60年以上の長期間にわたって第一線に立ち続ける、稀代のピアニスト/作編曲家/プロデューサー。そのファンキーかつ親しみやすい楽曲の数々は、ヒップホップのサンプリング・トラックとしても数多く使用されている。大学在学中クインシー・ジョーンズに見いだされ、ファースト・アルバム『ボールド・コンセプションズ』（63年）を発表。70年代にはフュージョン～コンテンポラリー・ジャズの先駆けとなったレーベル＜CTI＞の音作りに大きく貢献し、「ノーチラス」を含む『ボブ・ジェームス・ワン』、「ウエストチェスター・レディ」を含む『ボブ・ジェームス・スリー』等のロング・セラーを送り出すとともに、ジョージ・ベンソンやグローヴァー・ワシントンJr.等の作品でも才能を知らしめた。70年代後半に入ると自らのレーベル＜タッパン・ジー＞を設立、アール・クルーとの共演アルバム『ワン・オン・ワン』（79年）で初のグラミー賞を受賞。＜ワーナー・ブラザーズ＞移籍第1弾となるデヴィッド・サンボーンとの共演アルバム『ダブル・ヴィジョン』（86年）もグラミーに輝いた。91年にはネイザン・イースト、ハーヴィー・メイソンらと“フォープレイ”を結成。デイヴ・コーズ、DJ ・ジャジー・ジェフ、シーロー・グリーンらを迎えた近作ソロ・アルバム『Jazz Hands』も大きな話題を集めている。