BlueNote TOKYO

MACEO PARKER - - report : MACEO P...

2010/09/06

メイシオ・パーカー - MACEO PARKER


MACEO PARKER


"THE KING IS BACK !!!"
ファンキー・サックスの王様・メイシオ・パーカー。
キャンディー・ダルファーとの共演に湧いた今年2月以来約6ヶ月半ぶりの登場でしたが、単独公演としては1年半ぶりでした。
今や、純粋なファンク・グルーヴを持つアーティストも減ってきた今日この頃ですが、さすがに昨日はみなこの王様の放つ "生粋のファンク魂" にはひれ伏しました。




● 9.5sun.
MACEO PARKER

メイシオ・パーカー - MACEO PARKER


CANDY DULFER , MACEO PARKER - ☆ P+M映像 :MACEO ...

2010/02/12

blog_02.jpg

☆MACEO PARKER with very special guest CANDY DULFER

ジェームズ・ブラウン、ジョージ・クリントンのサウンドを
そのプレイで支え、ファンキー・サックスの代名詞となったメイシオ。
オランダの人気サックス奏者を父に持ち、メイシオをアイドルとして育ち
トップ・アーティストとなったキャンディ。
キャンディ'93年の大ヒットアルバム『サックス・ア・ゴー・ゴー』へ
メイシオが参加したのをはじめ、プリンスのツアーでも共演し
仲の良い2人ですが日本で2人でライヴを行うのは初めて!
スター・プレイヤーの共演、クラブは熱狂の渦に包まれています。
来週2.16tue.まで。


●2.11thu.-2.16tue.
MACEO PARKER with very special guest CANDY DULFER
"My Funky Valentine"



'11 Bloggin' BNT by 原田和典 , CANDY DULFER , MACEO PARKER - - report : MACEO P...

メイシオ・パーカー-MACEO PARKER


- 本日は、渡辺さんへライブ・レポートをご依頼させて頂きました! (原田)-

公演初日リポート:MACEO PARKER with very special guest CANDY DULFER
"My Funky Valentine"

report - by 渡辺由美子


冷たい雨降る日没の街から一転、熱気の渦中へ。
開場時間までまだしばらくあるというのに、
すでにブルーノート東京のフロントフロアは「今や遅し」と
興奮を抑えきれない人たちであふれていた。
長年のメイシオファンであろう年配の方から、
キャンディのことを話している若い女性グループまで、客層が幅広い。
思っていたよりも若い世代が多く見られ、また彼らの中には
「順番に呼ばれるんだよね? 席取り焦らなくてもいいんだよね?」
と入場方法を確認しあっている人もいたので、ブルーノート初体験も少なくないようだ。
キャンディが世界的に有名になった頃をリアルタイムではおそらく
知らない世代であるのにこの人気ぶり、すごいなあ。
幾度ものブルーノート経験のある私としては、
ここはひとつ、大人の女としてゆとりある態度を見せたい。
が、思わずつられて手元のナンバーを何度も確認し、
席空いてんだろうねえ?とソワソワしてしまった。
メイシオ・パーカーとキャンディ・ダルファー、
こんな贅沢な共演、まあ、誰しも興奮するのは当然、ですよね。 

聞きしに勝るファンキーでエネルギッシュなライヴ。
メイシオは公演期間中の2月14日バレンタインが誕生日で、67歳を迎えるとのこと。
吹いて歌って踊って、と年齢をまったく感じさせないパワーに驚愕。
美しく力強いキャンディの音色、2人の文字通り息の合ったパフォーマンスもさることながら、
トロンボーンのデニス・ロリンズ、トランペットのロン・トゥーリーなど、
脇をかためるというにはあまりに凄すぎるメンバーたちのプレイにも
参りました、というより他ない。

