Pietro Lussu, Paolo Benedettini, Teppo Makynen & Alice Ricciardi

ニコラ・コンテ-NICOLA CONTE



2009/12/15

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , DIONNE WARWICK - - report : DIONNE ...

ディオンヌ・ワーウィック-DIONNE WARWICK
ディオンヌ・ワーウィック-DIONNE WARWICK


公演初日リポート:DIONNE WARWICK


ついにこの日が来ました。ディオンヌ・ワーウィックの公演です。
‘72年以来、何度か来日しているディオンヌですが、ジャズ・クラブでのパフォーマンスは、もちろん今回が初めてです。世界のエンターテインメントのトップに立つ彼女を、こんな近くの距離で見聴きできるなんて、われわれはなんとラッキーなのでしょう。

愛息デヴィッド・エリオットが見事なオープニング・アクトを務めたあと、待ちに待った女王のステージが始まります。プログラムは、いきなりバート・バカラック・ナンバーで始まりました。さすがディオンヌ、ファンの心を一瞬にしてつかんでしまいます。
「Walk on By」、「I'll Never Fall in Love Again」、「I Say a Little Prayer」等が次々と登場、イントロが出ると同時に会場は沸きに沸きます。
皆さんはこれまで、いろんなライヴでいろんなミュージシャンが歌ったり演奏したりするバカラック・ナンバーを聴いてこられたことでしょう。しかしディオンヌの歌うバカラックには、そのどれとも違う重み、風格があります。ぼくも、ついに、ああやっと“正調”をナマで聴くことができた、という気持ちに満たされました。
だからといって彼女は別に'60年代と同じように歌っているわけではありません。声にはキャリア相応の渋み、年輪が加わり、メロディもフェイクされています。

とはいえ「なんだ、レコード通りに歌うわけじゃないのか」と解釈しては、ライヴを味わう醍醐味が半減します。'60年代には'60年代のディオンヌにしか表現できない世界があり、現在のディオンヌには現在のディオンヌだからこそ表出できる滋味に満ちているのです。

ぼくは2009年12月現在の彼女が歌う数々のラヴ・ソングに、時間を忘れて聴き入りました。ときおりジョークを交えながら、リラックスしつつ、でも丁寧に1曲1曲を歌い上げていくディオンヌ。ものすごい大スターのはずなのに、近寄りがたさは少しもありません。彼女はきっと、オーディエンス全員と握手するような気持ちでステージを繰り広げていたのでしょう。外の寒さを吹っ飛ばす、心底からだが暖まる公演でした。

※以下、マニアックな追加を・・・
デヴィッド・エリオットの父親は故ビル・エリオット(ドラムス)とのこと。ビル・エリオットのプレイは、オルガン奏者ジャック・マクダフの1960年作品『Tough ‘Duff』等で聴くことができます。
ソロ・デビュー前のディオンヌが聴ける音源がCD化されています。オルガン奏者ローダ・スコットの『ファンキー・ソウル・オルガン』という作品です。ディオンヌはザ・シャウターズというコーラス・グループの一員として参加(ディー・ディー・ワーウィックとの姉妹共演)。ゴリゴリのR&Bです。ちなみにドラムスはビル・エリオットが叩いています。
(原田 2009/12/14)




● 12/14mon.-12/16wed.
DIONNE WARWICK

ディオンヌ・ワーウィック-DIONNE WARWICK



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