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ソウル・ミュージック〜ファンク・ファンならずとも驚かずにはいられない前代未聞の顔合わせが実現する。活動再開を果たしたスーパー・ユニット“ルーファス”と、2008年に行なわれた一夜限りのクラブ・ギグも記憶に新しい“スライ&ザ・ファミリー・ストーン”のボス、スライ・ストーンのスペシャル・セッションである。かたやシカゴ、かたやサンフランシスコで’60年代後半から本格的な活動を始め、斬新かつ衝撃的なサウンド、数多くのビッグ・ヒットで音楽シーンに革命を起こしてきた両者。彼らがいかに出会い、語らい、コラボレーションを繰り広げるのか。どんな予測も上回る、最高にスリリングなステージになることは間違いない。
●“Rufus”の母体は、1968年に〈ベンド・ミー・シェイプ・ミー〉をヒットさせたシカゴのグループ“アメリカン・ブリード”。そこでコア・メンバーだった、ケヴィン・マーフィーやチャック・コルバートらで別働隊の“Smoke”を結成。“Ask Rufus”を名乗った後、’70年はじめに“Rufus”として活動をスタート。白人メンバーのロックと黒人メンバーのソウル・マナーが融合した、ユニークなサウンドで脚光を浴びた。グループの黄金時代は、チャカ・カーンがリード・ヴォーカルの席に着いた’73年から。翌’74年、スティーヴィー・ワンダーから贈られた〈テル・ミー・サムシング・グッド〉が、全米チャートで4位に上がる大ヒット。ギター&バック・ヴォーカルのトニー・メイデンと、ベースのボビー・ワトソンを加えてファンク色を強めると、グループ名を“Rufus featuring Chaka Khan”に改め、同題のアルバムや『Ask Rufus』『Street Player』などヒット作を連発。チャカがもたらすターボ・パワーを重厚なグルーヴに換えるバンド・サウンドで、“クール&ギャング”や“アース・ウィンド&ファイアー”と人気を分け合った。’78年にチャカがソロ・デビューした後も交流を続け、クインシー・ジョーンズのプロデュースによる『Masterjam』、リネイ&アンジェラを招いた『Camouflage』をリリース。チャカが去った後は、クインシー・ファミリーからドラムスのジョン・ロゾンソンを迎え、『Seal In Red』などヒット作を放ったが、メンバーの繁忙から『Live-Stompin' at The Savoy』を最後に’83年に解散。以来、内外からたびたび持ち上がる再結成案を果たせぬまま来たが、’08年に満を持して再始動。オリジナル・メンバーのケヴィン・マーフィーとトニー・メイデンを軸に、メイザ・リークやブライアン・カルバートソンらを交えた新編成で当店公演。地力が物を言う力強いショウを繰り広げた。オフィシャル・サイトは「http://www.rufus.org/」。
●スライ・ストーンことシルヴェスター・ステュワートは、1944年3月15日、テキサス州ダラス生まれ。4歳の頃から兄弟姉妹と共に歌い演奏した。’50年代になって一家でサンフランシスコに移り住むと、大学で作曲などの楽理やトランペットを専攻。ソロ・シンガーとDJを掛け持つうち、プロデュースやソングライティングでも認められ、’64年から’66年にかけてオータム・レコードで活躍。この間に初めて「スライ」を名乗った。“スライ&ザ・ファミリー・ストーン”の結成は’66年秋。〈アイ・エイント・ガット・ノーボディ〉の小ヒットでエピック・レコードと契約を交わし、’67年に初アルバム『新しい世界』を発表。〈ダンス・トゥ・ザ・ミュージック〉のヒットを受けた〈エヴリデイ・ピープル〉が、翌’68年、全米チャート1位に輝くことで注目を浴びる。ドゥーワップ以降のコーラスを再構成したヴォーカル・アンサンブルと、’70年代ファンクを先取りしたビートとグルーヴ。ステージに現れれば、もうこれ以上何も足せない満艦飾の出で立ち。’69年のウッドストック・フェアを快刀乱麻の音楽で満たし、音楽祭の伝説にも深い足跡を残した。同年のアルバム『スタンド!』が300万枚の売り上げを突破。’70年の『グイテスト・ヒット』が’70週間超でチャート・インする中、’71年に『暴動』を発表。これで革新的な音楽コンセプトを打ち出すのと同時に、スター・ポジションにいる高慢や薬禍による奇行が頻出。『輪廻』や『スモール・トーク』のほか、自己名義の『ハイ・オン・ユー』や『スライ・バック!!』などのアルバムを出すも加速度は上がらず、’81年にバンドは解体。ゲスト・アーティストとして気まぐれに出てくるほかは、表舞台に姿を表さなくなる。復帰の兆しを見せたのは’05年、“ファミリー・ストーン・トリビュート・バンド”に客演。翌’06年は、スライへのトリビュート・アルバム『Different Strokes By Different Folks』がグラミーにノミネートされるヒットになったことで、授賞式にモヒカン・ヘアで登場。そしてその翌’07年、グループ結成40周年に合わせて“スライ&ザ・ファミリー・ストーン”を再結成。ヨーロッパのジャズ祭を巡るなどした後、’08年8月に待望の初来日。当店と東京JAZZ2008のステージで、衝撃のパフォーマンスを披露した。日本公演は、それ以来2度目になる。新作を録音中との報道も、目下熱を帯びてきている。オフィシャル・サイトは「http://www.slystonemusic.com/」。
RUFUS featuring SLY STONE
ルーファス・フィーチャリング・スライ・ストーン
2010 1.16sat.-1.23sat.(1.18mon.OFF)
Showtimes : 7:00 p.m. & 9:30 p.m.