アンコールのピック・アップ・ザ・ピーセスでお客さんは総立ちに。
私は興奮を静めるべく、バレンタイン特製のデザートでシメました。
手鞠のような美しいチョコレートのボールの中に、甘酸っぱいマンゴーと
パッションフルーツのムース。シャンパンのフワフワのサバイヨンソースと
こっくりとしたホワイトチョコレートのアイスクリーム。

耳に音の余韻を、舌に甘い余韻をまとわせ、まだ雨のやまぬ街へ。
寒さを感じないうちに帰途に着いたのでした。

渡辺由美子  料理専門誌「シェフ」編集長


● 2.11thu.-2.16tue.
MACEO PARKER with very special guest CANDY DULFER
"My Funky Valentine"


MACEO PARKER with very special guest CANDY DULFER


MACEO PARKER , movie , 特別インタビュー - - Interview : MACE...

2009/02/05

MACEO PARKER


exclusive interview : MACEO PARKER " WE・LOVE・YOU ! "


2009年1月の公演最終日、最終セットを終えた後、メイシオ・パーカーにお話をうかがいました。
紳士的にとても丁寧に答えてくれる姿、時にはジョークや笑い、まさにステージでのパフォーマンス同様、表情豊かにファンキー・サックスの王様は心を込めて質問に答えてくれました。
メイシオ・パーカーの "音楽観" を是非ご一読ください。

当ページ・最後の <メッセージ動画> もお見逃しなく!


Q. 1
6日間の公演を終えて、ブルーノート東京でのパフォーマンスはどのように感じましたか?

☆ MACEO PARKER(以下、☆MP):
I like performing here - first of all I like coming here. It's so many hours flying in the air, and once you get to Tokyo you always have a sense of accomplishment. Because that is one of the things that you have to complete: just the flight getting over here. You always call your family and say, "We made it, everything's great!" Then, everything is sort of laid out of us. Like I was saying on the stage, people come meet us at the airport, take us to the hotel, the rooms are ready, 
come over for sound check and all of that stuff is ready. I mean, the green carpet the red carpet whatever it is, I mean it's THERE and we appreciate that. We don't really get that a lot of places, but when we come to Japan it's always there. They're ready to take us to the Blue Note, pick us up when it's time to go, take us back to the hotel, I mean it's really really really really great. I mean it's called HOSPITALITY and it's A, number one.
:
ブルーノート東京でパフォーマンスすることが楽しいのはもちろんだけど、この場所に戻ってくることが僕自身大好きなんだ。長い時間飛行機に乗って、やっと東京に降り立った瞬間、いつも達成感を感じるね。だって飛行機に乗って無事に到着することだって、仕事を完璧にこなすための一部だからね。いつも家族に電話をして言うんだ。
「無事に到着したよ、すべて順調さ!」ってね(笑) 。それからやっと、すべての準備が整っていくっていう感じかな。
ステージでも話したけど、ブルーノート東京のスタッフが必ず空港まで出迎えにきてくれて、滞在するホテルまで送ってくれる。僕たちがサウンドチェックのために、ここにくれば、スタッフたちは準備万端で僕たちのリクエストに応えてくれる。つまりグリーンカーペットやレッドカーペットの上を歩くような…最高の歓迎をしてくれるだけでなく、希望することすべてが揃ってるってことなんだ。とても感謝しているよ。僕たちはそれほど多くの場所で演奏するわけじゃないけど、日本に来たときはいつもブルーノート東京のスタッフが面倒をみてくれる。時間になればホテルにピックアップに来て、クラブまで送ってくれるし、演奏が終わればホテルまで送りとどけてくれる。本当に感謝感激、素晴らしいことさ。つまり、ホスピタリティーが完璧なんだ!ナンバーワンさ!

