活気づく日本のビッグ・バンド界に、また新しい動きが生まれた。今年から開設された国立音楽大学ジャズ科の学生と教授を中心とするGemstones Jazz Orchestraが発足、記念すべきデビュー・ライヴを「ブルーノート東京」で行なう。メンバーには奥村晶、中川英二郎、池田篤、神保彰などの凄腕ミュージシャンが揃い、ピアニスト、そしてトップ・ビッグ・バンド“No Name Horses”のリーダーとしても華やかな活動を続ける小曽根真が牽引する。各楽器のエキスパートと学生がどんなコラボレーションを繰り広げるのか、楽しみだ。爽快なアンサンブル、パワフルなリズム、鮮やかなアドリブ・ソロを体感しながら、ビッグ・バンド・ジャズの限りない魅力に浸りたい。

今年4月、素晴らしい才能を持つ"Gemstones" 5人と共に国立音大のジャズ専修科が走り出しました。
「原石」という名に相応しいこの5人は、この数ヶ月でみるみる成長しています。ジャズの音楽家にとって何よりも大切な事は自分より優れた音楽家と一緒に演奏する事。そして本物のオーディエンスの前で演奏し、皆様からレスポンスを頂いて色々と実践で勉強して行く事です。今回はその第1回目。
一度ステージに上がれば先輩も後輩も、プロもアマもないと僕は思っています。敬語も無ければ謙遜も要らない。スイングしながら自分の中にあるありったけのボキャブラリーを使ってエネルギーをぶつけ合う。ジェネレーションを越えた本気のコミュニケーションを皆さんに思いっきり楽しんで頂けるステージになる事、約束します！

小曽根　真

Gemstones Jazz Orchestra
今春、国立音楽大学ジャズ科開設に伴い結成されたビッグバンド。記念すべき一年目となる今年は、その名の通りジャズ界の「宝石の原石」である新入生を中心にクラシック科の在学生と卒業生、そしてジャズ科の教授陣がサポートメンバーとして加わっている。また昨年登場したNew Tide Jazz Orchestraは1981年、国立音楽大学でクラシックを専攻する学生の有志により結成されたビッグ・バンド。’83年には「山野ビッグバンド・ジャズ・コンテスト」にて初出場＆初優勝という快挙を成し遂げ、近年では4年連続で最優勝賞を受賞している。クラシック専攻生中心のNew Tideとジャズ専攻生によるGemstones、今後この2つのビッグバンドがお互いに刺激し合ってどんなサウンドを生み出していくのか、期待が高まる。
http://www.kunitachijazz.com/