BlueNote TOKYO

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , TITO JACKSON - - report : TITO JA...

2011/07/16

ティト・ジャクソン - TITO JACKSON
ティト・ジャクソン - TITO JACKSON


公演初日リポート:TITO JACKSON @COTTON CLUB



マイケル・ジャクソンに捧げるステージから約1年。“ジャクソン・ファミリーのお兄ちゃん”、ティト・ジャクソンが真夏の東京に戻ってきてくれました。

前回のステージは彼のお気に入りのブルース、そしてジャクソン5〜ジャクソンズのレパートリーで占められていましたが、今回は新曲も含む、さらに多彩な内容です。昨年、ティトを取材したとき、マネージャー氏が「ティトは前進するアーティストなんだ。次の公演では、新しいティトの姿をアピールすることになるだろう」と語ってくれたのですが、まさにその通りのライヴを味わうことができました。とはいっても、往年の名曲はバッチリやってくれます。なにしろ少年の頃からエンターテイメント界のトップを走ってきたティトです。お客さんの期待を裏切ることは絶対にないのです。

「ブルーノート東京」では明日17日から公演が開催されますが、ぼくは15日に「コットンクラブ」でおこなわれた初日を見てきました。おなじみの帽子を頭に乗せ、おなじみの“光るギター”を持ってステージにあがろうとしたティトですが、すでにこの時点で握手ぜめ、スタンディング・オヴェイションです。よく見ると、ギター・ストラップや、紫の上着の襟のところにも光る素材が使われているのがわかります。オープニングから笑顔全開、さすが「ジャクソン・ファミリーのムードメイカー的存在」といわれただけはあります。若き日のマイケルやジャーメインも、何度となくティト兄さんの笑顔やアドバイスに励まされたのだろうなあ、と思わずにはいられません。

エレクトリック・ギターをガンガン弾いた後、アコースティック・ギターに持ち換えたあたりからニュー・アルバム用の曲が続きます。昨年、話をきいたときには「もうすぐ完成するよ」とのことでしたが、こうしてライヴで楽曲がプレイされるようになったということは、いよいよリリース間近ですね。カントリー・タッチの曲あり、レゲエ風のビートを生かした曲ありと、バラエティに富んだ構成で楽しませてくれました。ティトのニュー・アルバム、思いっきり期待してよいのではないでしょうか。

そして後半はお待ちかね、ジャクソン5〜ジャクソンズ時代の楽曲が並びます。ティトはアフロ・ヘアーのカツラをかぶり、「さあ、1969年に戻ろう。みんな、曲を知っていたら歌って、踊って、スクリームしてくれ。パーティの時間だよ!」と観客を煽ります。が、それはジャクソン5の楽曲において。その後、カツラをとり、「1975年、ぼくらは自分で曲を作り始めた」と前置きしてジャクソンズのナンバーに続きます。

いったいどんながジャクソン5〜ジャクソンズのヒット曲が演奏されたか? マイケルのパートは誰が担当したのか? 明日から始まる「ブルーノート東京」公演で、ぜひ御確認いただければと思います。
(原田 2011.7.15)


● 7.17sun.-7.19tue. @BLUE NOTE TOKYO
TITO JACKSON