☆ MP:
The audience, especially this last show - first show and last show. You know, it's starting to feel like family. Because we've been playing the same songs almost the same way, for maybe the last four, five, or six times that we were here. But it doesn't seem to matter to the people, you know, as long as we are who we are. And that's appreciative too. I feel that I'm really really lucky to be in this position where my name, Maceo Parker, can be listed among all the other artists who come here. You know, we came after Count Basie's band and I saw some of the other artists who have come, and you have a lot of big names that come. And so I am very very proud that I can be part of that list of artists that can come. And then the people come out, and they know that we're gonna do the funky side of music. And they appreciate it and that makes me feel really really really great.
:
特にこの最終日のファーストショウとセカンドショウにきてくれたオーディエンスを家族のように感じたね。たぶんラスト4回から6回のショウでは、ほぼ同じ曲を同じように演奏したにも関わらず、みなさんは “メイシオたちがここで演奏してくれれば気にしないよ”といわんばかりの応援をしてくれた。心から感謝しているよ。
僕は“メイシオ・パーカー”という名がここブルーノートで演奏したすべての素晴らしいアーティストたちのリストに刻まれたことをとても幸運に思うんだ。僕たちはカウント・ベイシー・オーケストラの直後に来日したけど、他にも多くの有名なアーティストの名前を目にしたし、今後も凄く有名な人たちが来日するんだね。だからここブルーノート東京で演奏したビックネームたちの中の1人になれたことを本当に誇りに思うよ。スタッフや観客たちは僕たちがファンキーな音楽を演奏することも理解してくれている(ブルーノート東京はジャズがメインだけどね)から、僕たちも心から楽しんで演奏できるんだ。本当に感謝しているよ。

MACEO PARKER

☆ MP:
I think the good part for me is being able to communicate with the audience and let them know how much we do love them, you know? 'Cause people don't have to come, you know what I mean? Especially how tight things are and the economy and all that. People don't have to come. But when they take their time and say ,"You know what? Maceo's gonna be here..", and some people come to me and go, "I came to all the shows!" or "I did four shows!" and "Oh, I did three!!" and people can come and save their money or whatever, and come to see us and party with us. That's again a plus. I mean it's very very very very special. And that's why anytime we come to Japan and play, and as soon as we leave, when it's time to leave we always start thinking about "Ok, when can we come back?" And we look forward to it and return! Becuase there's a lot of love here and we really enjoy coming here.
:
ここで演奏することが何故いいかって言うと、観客とコミュニケーションがとれるから、どれだけ僕たちがファンのみんなを愛しているかを伝えられて、僕たちも観客の気持ちを感じ取れるからファンの期待に応えなきゃいけないかということを肌で感じられるからなんだ。観客はどのショウを観るかを選べるわけだから、いろんな選択肢の中でこのショウに来てくれたってことだよね。世界が大恐慌になって経済が破綻しているときに、来る必要なんてないんだからね。なのに、いろんなファンの人たちが僕に声をかけてくれたんだ。「メイシオが出演するならすべてのショウを観に行くよ!」とか「4回も来たよ」とか「今日が3回目だよ」ってね。お金を節約しなきゃいけないかもしれないのに、僕たちの演奏を観に来てくれて僕たちのパーティに参加してくれるなんて嬉しいじゃないか。さらに嬉しいことは、本当に日本って特別なんだよ。本当にね。だからいつも日本で演奏したあと、アメリカに戻ったらつい思っちゃうんだよね。「じゃあ次はいつ、日本に行こうかなぁってね。日本に戻るのが楽しみなんだよ。本当に。だって日本は愛にあふれていて、滞在中は楽しいことばっかりなんだから。


