音楽から味わう、とっておきのレシピ
5月の来日アーティスト、 エリック・ベネイのソウルフルな楽曲に合わせて、
「ブルーノート東京」シニア・シェフ長澤宜久が提案するとっておきのレシピ。
愛とパッションに満ちたR&Bには、あえてスパイスをふんだんに効かせた軽快なひと皿を。
「サムタイムズ・アイ・クライ」、「スペンド・マイ・ライフ・ウィズ・ユー」など、ソウルフルで愛に満ちたR&Bを歌いあげる "リアル・ソウルの伝道者" エリック・ベネイ。そのスタイリッシュなリズムとロマンティックヴォイスに酔いしれながら、シェフ長澤がご提案するレシピがこちら。
R&B(リズム・アンド・ブルース)のルーツでもあるアフリカンアメリカンのスパイシーなひと皿は、2種のポップコーンのコントラストやシュリンプの軽快な食感とともに味わう、ホット&スパイシーな風味が特徴。ポップコーンづくりやエビの殻むきなど、パートナーや家族とともに料理のプロセスそのものも楽しめる、野外でのホームパーティー等にもおすすめのレシピだ。
photography = Jun Hasegawa
text = Akari Matsuura (edible.)
RECIPE
エビのスパイシーポップコーン(4〜5人前)
ポップコーンの種(原料種) 50g
海老(殻付き) 20尾
【A】
中力粉 112g
塩 1つまみ
ドライタイム 小さじ4分の1
ドライオレガノ 小さじ8分の1
ドライバジル 小さじ8分の1
ガーリックパウダー 小さじ4分の1
黒こしょう 小さじ4分の1
白こしょう 小さじ8分の1
【B】
卵 1個
牛乳 120cc〜
ベーキングパウダー 1つまみ
【C】
フライ用油 適量
ケイジャンパウダー 適量
レモン 1/6個(くし形にカットしたもの)
バジルマヨネーズソース(マヨネーズと市販のバジルソースを10:1 で混ぜあわせたもの)適量
❶ 温めた鍋に少量のバターを入れ、バターが解けてきたらポップコーンの種を入れて蓋をし、強火で鍋をゆすりながらポップコーンを作る(種は一気に入れ過ぎないように注意する)。
❷ エビの殻を剥く。エビの腹の継ぎ目に指を入れ、くるりと全体の殻をはがしたら、尾と頭をとる。
❸ AとBの材料をそれぞれ別のボウルでよく混ぜ合わせる。
❹ 剥いたエビとポップコーンを❶に入れて粉を全体によくまぶしたら、❷の卵液にまんべんなくくぐらせる。
❺ 底の深いフライパン、またはフライヤーに油を180℃に熱し、❹のエビとポップコーンを投入して揚げる。それぞれきれいなキツネ色を目安に揚げ、キッチンペーパー等に取り出す。
❻ ボウルに❺を入れ、味をみながら全体にケイジャンパウダーをふったら、ボウルを煽って全体をよく和える。残ったポップコーンとともに皿に盛りつけ、Cとレモンを添える。
お料理とマリアージュ
スパイシーな料理と好相性なソーヴィニョンブラン。爽快な香りにグレープフルーツのような果実味が印象的な自然派ワイン。
エリック・ルイ サンセール・ブラン 750㎖ ¥7,800
THIS MONTH'S MUSIC
第54回グラミー賞ノミネート、甘くソウルフルな歌声とそのルックスが魅力のエリック・ベネイ。6作目となる本作は聴く者のハートを溶かすロマンティックなR&Bアルバム。スパイシーポップコーンを相手の口に届ける際に是非、プレイさせて欲しい曲ばかり。
エリック・ベネイ『ザ・ワン』(ワーナーミュージック・ジャパン)
CHEF
長澤宜久(ながさわ・たかひさ)
ブルーノート東京グループシニアシェフ。 '91年に渡仏し三ツ星「ラ・コートドール」他、名店で経験を積む。'01年に帰国後、南青山「アディング・ブルー」、丸の内「レゾナンス」シェフ、2013年全店舗のシニアシェフに就任した。