BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2011/11

'11 BNT : What's Happenin' ! , JACO PASTORIUS BIG BAND , RICHARD BONA - - report : JACO PA...

JACO PASTORIUS - ジャコ・パストリアスE
JACO PASTORIUS - ジャコ・パストリアス



JACO PASTORIUS BIG BAND
-Celebrating 60th Birthday-
with special guest RICHARD BONA & PETER ERSKINE
and introducing DAMIAN ERSKINE



ジャコの音楽を継承するピーター・グレイヴス率いるジャコ・パストリアス・ビッグバンドが、ジャコのウェザー・リポート時代の盟友ピーター・アースキン、その息子の新進気鋭のベーシスト、ダミアン・アースキン、ポスト・ジャコの現代に於いて、最もベースという概念を発展させたアーティストの1人リチャード・ボナをゲストに迎えて、ジャコ・パストリアス生誕60周年をお祝い中!

バラエティ豊かなセットリスト、豪腕揃いのミュージシャン、世界がうらやむスペシャル・コンサートは11/20sun.まで。

<参考:公演初日のセットリストはこちら>
http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/jaco-pastorius/index.html#setlist









●11.17thu.-11.20sun.
JACO PASTORIUS BIG BAND
-Celebrating 60th Birthday-
with special guest RICHARD BONA & PETER ERSKINE
and introducing DAMIAN ERSKINE

JACO PASTORIUS - ジャコ・パストリアス


2011/11/13

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , DIANNE REEVES - - report : DIANNE ...


ダイアン・リーヴス - DIANNE REEVES
ダイアン・リーヴス - DIANNE REEVES


公演初日リポート:DIANNE REEVES



いきなり昔話で恐縮ですが、ぼくがジャズを本格的に聴き始めて数年たった頃(1980年代半ばのことです)、注目の新人としてデビューを飾ったのがダイアン・リーヴスでした。

初めて聴いたのは確か夏のジャズ・フェスティヴァルのFM中継だったと思いますが、「なんてすごいシンガーが現れたんだろう」と驚いたことを覚えています。太く豊かな歌声、幅広い声域、狭い意味でのジャズにこだわらないレパートリー、まるで管楽器のように響くスキャット。歌いながらバンド・メンバーを紹介するところも斬新でした(もっともその後、ぼくは彼女が10年近く様々なグループでバック・ヴォーカリストを務めていたことを知るのですが)。

そのフェスティバルから間もなく、ダイアンはジャズ・ヴォーカル界の人気をダイアン・シューアと二分するニュー・スターとなり、その後カサンドラ・ウィルソンが“ふたりのダイアン”に続きました。21世紀も10年が過ぎてしまいましたが、両ダイアン、そしてカサンドラは当時よりさらに充実した活躍を繰り広げています。嬉しいものです。

そんなダイアン・リーヴスが、本当に久しぶりに「ブルーノート東京」に登場しています。アルバム・リリースも『ラヴィン・ユー(When You Know)』以来、ちょっとごぶさたですが、相変らず忙しく世界をツアーしているようで、リズ・ライト、アンジェリーク・キジョーとの合同コンサート(ミリアム・マケーバ、アビー・リンカーン、オデッタに捧げた)も大好評だったということです。今回の公演のバックはピーター・マーティン(ピアノ)、ピーター・スプラーグ(ギター)、クリス・トーマス(ベース)、テリオン・ガリー(ドラムス)という、さすがの凄腕たち。それぞれが一流のアドリブ・プレイヤーであるだけに、殆どの曲で彼らのソロも大きくフィーチャーされました。

ダイアンは、決してメロディを譜面どおりに歌うタイプのシンガーではありません。旋律は一度彼女の体内に入り、“ダイアン節”に変換されて飛び出します。マイクと口の距離のとり方にも尋常ではないこだわりがあるようで、フレーズによってはマイクを思いっきり近づけて歌ったり、別のフレーズではお腹の下ぐらいまでマイクを離して生の声を客席に届かせたりと多彩です。レパートリーも相変らずバラエティに富んでいて、サックス奏者ジジ・グライスの隠れ名曲「SOCIAL CALL」(かつてアーネスティン・アンダーソンが歌っていました)からタンゴ〜ボレロ風の「TANGO DU JOUR」、アニ・ディフランコのカヴァー「32 FLAVORS」等を楽しませてくれました。

客席はもちろん超満員。おそらく80年代当時からのファンも相当つめかけたことでしょう。今回の公演では、エンディングにユーモラスな仕掛けもあります。ミュージシャンがどのようにステージから去っていくのか。それも楽しみにしながら、いらしていただければと思います。
(原田 2011 11.13)


●11.13sun.-11.15tue.
DIANNE REEVES


●11.17thu. はコットンクラブにて公演




ダイアン・リーヴス - DIANNE REEVES


2011/11/09

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , MICHEL CAMILO , TOMATITO - - report : MICHEL ...