Q. 2
メイシオ・パーカーにとって、“FUNK" とは?

☆ MP:
Funky Music is just a style. It's just a style of music that we play that doesn't have any restrictions. It says 'party party,' 'have a good time,' don't worry about political stuff, don't worry about religious stuff, dont worry about 'aw, you gotta old grandfather who's sick and at home..' We're not worrying about that right now. All we're doing, we're here and just having some fun and just to party, party. Clap your hands and get your dance on. That's what funky music says and what it does, to me. And we try to convey that to the audience. "Now it's time to have some fun. You can worry about problems tomorrow or the next day. But for now, while you're here with us, don't worry about that. All you gonna do is party party and have fun." And that is why I enjoy playing the funky music.
:
ファンキーミュージックは単に音楽のスタイルだよ。無制限で演奏する音楽のスタイルさ。“パーティで楽しもう!"とか“人生楽しんでる?"っていう感じで、とりあえず今だけは、政治のことや宗教のこと、そして家にいる病気のおじいちゃんのことは心配しないで!僕たちがこの瞬間やるべきことは、パーティを思いっきり楽しむこと、手を叩いて踊ること! こういったことが僕の考えるファンキーミュージックだね。それをオーディエンスに伝えたいんだ。“今は楽しむ時間だよ。悩んだり心配するのは明日か明後日にして、今はすべてを忘れて僕たちとパーティを楽しむんだ!" こういった精神が大好きだから、僕はファンキーミュージックを心から楽しんで演奏することができるのさ。

MACEO PARKER


Q. 3
2% のJAZZ とは、どのあたり?
有名なキャッチ・フレーズ“2% Jazz, 98% Funky Stuff!”の、
2% Jazzとは、あなたの音楽のどのあたり?

☆ MP:
Well, you know, sometimes you gotta slow down and do some ballads or some 8-ballads, or maybe I like to do a Ray Charles tune or something like that, and thats my 2% - just to get away from the funky side just a little bit. But then you go right back into the funky thing. Becuase it's good to have a break in it, and that's when I use a slow ballad or something about love or Ray Charles or sometihng like that, and that's my 2%, and then we go right back into the 98%. Funky Style.
:
時々ペースを落としてバラードや8-バラードを演奏したり、もしくはレイ・チャールズの曲を演奏したりするのも好きなんだ。こういった音楽を演奏するってことが僕の2%にあたるね。単純にファンクミュージックから少し離れてみるってことだね。バラードや愛についてのなにか、レイ・チャールズの音楽なんかでちょっと休憩をとるのは良いことだからね。その2%の後、98%のファンキースタイルにすぐに戻るからいいんだよ。

☆ MP:
When there is an occasion to party - a graduation, a new child is born, somebody gets married, somebody's birthday, Christmas morning, Happy New Year - in any occasions like that where you wanna 'party party have fun,' then funky music, to me, works really really well. Right up there among any other kind of music that you can come up with. In other words, to hear funky music, the first think you're gonna do is smile, because it makes you feel good, and that's what these occasions are for: feeling good. When it's a new year you know you've made it to a new year. When you have an addition to the family, or somebody's getting married, or sombody's birthday, or 'We won the football game', or basketball game or any kind of sporting event, it's time to party. Time to have funky music. And if you're playing it, especially the kind the music that we play, you're really gonna feel good. You're gonna smile. And like James Brown used to say, "I feel good! Danananananana."
:
何かお祝い事があるとき、たとえば卒業式や子供の誕生、誰かの結婚式や誰かの誕生日、クリスマスの朝、お正月とかに、“パーティーを楽しもう"とするときこそが僕にとってファンキーミュージックなんだよ。ファンキーミュージックがそういった行事を盛り上げてくれるのさ。みんなが思いつくすべての音楽のトップにあるものなんだ。つまりね、ファンキーミュージックを聞くと、まずみんな笑顔になる。だってハッピーな気分になること、それこそが特別な行事の目的なんだからね。新年が来たということは、あなたは新年を迎えることができたってこと。あなたに新しい家族ができたってことは誰かが結婚したか、誰かが生まれたということ。フットボールやバスケットボールの試合に勝ったというのもパーティが始まる瞬間だよね。ファンキーミュージックの時間だってわけさ。もしみんなが僕たちが演奏するような音楽を自分たちで演奏できれば、きっと楽しく笑顔になるはずだよ。ジェームス・ブラウンがかつて “I feel good! Dananananaa.(気分は最高だぜ!)"って言ったみたいにね。


