ブルーノート東京公演を週末に控えたアート・リンゼイが高野寛をゲストに迎えトーク&ミニライブ!
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ブルーノート東京公演を週末に控えたアート・リンゼイが
高野寛をゲストに迎えトーク&ミニライブ!
イベントが開催されたのは神田淡路町のcafe104.5。両者に縁があることから筆者が司会を仰せつかったのだが、まずはアートだけを招き入れてのトーク。
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トレードマークの12弦ギターDANELECTRO Hawkがセットされていたので、チューニングをしないというのは本当か?と尋ねると、にっこりうなずき実際に低音弦から順々に鳴らしてくれたが本当に合っていない!
ただ、低い弦はより低く高い弦はより高くというように音域が拡張されているのがポイントだ。アートによると"自分のギターはパロディ"ということだが、その独特のプレイは続いて登場した高野にとって子供のころから憧れだった。
今年ブラジルでアルバム『TRIO』を制作した際に初めてアートに会ったそうだが、そのときのことを振り返りつつ、話は音楽の構成要素についての深い話にまで及んでいった。
そしていよいよ2人による即興演奏。ノイズの応酬から始まり、一転ソフトな歌声を聴かせるのかと思いきや、今度はドライブ感たっぷりの高野のリフにアートが切り裂くようなサウンドで立ち向かう......。
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ノイジーでありながらさまざまな色彩が見えてくるような、実に素晴らしいセッションであった。
photography = Tsuneo Koga
text = Susumu Kunisaki
國崎晋(くにさき すすむ)
1963年生まれ。サウンド・クリエイターのための専門誌『サウンド&レコーディング・マガジン』編集人。DSDフォーマットによる高音質レコーディング・イベントの開催やハイレゾ配信に特化したレーベルも展開。
サウンド&レコーディング・マガジン