MICHEL CAMILO -ミシェル・カミロ
MICHEL CAMILO -ミシェル・カミロ


公演初日リポート:MICHEL CAMILO & TOMATITO



名盤『スペイン』、『スペイン・アゲイン』を生んだラテン・グラミー賞コンビ、ミシェル・カミロ&トマティートが白熱のライヴを行なっています。

ぼくは初日のファースト・セットに駆けつけましたが、「いきなりこんなに盛り上げるのか」と驚いてしまうほどのパフォーマンスでした。アコースティック・ピアノとアコースティック・ギターの組み合わせだけで、ここまで起伏に富んだ演奏を行ない、観客を熱狂させることのできるミュージシャンは本当に稀だと思います。

オープニングはアストル・ピアソラの「LIBERTANGO」。いきなりおいしいところがファンの前に届けられた、という印象を受けました。聴こえてくる音はピアノとギターなのに、ぼくは確かにバンドネオンの響きを感じました。トマティートは上半身をほとんど動かさずに弾きます。ただ指だけが楽器の上を舞うのです。

ステージではその他、カミロのオリジナル曲「TWILIGHT GLOW」、ビル・エヴァンスの「WALTZ FOR DEBBY」とジャズのスタンダード曲「STELLA BY STARLIGHT」のメドレー、「FUGA Y MISTERIO」(フーガと神秘)などが次々と登場しました。カミロのピアノは尋常ではない強弱のニュアンスに富み、この楽器が“ピアノフォルテ”という名称であったことを思い起こさせてくれます。

トマティートは右手のすべての指を駆使して、ナイロン弦のギターから歌うようなフレーズを紡ぎ出します。基本的にカミロのほうを見て弾いているので、殆どの観客は彼の正面ではなく横顔を見ることになるのですが、この横顔がまた、なんとも絵になるのです。俳優としても活動しているという話をきくと「なるほど」とうなずけます。「トマトちゃん」というかわいい芸名と、卓越した演奏、そして渋みのあるルックスのコントラストもまた、彼の魅力といっていいでしょう。

本編ラストでは、チック・コリアの大定番「LA FIESTA」が登場。過去、多くのミュージシャンがとりあげてきたナンバーですが、なにしろ作者自身のヴァージョンが偉大すぎるため、意外と独創的な解釈は少ないような気がします。しかし、このふたりの演奏は例外です。「これが俺たちのラ・フィエスタなんだ」という声が聞こえてきそうな、入魂のプレイでした。思えばカミロとトマティートのコンビは発足当時、チックとパコ・デ・ルシアのそれに比べられたこともありました。しかし今の彼らは、もうどのピアノ〜ギター・コンビとも比較できないほどワン&オンリーの世界を確立しています。

ブルーノート東京のホームページを見ると、この日のセカンド・セットではまったくといっていいほど別の曲が演奏されたことがわかります。なにしろ幅広いレパートリーを持つカミロとトマティートです。本日以降のステージでは、いったい何が飛び出すのか。わくわくしながらライヴを楽しもうではありませんか。
(原田 201111.9)


●11.8tue.-11.12sat.
MICHEL CAMILO & TOMATITO


ミシェル・カミロ - MICHEL CAMILO


2011/11/08

MICHEL CAMILO - ☆ リハーサル映像 ...

☆ リハーサル映像 : MICHEL CAMILO & TOMATITO

ラテン・グラミー賞に輝く名盤『スペイン』の興奮が蘇る!
ドミニカ共和国が生んだピアノ・ヒーロー、ミシェル・カミロと、
パコ・デ・ルシア以降最高のギタリストとの評価も高いフラメンコの旗手、
トマティートのデュオ・ライヴ、
初日のリハーサルの模様&メッセージ映像をアップしました。
公演は11.8tue.-11.12sat.。

●11.8tue.-11.12sat.
MICHEL CAMILO & TOMATITO



2011/11/07

'11 BNT : What's Happenin' ! , ERNEST RANGLIN , JAMAICA JAZZ , MONTY ALEXANDER , SLY & ROBBIE - - JAMAICA JAZZ fea...

