BlueNote TOKYO

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , MIKE STERN - - report : MIKE ST...

2011/06/06

マイク・スターン - MIKE STERN
マイク・スターン - MIKE STERN


MIKE STERN BAND featuring RANDY BRECKER, TOM KENNEDY & DENNIS CHAMBERS @Motion Blue Yokohama

マイク・スターン、ランディ・ブレッカー、トム・ケネディ、デニス・チェンバース。この4人が、ただいま日本に来ています。本日は「コットンクラブ」に出演、8日からはいよいよ「ブルーノート東京」に登場します。

ぼくは昨日、「モーション・ブルー・ヨコハマ」で行なわれた初日を見てきました。“やっぱり来日第一声を聴きたい”というファン、ギター・フリークがあらゆるところからつめかけたのでしょう、すごい熱気でした。窓から海が見えるシチュエーションの中で、マイクたちの熱い演奏を聴く。これは、「モーション・ブルー」公演ならではの醍醐味です。

エレクトリック・ベースのトム・ケネディはセントルイス出身。もともとはアコースティック・ベースを演奏していました(今も別のバンドでは演奏することがあるそうです)。17歳の頃にエレクトリックを始め、84年からニューヨークを拠点に活動。ステップス・アヘッドに所属したり、アル・ディメオラ、デイヴ・ウェックル等と共演してきました。マイクのDVD『パリ・コンサート』でもトムのプレイが聴けますね。ちょっと固めの音で、5弦ベースをブリブリ鳴らすプレイは、ソリストを刺激してやみません。デニス・チェンバースのドラムスとの相性も絶妙です。

デニスは、今から20年ほど前に存在したボブ・バーグ=マイク・スターン・バンドのメンバーでもありました。当時の彼らは1曲30分などというとんでもないステージを披露していました。現在のマイクやデニスのプレイは、さすがに当時に比べて洗練されています。しかしパワー、エネルギーは相変らずです。ふたりの技の応酬には今も、“殺気”という言葉がふさわしいといえます。

本編が終わった後も、アンコールが終了した後も、大きなスタンディング・オベイションが巻き起こりました。初日のファースト・セットから4人はオーディエンスをノック・アウトしたのです。「ブルーノート東京」での最終日まで、彼らはこのテンションを持続しながら、さらに発展した音楽を聴かせてくれることでしょう。

(原田 2011 6.5)


● 6.6mon. @COTTON CLUB
MIKE STERN BAND featuring RANDY BRECKER, TOM KENNEDY & DENNIS CHAMBERS

● 6.8wed.-6.11sat. @BLUE NOTE TOKYO
MIKE STERN BAND featuring RANDY BRECKER, TOM KENNEDY & DENNIS CHAMBERS

● 6.11sat. MIKE STERN GUITAR CLINIC @BLUE NOTE TOKYO