BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2010/05

2010/05/30

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , FIVE CORNERS QUINTET - - report : FIVE CO...

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report : FIVE CORNERS QUINTET


この5月に最新ライヴ・アルバム『Jazz Heat, Bongo Beat! -The Helsinki Sessions-』が発売されたばかり。文字通り“今が旬”のバンド、ファイヴ・コーナーズ・クインテットがブルーノート東京に帰ってきました。

スタジオ録音ではスタイリッシュかつファッショナブルなサウンドで魅了する彼らですが、ステージに立つと牙を剥きだしにした狼へと変貌します。アドリブは渦を巻き、グルーヴ感も急上昇。1曲あたりの演奏時間も長くなり、ときには組曲的といえるほどドラマティックな展開をみせます。次々と飛び出す火を噴くようなソロに接すると、「これこそライヴの醍醐味!」と興奮せずにはいられません。

特定のリーダーはいないようですが、まとめ役はMCも兼ねたテッポ・マキネンでしょうか。彼のドラム・セットは、いまどきありえないほどシンプルです。シンバルは鋲のついたもの(シズル・シンバルといいます)1枚しかありません。しかしそのサウンドは多彩です。スティック、マレットを自在に使い、ハイハットの上に小型のタンバリンをおき、タムの縁を叩き、シェイカーを振り、全身でリズムを打ち出します。「‘50〜'60年代のモダン・ジャズに思いを馳せながらも、決してその焼き直しではない」グループの音作りに、彼のドラムスが大きく貢献していることはいうまでもありません。

マイケル・ブレッカー的なベンド・フレーズ(音程を段階的に変化させる)を効果的に用いたティモ・ラッシーのテクニシャンぶりは、ライヴで見るとインパクト倍増。ユッカ・エスコラのトランペットとの音色のブレンドも絶妙です。トリビュート・アルバムを出すほど故フレディ・ハバードを敬愛しているユッカですが、この夜の彼はまるで往年のフレディが乗り移ったかのように情熱的でした。ユッカは1978年生まれですから今年で32歳。最も“ラッパが良く鳴る”時期に突入しているようです。

大入袋が出そうなほど満員だった場内には、1曲終わるごとに巨大な喝采が轟きました。ワールド・デビューから5年、ファイヴ・コーナーズ・クインテットの成長と躍進は留まるところを知りません。
(原田 2010/5/30)


●5.29sat.-5.31mon.
FIVE CORNERS QUINTET


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2010/05/27

MARCOS VALLE - MARCOS VALLE : Thu...

MARCOS VALLE : Thursday Afternoon in Tokyo



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マルコス・ヴァーリのオフショットを公開。

午後の激しい“とおり雨”に降られても、龍馬像がそびえ立つ SAMURAI BLUE PARK を予定通り訪れ、セレソンのユニフォームに袖を通し、仲間とともに蹴球で汗を流す。

「息子たちとたまに蹴っているのさ』と語りながら見せつけるのそのボールさばきの巧みさはさすがカリオカ、ステージ外でも驚異的な 67歳のプロ・ミュージシャンであることを、あらためて知らされました。

その後、雨上がりの代々木公演でくつろぎの時間を過ごし、楽しみにしていたという買い物のため、渋谷に消えていきました。

そして、夜のショウ・タイム=2回のステージ。
本当に、底なしのエネルギーをもっている人です。


● SAMURAI BLUE PARK
http://samuraiblue.jp/
- アクセス :
http://samuraiblue.jp/fanzone/park/about.html



2010/05/26

'11 BNT : What's Happenin' ! , MARCOS VALLE - - MARCOS VALLE w/ ...

マルコス・ヴァーリ-MARCOS VALLE

MARCOS VALLE, ROBERTO MENESCAL とただ今共演中!



変幻自在の Mr. グルーヴ・メーカー出演中、自身の恩師との共演です。
この至上のサウンドをブラジル・サッカーで例えるならば、まるで '86 のカレカとソクラテス。
公演は 5/28 fri までです、お見逃しなく。




● 5.25tue.-5.28fri.
MARCOS VALLE with ROBERTO MENESCAL

マルコス・ヴァーリ-MARCOS VALLE


MARCOS VALLE - ☆ P+M映像 : MARCO...

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☆ MARCOS VALLE with ROBERTO MENESCAL

ブラジル屈指のメロディ・メイカー&グルーヴ・マスター、マルコス・ヴァーリと
そしてボサ・ノヴァ創生期の重要人物であったホベルト・メネスカルの貴重な共演。
初日のパフォーマンス&メッセージ映像をアップしました!
公演は5.28fri. まで。




●5.25tue.-5.28fri.
MARCOS VALLE with ROBERTO MENESCAL



2010/05/25

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , MARCOS VALLE - - report : MARCOS ...