Q. 4
ジェームス・ブラウンのバンドに在籍して、一番印象に残っていることは何ですか?

☆ MP:
About James Brown? Yeah, I always will remember what he stood for when I first met him. And that was what he used to try teach us because we were very very young. He tried to teach us punctuality - it's very very important to be on time. Not only before the show, but after the show, and the next day. When its time to leave - when it's written on the thing that you gotta go at 12 o'clock, then be ready to go at 12. And how to dress, your stage presence is important. Respect yourself and respect others, especially the females, especially the women. You have to respect elders. And I used to wonder why he would sometimes repeat a song in a show. When he's trying to sell that song or get the people to really really understand a song, sometime he would play it more than once. Or sometimes he'd go right out of one song and right into another one, or sometimes he'd stop. I learned a lot of stuff. It's called timing: When to do what. And most of the stuff that I do when I decide I want to play this one or that one or how long - I learned all of that from James Brown. You can't put a dollar sign or an expense on that, because that is priceless. For me to spend my early years in the school of James Brown, has been very very very worthwhile for me.
:
ジェームス・ブラウンについてかい?
そうだな、僕は彼に初めて会った時に彼が言ったことをずっと覚えているよ。当時、僕たちはとても若かったからだと思うけど、ジェームスがまず僕たちにきちんと教えようとしていたことがあるんだ。それは時間を厳守するということなんだ。プロでやっていくには、約束した時間を守るってことはとても大切なこと。ショウの前だけではなくショウの後も、そしてまた次の日にもね。つまりはこういうことさ。帰る時間も、もしそこを12時までに出なければいけないと書いてあれば、12時まで出られるように準備を整える。それにステージでの服装や、態度も大切なことだよ。自分を尊敬し、また他人も尊敬することも大事だよ。特に女性を尊敬することも大事だし目上の人たちを敬うのも大事なことだね。
僕はジェームズがなぜ同じ曲を何度も繰り返すのか不思議だったんだ。彼は観客にその曲が収録されたレコードを買ってもらいたい時や観客にその曲を理解してほしいときは一回だけでなく何度でも演奏するんだ。時々曲の途中に別の曲を入れて演奏したり途中で止めたりすることが不思議だったんだよね。彼からは本当にたくさんのことを教わったよ。それがライブ演奏での“タイミング”なんだ。いつ何をどうやって演奏すればいいかってことだね。ステージで、あの曲とこの曲をやりたいとか、どのくらい長く演奏したいかということを決める時、つまりステージをどうやって構成するかってことは、すべてジェームス・ブラウンから学んだことなんだよ。お金を払って学べることじゃないんだよ。彼から学んだことはお金で買えるものじゃない。若い頃に通ったジェームス・ブラウン学校で学び得たことは素晴らしいことだったし、かけがえのない僕の財産だといえるね。


Q. 5
最初はバリトン、次はテナー、そして最後にアルト・サックスにたどり着いたそうですね。ずっとアルト・サックスを演奏し続けている理由は、何でしょうか?

☆ MP:
I think I just started playing the alto, when I first stayted playing. And then I went to tenor, so by the time I was in high school I was playing the tenor. But when I started playing with James Brown, I was hired as a baratone sax player. He didn't need a tenor player, he needed a baritone sax player, so I was hired as a baritone player. And then later on I started playing tenor with him, and then later on I started playing alto with him.
The alto is lighter, first of all. When I was getting older, the tenor was a little bit heavy, and James suggested I start playing alto. And then I thought, "You know what? There's not a lot of funky alto players." And I thought it would be kinda cute - so I enjoyed it. And like I said, it was lighter and more easier to handle. And that's why I still play the alto.
:
最初に吹き始めたのはアルトサックスだったと思うよ。そのあとテナーに移って、たしかその頃高校でテナーサックスを演奏していたんだよね。でもジェームス・ブラウンと一緒に演奏し始めたとき、彼に必要だったのはテナーではなくバリトン奏者だったんだ。だから僕はバリトン奏者として採用されたんだ。その後しばらくして彼と一緒にテナーを演奏するようになって、その後、彼と一緒にアルトも演奏し始めたんだ。
まず、アルトは軽いよね。年を重ねてくるとテナーが少し重くなってきたんだ。そうしたらジェームスがアルトにしたらって提案してくれたんだ。それで僕は “そうだな、ファンキーなアルトサックス奏者はそうはいない" って思ったんだよね。もしかしたらその方がカッコイイかもしれないって(笑)。アルトに変えてとても楽しかったよ。最初に言ったようにアルトは軽いし扱いが簡単。だから僕は未だにアルトを吹いているってことかな。

