AMY HANAIALI'I @COTTON CLUB
明日6月25日(土)からハワイの歌姫、エイミー・ハナイアリイの公演が始まります。それに先駆けて、ぼくは「コットンクラブ」で、彼女のステージを満喫してまいりました(「コットンクラブ」には、本日まで出演)。
ハワイの音楽というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか? ぼくは単純にファルセット、スティール・ギター、ウクレレ、腰ミノなどが頭に浮かびます。大橋節夫とハニー・アイランダーズ(戦後に大きな人気を集めた日本のハワイアン・バンド)の影響かもしれません。しかしエイミーのサウンドは、それとは一味違います。ひとことでいえば、ジャズ、ポップス、ロック等の要素を大きく導入したものなのです。だからこそ彼女は、ハワイのミュージシャンとして初めて全米ヒット・チャートに進出することができたのでしょう。
「私はジャズを聴いて育ったようなものです」と、MCでエイミーは言っていました。親戚にはジャズ・ミュージシャンもいるそうです。そしてナット・キング・コールで有名な「ROUTE 66」、レオン・ラッセルやジョージ・ベンソンが歌った「THIS MASQUERADE」、アントニオ・カルロス・ジョビンの「ONE NOTE SAMBA」等を歌い、ジョージ・ガーシュインの名曲「THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME」では客席に入り込み、オーディエンスとコミュニケーションをとりながら、会場を盛り上げました。
もちろん伝統的なハワイアン・ナンバーや、自身のオリジナル曲もたっぷり聴かせてくれました。ハワイのヒロにいるとき、バンの中で雨宿りをしていて思いついたという「IN HILO TOWN」は、リズムもメロディも実にキャッチーで、エイミーの歌にあわせて一緒に歌いたくなるほどでした。
エイミーはただ音楽を聴かせるだけではなく、積極的にファンに語りかけ、一緒にステージを作っていくタイプのシンガーです。「いきなり英語で語りかけられたら、どうしよう」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。バンドのベーシスト、スティーヴ・ジョンソンは日本語ペラペラなので、すべて通訳してくれます。
どうぞ皆さん、つかの間のハワイ旅行へ!
(原田 2011.6.23thu)
● 6.25sat.-6.26sun. @BLUE NOTE TOKYO
AMY HANAIALI'I