※1.16sat.,1.17sun.,1.23sat.
1st Show : Open5:00p.m. Start6:00p.m.
2nd Show : Open8:00p.m. Start8:45p.m.
Tony Maiden(vo,g)
トニー・メイデン(ヴォーカル、ギター)
Kevin Murphy(key,org,vo)
ケヴィン・マーフィー(キーボード、オルガン、ヴォーカル)
Sly Stone(vo,key,g,harmonica)
スライ・ストーン(ヴォーカル、キーボード、ギター、ハーモニカ)
Madam Dee(vo)
マダム・ディー(ヴォーカル)
Amanda Maiden(vo)
アマンダ・メイデン(ヴォーカル)
Val Young(vo)
ヴァル・ヤング(ヴォーカル)
Michiko Hill(key)
ミチコ・ヒル(キーボード)
Donn Wyatt(key)
ドン・ワイアット(キーボード)
Michael Stever(tp)
マイケル・スティーヴァー(トランペット)
Jimmy Reid(sax)
ジミー・リード(サックス)
Pee Wee(b)
ピー・ウィー(ベース)
Donnell Spencer Jr.(ds)
ドネル・スペンサーJr.(ドラムス)
¥10,500(税込)
SLYから動画メッセージが届きました!
TOKYO SLY STONE HERE LOOKING FORWARD TO SEEING ALL OF YOU AT MY FAVORITE PLACE TO BE THE BLUE NOTE, MY OLD FRIEND THE FUNKIEST GUITAR PLAYER ON THE PLANET EARTH TONY MAIDEN OF RUFUS will be playing my favorite tunes with me 'DANCE TO THE MUSIC', 'EVERYBODY IS A STAR', 'IF YOU WANT ME TO STAY', FRIEND LET YOUR STAR SHINE WITH ME AND RUFUS AT THE BLUE NOTE TOKYO, CAUSE WE ARE GOING TO DANCE TO THE MUSIC AND ONCE YOU GET STARTED IT WILL BE HARD TO STOP!
SLY STONE
TOKYOに参上するスライ・ストーンが、お気に入りの場所ブルーノート東京でみんなと会えるのを楽しみにしてるよ。古くからの友人で、地球上でもっともファンキーなギター・プレイヤー、ルーファスのトニー・メイデンが俺と一緒にお気に入りの曲『ダンス・トゥ・ザ・ミュージック』『エブリバディ・イズ・ア・スター』『イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ』をプレイして、ブルーノート東京で俺とルーファスと一緒に君たちの星を輝かせてくれるよ。だって俺たちは”DANCE TO THE MUSIC”するつもりで、いったんみんなが踊り始めたら止めるのは難しいだろうからね!
スライ・ストーン
http://www.rufus.org
http://www.slystonemusic.com
RUFUS
“アメリカン・ブリード”のキー・メンバーだったケヴィン・マーフィーを中心に結成。’73年にチャカ・カーンが加入し、翌年「テル・ミー・サムシング・グッド」が大ヒット。’83年に解散したが2008年に再結成、当店公演も大好評を博した。
SLY STONE
“スライ&ザ・ファミリー・ストーン”の中心人物。’60〜’70年代にかけて「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」、「エヴリデイ・ピープル」等の大ヒット曲、『スタンド』、『暴動』等の名盤を残す。2007年にグループを再結成、08年に当店で初来日単独公演を行なった。