MACEO PARKER


Q. 6
プリンスとの共演について聞かせてください。

☆ MP:
I will always love him and I cherish the time that I have worked with him, and that's pretty much fun.
I play "Baby knows." We do a guitar solo on "Baby Knows," but I kinda take the lead. But I think that's all the Prince songs that we do. 

:
プリンスはいつだでも大好きだし、彼と演奏する時間は本当に大事にしているし、心から楽しんで演奏できるんだ。(例えば)“Baby Knows”を演奏するときはギターソロで始まるんだけど、徐々に僕がリードしていくって感じだな。他のプリンスのナンバーもギターで始まってから僕が登場してサックスに移行するって感じが多いね。


Q. 7
今回の公演のデザイン・イメージについて、ゴールドの背景の上にあなたの良い2面性であるヴォーカリストの姿とサックス・プレイヤーの姿、両方をかさねたイメージをつくりました。他人が自分のイメージをつくりあげることというのは気になりますか?

☆ MP:
No no no, Natasha might, but I don't. Natasha, my manager, she might say, "Oh, I wish somebody woulda checked with me before they made this," because she may not like the picture. But this is great! I like this. This is ok. Especially with color in the background, this is great! Yeah, I like this! I have a bunch of these.
:
そんなことはないよ。マネージャーのナターシャは気にするかもしれないけど、僕は全く気にしないよ。ナターシャはこう言うかもね。“こうやって作りこむ前に、私にチェックさせてほしかったわ"ってね(笑)。もしかしたら彼女には、このイメージが気に入らないかもしれないからね。でも実際は素晴らしいよ!僕は大好きだよ。特に背景の(ゴールドの)色見が最高。僕は気に入ったから束にして持って帰るよ。

MACEO PARKER


Q. 8
ライヴ・ミュージックの魅力とは?

☆ MP:
Well, it's my concep., I want to do more than just play. Because any group could come up and just play, you know. Sombody solos, somebody soloss, somebody solos, and then do the theme and then take it out, and then they play another song and some other solos... and anyone can do that. But I add a little extra stuff in there and that's the entertainment part, I tihnk. I enjoy trying to do something to show people that we are a group and that we didn't just start three days ago. It's taken time to get to where we are and to do the things we do. l and people can hear that and feel it and see it, and I feel good about that too. That I have a group a guys and we've worked together for a long long time, and they enjoy working together with me. And they're really really funky. They're top-top-top-knotch musicians.
:
これは僕のコンセプトでもあるけど、ただ演奏するだけでなく、それ以上の何かをやりたいんだ。だってどのグループだってステージに立ってパフォーマンスすることはできるのだからね。誰かがソロをやる、それを繰り返しテーマに沿って構成していく、そして別の曲を演奏しまた別のソロ…こんなことは誰にだって出来るんだよ。でも僕はそこに何か少し付け加えたいし味付けをする。それこそがエンターテイメントの醍醐味だと思うんだ。僕たちはたった3日前に演奏を始めましたっていうようなグループではなく、いつも何かに挑戦し、それをみんなに披露することを楽しんでいるんだ。僕たちがたどり着くべき場所っていうか、僕が目指しているステージを達成し、さらにもっと感動する演奏をやり遂げるには時間がかかるだろう。でもそうやって毎回さらに上を目指して演奏していけば、僕たちや観客も含めみんなが肌で感じられ、耳で聴けて、目で確認できる、つまり観客とコミュニケーションがとれて最高の空間を共有できるんだ。それが僕自身にとっても嬉しいことなんだよ。今回来たメンバーたちとは、もう長い間一緒に仕事をしているけど、彼らも僕も一緒に働けることをとても楽しんでいるよ。みんなほんとうにファンキーなんだ。トップ中のトップミュージシャンだよ!

