BlueNote TOKYO

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , McCOY TYNER - - report : McCOY T...

2012/11/07

マッコイ・タイナー - McCOY TYNER
マッコイ・タイナー - McCOY TYNER


公演初日リポート:
McCOY TYNER TRIO
with special guest GARY BARTZ



20歳のときに、故郷フィラデルフィアからニューヨークに進出。22歳で黄金のジョン・コルトレーン・カルテットに抜擢され、以来、現在まで、ジャズ・ピアノ界のトップを走り続ける存在がマッコイ・タイナーです。

1970年代に入ると、少なくないアコースティック・ピアニストがエレクトリック・ピアノやシンセサイザーを手がけるようになりました。しかしマッコイはアコースティック・ピアノにこだわり続けました。「それはなぜですか?」と、ぼくは彼に尋ねたことがあります。マッコイはこう答えてくれました。「私はとにかくアコースティック・ピアノが好きなんだ。ほかの鍵盤楽器に触る時間があれば、その時間もアコースティック・ピアノにまわしたいね。だってこの楽器にはまだ、無限の可能性が秘められているのだから」。

今回の来日公演には、スタインウェイの特別なピアノが用意されました。木目をそのまま生かしたデザインが異彩を放ちます。サイズも、通常の黒いグランド・ピアノのより大きく見えます。椅子も特別製です。アコースティック・ピアノをこよなく愛するマッコイは、現在の境地を最高の楽器で伝えたかったのでしょう。ジェラルド・キャノン(ベース)、モンテス・コールマン(ドラムス)は、現在のマッコイ・トリオのレギュラー・メンバー。スペシャル・ゲストのゲイリー・バーツもすべてのナンバーに参加しました。彼は‘60年代半ばにアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの一員として本格的デビューを果たし、‘70年にはマイルス・デイヴィス・バンドでワイト島のロック・フェスティバルに出演しています(チック・コリアやキース・ジャレットと一緒に)。激動の時代を生きぬいたマッコイとバーツは、当時の息吹を今日に伝える貴重な存在でもあるのです。

どの曲でも各メンバーが大いに実力を発揮しましたが、ぼくは殆どの曲でマッコイの無伴奏ソロ・パートがフィーチャーされていたことに感銘を受けました。彼のアドリブになるとベースとドラムスが止み、やがて何コーラス後かにスッと入ってくるのです。その絶妙なタイミングは、まさしくレギュラー・ユニットならでは、といっていいでしょう。バーツはアルト・サックスとカーヴド・ソプラノ・サックス(アルトを小型にしたような形状)を演奏しましたが、個人的にはカーヴド・ソプラノの柔らかく暖かな音色が強く印象に残りました。
公演は8日まで行なわれ、一日休みをおいて10日に再開されます。モダン・ジャズ黄金時代にタイムスリップしたかのようなステージを、ぜひお楽しみください。
(原田 2012 11.6)


● 11.6tue.-11.8thu., 11.10sat.
McCOY TYNER TRIO
with special guest GARY BARTZ


マッコイ・タイナー - McCOY TYNER


JOSÉ JAMES , McCOY TYNER - - report : McCOY T...

2011/01/13

McCOY TYNER - マッコイ・タイナー



McCOY TYNER TRIO
with special guest ERIC ALEXANDER & JOSÉ JAMES
"Music of John Coltrane and Johnny Hartman"
@BLUE NOTE TOKYO



大きな反響を呼んで開催中!20世紀の巨匠、ジャズの大御所ピアニストマッコイ・タイナーが21世紀のジャズ・シーンを牽引していくサックスのエリック・アレキサンダーとヴォーカルのホセ・ジェイムズを迎え、若き日にマッコイ自身も参加したコルトレーンの名盤『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』をトリビュート。ジャズの未来に夢がふくらむ、世代を超えた3人の素晴しい共演は1.16sun.まで。

COTTON CLUB 公演の原田和典・ライブレポートはこちら
http://www.bluenote.co.jp/jp/movie/2011/01/_report_mccoy_tyner_trio_cotto.html


● 1.12 wed. - 1.16 sun.
McCOY TYNER TRIO
with special guest ERIC ALEXANDER & JOSÉ JAMES
"Music of John Coltrane and Johnny Hartman"


マッコイ・タイナー - McCOY TYNER


'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , McCOY TYNER - - report : McCOY T...