アーネスト・ラングリン - ERNEST RANGLIN


JAMAICA JAZZ
featuring ERNEST RANGLIN, MONTY ALEXANDER and SLY & ROBBIE


 
ジャマイカ音楽を牽引してきた3組のアーティスト、アーネスト・ラングリン、モンティ・アレキサンダー、スライ&ロビー。
音楽は生物:世界がうらやむ初共演のステージは、11/3 &4 のコットンクラブ公演からさらに進化を遂げています。

スライの日々変わるヘルメットのカラーにも注目が集まりますが、いよいよ本日、名残惜しまれながら最終日を迎えます。

★ facebook ページ "Jamaica Jazz"
http://www.facebook.com/event.php?eid=235178896546998



● 11.5sat.-11.7mon.
JAMAICA JAZZ
featuring ERNEST RANGLIN, MONTY ALEXANDER and SLY & ROBBIE


アーネスト・ラングリン - ERNEST RANGLIN


2011/11/04

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , ERNEST RANGLIN , JAMAICA JAZZ , MONTY ALEXANDER , SLY & ROBBIE - JAMAICA JAZZ featu...

アーネスト・ラングリン - ERNEST RANGLIN
アーネスト・ラングリン - ERNEST RANGLIN


公演初日リポート:JAMAICA JAZZ
featuring ERNEST RANGLIN, MONTY ALEXANDER and SLY & ROBBIE
@COTTON CLUB



アーネスト・ラングリン、モンティ・アレキサンダー、スライ・ダンバー、ロビー・シェイクスピア。

名前を見るだけで体が動きだしてくる、というファンも多いことでしょう。彼らがジャマイカ・ジャズという名前のユニットを組んで来日中です。昨日と本日は「コットンクラブ」、5日から7日までは「ブルーノート東京」で公演します。モンティはスライ&ロビーと共演アルバムを残していますし、ラングリンとのレコーディングも数え切れません。しかしこの4人が揃って同じ舞台に立つことは世界的にも珍しく、しかもそれが東京のクラブで実現するとは、はっきりいって「奇跡」です。よくぞ全員のスケジュールが合ったものだと思います。

モンティはピアノのほか、鍵盤ハーモニカやキーボードも演奏します。フランク・シナトラに「まるで火薬庫のようなピアノ」と呼ばれたプレイは今も健在で、タッチの力強さ、音の切れ味の鋭さには感嘆させられるばかりでした。いわゆるストレートなジャズを演奏するときは、クラシックからの影響も強く感じさせることのあるモンティですが、この日のステージではひとりのジャマイカン・ボーイに戻ってセッションを楽しんでいたようです。

アーネストはスカ草創期から活動するギタリスト。ただそこにいるだけで皆を笑顔にすることができる素敵なキャラクターの持ち主です。ジミー・クリフの歴史的な初来日公演にも同行していますが、今回はジャマイカ風ジャズ・ギターの真髄を味わわせてくれました。ユーモラスなアドリブも最高ですが、さらに圧巻なのは、リズムの刻みです。カタカナにするとンッチャッ、ンッチャッ、という感じですが、その文字と文字の間に、絶対に文字化不可能なグルーヴがつまっているのです。

そして、彼らの即興演奏を支えるのが、レゲエ界のボスというべきスライ&ロビーのリズム・チームです。地を這うようなロビーのベース、スネア・ドラムの上でスティックを転がすように演奏しながらソリストを盛り上げるスライ。彼らの鉄壁のサポートがあったからこそ、モンティもアーネストも、あそこまで奔放なアドリブを繰り広げることができるのでしょう。レパートリーもスカタライツ縁の曲からラムゼイ・ルイスの大ヒット「THE IN CROWD」まで、もりだくさん。ジャム・セッション的な乗りもたっぷりあって、エンディングは殆どメンバーのアイ・コンタクトで決まっていたようです。

百戦錬磨の4人がおくる、飛び切りエキサイティングなセッションにぜひお越しください!
(原田 2011 11.3)


● 11.5sat.-11.7mon. @BLUE NOTE TOKYO
JAMAICA JAZZ
featuring ERNEST RANGLIN, MONTY ALEXANDER and SLY & ROBBIE


●11.3thu.-11.4fri. はコットンクラブにて公演



ERNEST RANGLIN - ☆ P+M映像 : JAMAI...

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☆ JAMAICA JAZZ featuring ERNEST RANGLIN, MONTY ALEXANDER and SLY & ROBBIE(コットンクラブ公演)

スカのオリジネイターのひとり、アーネスト・ラングリンを中心に
モンティ・アレキサンダー、スライ・ダンバー、ロビー・シェイクスピア、
長年にわたりジャマイカン・ミュージックを牽引してきた重要人物
4人が東京に集結し日本初公演を行なう。
普段は異なるフィールドで活動する彼らが一堂に会する
奇跡のライブ、昨日コットンクラブで行なわれた公演の
パフォーマンス&メッセージ映像をアップしました。
ブルーノート東京では11.5sat.より公演スタート。お見逃しなく!

●11.5sat.-11.7mon.
JAMAICA JAZZ
featuring ERNEST RANGLIN, MONTY ALEXANDER and SLY & ROBBIE
@BLUE NOTE TOKYO



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