MACEO PARKER


Q. 9
今年2月にドイツで、タワー・オブ・パワーと共演されるそうですね。
☆ MP:
Yeah, we're doing it next month, 
Let's see...
:
そうだね、2月にやるよ。始めての共演だからどうなるかな…(笑)


Q. 10
今後共演してみたいアーティストは?

☆ MP:
Well, James Taylor did a background thing with me on one of my tunes. And so I talked with my manager to see if she could get in touch with him to let him know that if he does anything that he thinks I could play on something funky, I would be happy to do that to sort of repay him. I did a tune called "Baby Loves You," and he sung background on it, and it was really really nice. And I just want to repay him the favor doing a funky solo or sax solo with him on a tune, or maybe even write a tune with him or something.
:
ジェームス・テイラーとは以前に僕の曲を演奏したことがあるんだよ。だからマネージャーのナターシャに言ったんだ。もし彼とコンタクトが取れて、僕が演奏出来るような何かファンキーな曲があるようなら知らせてねって。彼への“お返し”として共演が実現したら嬉しいよ。“Baby loves you”という曲を演奏したとき、彼は後ろで歌っていたんだけど、それはもう素晴らしかった。だから是非ともファンキーソロ、もしくはサックスソロを一緒にやりたいんだ。僕が彼と一緒に演奏できる曲を作曲してもいいしね。


Q. 11
今回の公演直前に、キャンディ・ダルファーからメッセージが届いてましたね。キャンディと今後の共演予定は?

☆ MP:
Hopefully! Candy is like family. I haven't seen her for a long, long time, and we're looking forward to when we can be some place close by, and just spend some time with them. Because like I said, she's like family. She's great. She had a mom and a father, and they're just good to be around. They're just great. They're just really good people. We don't like to go too long without having some kind of contact with Candy, so hopefully we can do something in the near future. Anytime I can play anywhere near, especially in Holland, she comes by and it's always great. She's beautiful.
:
そう願うよ!キャンディは僕にとって家族のような存在だからね。随分と長い間会っていないけど、お互い近い場所にいることがあったら、是非彼らと一緒の時間を過ごしたいと思うよ。繰り返すようだけど、彼女は家族そのもの。素晴らしい人さ。彼女の両親(注:父は著名なサックス・プレイヤーのハンス・ダルファー、母はマネージャー)もとても良い人たちだよ。キャンディとしばらく音信不通になるなんてことは絶対避けたいよ。だから近い将来、何か一緒に演奏できる機会があるといいな。僕がどこか、とりわけオランダの近くで演奏する機会があるときはいつも立ち寄ってくれるんだよ。本当に美しい女性だよ。

MACEO PARKER

→ ついに実現!MACEO PARKER with very special guest CANDY DULFER の公演詳細はこちらから


Q. 12
最後にあなたのファンへ−ライブに来てくださった皆さん、そして残念ながら今回は来ることができなかった方にも、メッセージをお願いします。

☆ MP:
<メッセージ動画はこちら>
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓


◆ MACEO PARKER  official web site : http://www.maceo.com/



◆ BLUE NOTE TOKYO メールマガジン・会員も募集中。
 HTML メールにて、新規決定公演のいち早情報や、おすすめ情報をお届け。
https://reserve.bluenote.co.jp/bn-reserve/mailmg/BC0010_mail.jsp




MACEO PARKER - - 人生・ファンク

2009/01/17

MACEOall.jpg

メイシオ・パーカー 、ただ今公演中


2005年9月、前回の公演時、
ファンクの定番・マネージャーによるイントロダクションを取り入れたショウのスタート、
"come on, Maceo !" のコール、
そして、ファンキー・サックスの王様・堂々たるステージへの登場場面。。。。。。と思いきや、
なんと。。。。。