2011/01/11

マッコイ・タイナー - McCOY TYNER
マッコイ・タイナー - McCOY TYNER


公演リポート:McCOY TYNER TRIO
with special guest ERIC ALEXANDER & JOSE JAMES
"Music of John Coltrane and Johnny Hartman"
@COTTON CLUB




不滅のロング・セラーを続ける永遠の名盤、『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』。その参加メンバーであるマッコイ・タイナーが今、約半世紀ぶりに同アルバムの曲をプレイする画期的なライヴを行なっています。

亡きコルトレーンとハートマンに替わってテナー・サックスにエリック・アレキサンダー、ヴォーカルにホセ・ジェイムズを迎えた特別編成によるパフォーマンスです。1月9日、10日の「コットンクラブ」公演を大好評のうちに終えた彼らは、12日から16日まで「ブルーノート東京」に出演。最終日の18日は「モーションブルー・ヨコハマ」に登場します。ぼくは10日のセカンド・セットを堪能してきましたので、その模様をレポートさせていただきましょう。

ステージはまず、マッコイ・タイナー・トリオにエリック・アレキサンダーが加わった4人編成で始まりました。選曲は「FLY WITH THE WIND」、「BLUES ON THE CORNER」等、マッコイ・ファンにはすっかりおなじみのものですが、エリックが参加することによって、これまでのマッコイ・バンドにはない新鮮味が生まれているのが聴きどころです。ベースのジェラルド・キャノン、ドラムスのフランシスコ・メラにもたっぷりソロ・スペースが与えられ、いかにマッコイが彼らを高く評価しているかが強く伝わってきました。

そして後半ではホセ・ジェイムズが登場。お待ちかね、『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』の楽曲が次々と登場します。とはいえ、コルトレーンとエリックを、ハートマンとホセを比較しても意味のないことでしょう。ホセもエリックも、あくまで自身のスタイルを貫きながら「THEY SAY IT'S WONDERFUL」、「DEDICATED TO YOU」、「AUTUMN SERENADE」、「YOU ARE TOO BEAUTIFUL」を聴かせてくれました。アレンジも『コルトレーン&ハートマン』とは大きく異なり、当然ながらマッコイのピアノが前面に打ち出されたものとなっていました。百戦錬磨のベテランであるマッコイの胸を借りて、歴史的な名曲に新たな息吹を注ぎ込むエリックとホセに、すがすがしさを感じたのはぼくだけではないでしょう。

この記念すべき公演を、ぜひ皆様にも味わっていただけたらと思います。



● 1.12 wed. - 1.16 sun. BLUE NOTE TOKYO

McCOY TYNER TRIO
with special guest ERIC ALEXANDER & JOSE JAMES
"Music of John Coltrane and Johnny Hartman"




McCOY TYNER - ☆ P+M映像 : McCOY...

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☆ McCOY TYNER TRIO

ブルーノート東京での公演に先駆け、
1.9sun. & 1.10mon. に丸の内コットンクラブで行われた、
マッコイ・タイナー・トリオ・ウィズ・スペシャル・ゲスト・
エリック・アレキサンダー&ホセ・ジェイムズの
パフォーマンス&メッセージ映像をアップしました。
ブルーノート東京にはいよいよ1.12wed. から登場! 5日間の公演です。

●1.12 wed. - 1.16 sun.
McCOY TYNER TRIO
with special guest ERIC ALEXANDER & JOSE JAMES
"Music of John Coltrane and Johnny Hartman"