BlueNote TOKYO

'11 Bloggin' BNT by 原田和典 , RYAN SHAW - - report : THE NEW...

2010/06/18

NYFSC feat. ライアン・ショウ - NYFSC feat. RYAN SHAW
NYFSC feat. ライアン・ショウ - NYFSC feat. RYAN SHAW

公演初日リポート:THE NEW YORK FUNKY SOUL COLLECTIVE
with special guest RYAN SHAW


先週、行なわれて大好評だった「トゥ・グローヴァー・ウィズ・ラヴ」からのメンバー5人と、気鋭のR&Bシンガーであるライアン・ショウの豪華共演。本国アメリカでもなかなか聴くことのできない組み合わせです。

「トゥ・グローヴァー〜」については前々回の当コーナーで触れましたので、今回はライアンに的を絞って書きましょう。ぼくが彼のライヴに接したのは、これが3度目です。最初は渋谷オーチャードホールで行なわれた「JVCジャズ・フェスティバル・イン・ジャパン」、次はブルックリンの野外フェスティバル(ベテラン・シンガー、オーティス・クレイとのダブルビルでした)、そして今回の「ブルーノート東京」公演、というわけです。

ホール、野外フェス、クラブと、それぞれ別のシチュエーションで聴いてきたのですが、絵になる男といえばいいのでしょうか、本当にどのセッティングでもサマになります。JVCのときは、いかにも新進という言葉がふさわしい初々しさがありました。しかし、いまでは勢いはそのままに、貫禄すら感じさせる存在になりました。ライアンは“伸びている”シンガーなのだなあ、と今回のステージに接して強く思いました。
昨日、彼が歌ったのはカーティス・メイフィールドの「PEOPLE GET READY」、マーヴィン・ゲイの「INNER CITY BLUES」等。「INNER〜」はインストゥルメンタル・ヴァージョンが「トゥ・グローヴァー〜」のステージで演奏されましたが(この曲は、グローヴァー・ワシントンJr.の得意曲でもあるのです)、ライアンのスムースなヴォーカルで味わう喜びは格別です。

まさかの「JUST THE TWO OF US」も聴くことができました。実はこの曲、「トゥ・グローヴァー〜」では取り上げられていなかったのです。音楽監督&キーボード奏者のジェイソン・マイルスがMCで言っていました。“「トゥ・グローヴァー〜」のライヴで、どうして「JUST 〜」をやらないの?ってたくさん訊かれたよ。だけどこの曲はヴォーカリストがいないとね・・・。今日はライアンがいるから、彼に歌ってもらおう!”。

オリジナル・ヴァージョンを歌ったビル・ウィザーズとはまた別の、高く艶やかな歌声、軽快なフィーリング(ライト感覚と言い換えてもいいでしょう)でライアンはこの曲をよみがえらせました。そしてアンコールでは代表曲「DO THE 45」を熱唱。ジュニア・ウォーカーの「SHOTGUN」を髣髴とさせるダンス・ナンバーで、クラブを総立ちにさせたのでした。
(原田 2010/6/17)


● 6.17thu.-6.18fri.
THE NEW YORK FUNKY SOUL COLLECTIVE
with special guest RYAN SHAW

NYFSC feat. ライアン・ショウ - NYFSC feat. RYAN SHAW