厨房のシェフ・コック・コートを着用、手にはアルト・サックスではなくフライパン!
しかし、王様ご本人は涼しげな顔でステージへの階段へ、登りかけたところで。。。。。
自身の姿の異変に気付き、慌ててドレッシング・ルームへ掛け戻る、
そして、スーツに着替え、アルト・サックスを片手に再び戻ってくる。。。。

ある夜はバーテンダー、ある夜はウェイターに扮する、
毎晩、 "ファンキーな演出" により驚かされたものでした。

今回の公演、
昨晩のステージでは、当店・名物 "スウィンギン・ポテト" (フライド・ポテト)を片手に登場!
さて、今宵はいかに。

なお、
ジャーナリスト・原田氏による当公演初日のライブ・レポートはこちら
http://www.bluenote.co.jp/jp/movie/bnt/


maceo.jpg


本日 1/17 sat.
石森管楽器店(http://www.ishimori-co.com/)にて、
メイシオ・パーカーのクリニックが行われました。

当初、13:00 からの開催予定でしたが、メイシオご本人が参加者の方と早くお会いしてどのようなクリニックにするか、
参加者に直接話を聞いて考えたいという突如の要望により、開始15分前・驚きのご登場。

バンドのキーボード・プレイヤー・ウィル・ブールウェア(http://willboulware.com/
とのアルト・サックスとアコースティック・ピアノによるデュオ演奏から始まり、
自身の生い立ち、サックスを演奏するまでの経緯、
学生時代を経てジェームス・ブラウンのバンドにバリトン・サックスプレイヤーとして加入の頃のお話、
今までに共演してきたアーティストの話や自身の音楽観など。

参加者との質疑応答の後、最後はメイシオ本人によるピアノのソロ演奏、
クリニックを最後に締めるメッセージは "We・Love・You" 、
そしてサインや記念写真撮影などのファンサービスに約 30分、
人間・メイシオに触れ合う会が 1時間半が催されました。

その中で、最も印象的なコメント

Q.
"普段、どのようなサックスのエクセサイズをされてますか、
いつもウォーミングアップ等で特定のフレーズを練習されているようなものがあれば教えて下さい”
メイシオ(以下 M.P)
"特にない。吹きたいもの、自分の心に浮かんだものをそのまま吹くのみ"

Q.
" メイシオさんのようなリズム感はどのように身に付くものなのでしょうか"
M.P.
"自分は生まれながらにしてもっているだけ。それがない人はひたすら練習するのみ。"

Q.
" いつもお使いになっているマウスピースは何ですか、どこのブランドのものですか?”
M.P.
"えー、えーっと。。。。◯◯だったか、▲▲だったか。。。。"
(カバンの中をごそごそと探す、探しものが見つからない、石森楽器の方からのアドバイスで、
前回来日時、当管楽器店にて購入したものと判明)


人生そのものが "ファンク" である、
そのような一面を垣間見る事ができた午後のひとときでした。

maceo_alone.jpg




◆ 後日当ウェブサイト上掲載の為、本公演期間中にメイシオ・パーカーへのインタビューを予定しております。
当アーティストへ "これを聞いてみたい!” というご質問内容がある方、下記のメールアドレスへお寄せ下さい。

注) お寄せ頂きましたご質問内容に関しまして、後日の掲載文中にて反映させて頂きます。
頂きましたご希望のご質問に対し、E-メールにて個別にご返信は差し上げられません。
なるべく多くのご質問を反映できますよう努めますが、お寄せ頂いたすべてのご質問への掲載対応はできない事が予想されます。
予めご了承お願い申し上げます。

メイシオ・パーカーへのご質問はこちら →whatshappenin@bluenote.co.jp
ご応募〆切:1/19 Mon. 2009




12