マルコス・ヴァーリ-MARCOS VALLE
マルコス・ヴァーリ-MARCOS VALLE



- report : MARCOS VALLE @ COTTON CLUB

本日から「ブルーノート東京」にブラジルの涼風が吹きます。マルコス・ヴァーリ・ウィズ・ロベルト・メネスカルの公演がおこなわれるのです。昨日は「コットンクラブ」に登場し、予想通り息のあったプレイを満喫させてくれました二人だけに、「ブルーノート東京」における演奏も思いっきり盛り上がることでしょう。ここでは「コットンクラブ」公演をレポートさせていただきます。

ステージはまず、マルコスのパフォーマンスから開始されました。不滅の定番「SUMMER SAMBA」が、すっかりジャジーなアレンジになって登場します。ここで観客は、いきなりアンコールのような盛り上がりです。昨年の「ブルーノート」公演ではキーボードの他にギターも聴かせてくれましたが、今回はロベルトに敬意を表してか、ギターを弾きませんでした。しかしその分、あの特徴のあるフェンダー・ローズ(エレクトリック・ピアノの一種)による弾き語りがたっぷりフィーチャーされました。昨年はトランペット奏者がフロントに加わっていましたが、今年はサックス奏者ゼ・カヌート(ガル・コスタとの共演でも知られるベテラン)の味わい深いソロが彩りを添えていました。

パトリシア・アルヴィをフィーチャーした2曲のあと、いよいよホベルト・メネスカルの登場です。マルコスはMCでこう言っておりました。「僕はボサ・ノヴァ第二世代だけど、ホベルトは第1世代。昔からずっと僕のアイドルで、グッド・フレンドだよ」。

白いエレクトリック・ギターを持ったホベルトが弦をつまびくと、「O BARQUINHO(小舟)」が始まります。指弾きによるギターの音色と、潤いのあるフェンダー・ローズの響きが見事に調和します。マルコスもホベルトも微笑をたたえながら淡々と演奏するのですが、実は相当に高度なテクニックを駆使したプレイを軽々としています(ホベルトの左手の動きは、おいそれと真似できないような気がします)。技巧的なことをシンプルに表現する彼らは本当にプロ中のプロだなあと、ぼくは改めて感銘を受けました。

文中ではあえて触れませんでしたが、ここで触れた曲のほかに、あの有名なメロディーも、この定番も、あの隠れ名曲もたっぷりとりあげてくれました。ぜひクラブに赴いて、マルコスとホベルトがおくる“自作自演の世界”に酔いしれていただければと思います。
(原田 2010/5/24)

● 5.25tue.-5.28fri.
MARCOS VALLE with ROBERTO MENESCAL



〜・〜プロフィール・原田和典 〜・〜
1970年生まれ。ジャズ誌編集長を経て、2005年ソロ活動を開始。
著書に『原田和典のJAZZ徒然草 地の巻』(プリズム)
『新・コルトレーンを聴け!』(ゴマ文庫)、
『世界最高のジャズ』(光文社新書)、
『清志郎を聴こうぜ!』(主婦と生活社)等。
共著に『猫ジャケ』(ミュージックマガジン)、
監修に『ジャズ・サックス・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック・エンターテイメント)。好物は温泉、散歩、猫。



2010/05/19

HANK JONES - Rest In Peace, our...

Rest In Peace, our Dearest Friend forever in our hearts, Mr. HANK JONES

HANK JONES


ハンク・ジョーンズさんが5.16 (NYT)に逝去されました(1918 7.31- 2010 5.16)。
心よりお悔やみ申し上げます。
当店には今年2月に出演されたばかり、素晴しいピアノプレイ、
ジョークを交えたMCに“ヤルモンダ!”の決めゼリフ、
皆が笑顔になる素敵なライブでした。

2010年2月の公演の模様はこちら



2010/05/17

NATALIE COLE - - report : NATALIE...

ナタリー・コール-NATALIE COLE
ナタリー・コール-NATALIE COLE


公演初日リポート:NATALIE COLE


ナタリー・コールが「ブルーノート東京」に戻ってきてくれました。昨日から、絶好調のライヴを繰り広げています。
2008年の秋に入院し、しばらく静養していたとのことですが、充電期間は完了しました。今年に入ってからのナタリーは「ウィ・アー・ザ・ワールド25フォー・ハイチ」への参加を筆頭に、精力的に活動を展開しています。

バンドスタンドにあらわれたナタリーは「どうかリラックスして楽しんでくださいね」といいながら、軽やかに歌い始めました。張りのある声、風格にあふれたステージングは、歌姫復活を強く印象づけました。
R&B、ソウル・ミュージックの世界でも数多くのヒット曲を持つナタリーですが、ぼくが見た初日のファースト・セットは新作『スティル・アンフォゲッタブル』のレパートリーが中心でした。偉大なシンガー/ピアニストである父親、ナット・キング・コールにちなんだ名曲の数々をナタリー流に聴かせてくれたのです。

語りかけるように歌われた「FOR SENTIMENTAL REASONS」、原曲通り3拍子でアレンジされた「TENDERLY」、いずれも絶品でした。そして大スタンダード・ナンバー「AUTUMN LEAVES(枯葉)」を英語とフランス語で聴かせてくれました。この歌、もともとはシャンソン歌手のイヴ・モンタンがフランスで流行させたものですが、これを英語で歌い、世界に広めたのはナット・キング・コールなのです。

もちろん、お待ちかねの「UNFORGETTABLE」も披露されました。ステージ後部のスクリーンにナット(と子供時代のナタリー)の姿が映し出され、父娘のヴァーチャル・デュエットが始まります。ナットの柔らかく、包み込むような歌声と、ナタリーの芯の強いヴォーカルが美しいハーモニーを奏でます。きくところによると一時のナタリーは「ナット・キング・コールの娘」といわれることが大変なプレッシャーだったようです。しかし今は積極的に父親の曲を歌い、MCで「マイ・ダッド」という言葉を連発します。

ナット・キング・コールが亡くなって今年で45年が経ちます。しかしその歌心は、確実にナタリーに受け継がれているのです。
ライヴは23日まで続きます(19日はオフ)。ビッグ・スターの充実のステージをどうぞ、ご体感ください!
(原田 2010/5/17)


● 5.16sun.-5.23sun. (5.19wed.OFF)
NATALIE COLE


ナタリー・コール-NATALIE COLE


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