MESSAGE from MAY INOUE
全幅の信頼を寄せる仲間たちと創り上げる
「May Inoue TOKYO QUARTET」への想い
2021年は ヴォーカル作品『POP MUGIC』を発表し、新たなチャレンジに溢れる一年となりました。これからもたくさんの音楽をクリエイトしていきたいと思うのはいつも同じなのですが、そんな今年2021年を最高の仲間と共に締め括ろうと思います。
デヴィッド・ブライアントは、いま日本にいてくれることが僕たち東京のジャズマンにとって奇跡のような存在。ジャズがアメリカで生まれ、進化してきた歴史を深いレベルで感じさせてくれるピアニスト。何度か彼のクインテットでギターを弾かせてもらいましたが、セクシーな音楽にたくさんの刺激をもらっています。
マーティ・ホロベックも同じように、東京に住んでくれてありがとうと共演するたび、いや会うたびにいつも思う大切な友達。オーストラリアのユニークな音楽をよく教えてもらっていますが、心のそばで寄り添ってくれながら、型にはまらない自由なベースプレイが音楽をどこまでも広げてくれます。
駿は言わずもがなのソウルブラザー。17歳の時に彼に出会ってから、長い間ずっといろんな音楽を作ってきました。音楽に真っ直ぐで誠実な姿勢にいつもたくさんの勇気をもらっています。音楽家として最も尊敬している人でありながら、自分の心のうちを話せる最も親しい友達でもあります。一緒に交わした杯の数は本当に数えきれませんね。
この4人で演奏するのは初めてです。先述の通り、デヴィッドとは彼のクインテットで。マーティ、駿とはギタートリオのギグを何度かやっています。実は今年の夏にこの3人でマーティのアルバムをレコーディングしたんです。素晴らしい今年の夏の思い出。演奏内容としては、僕の曲やマーティのトリオでレコーディングした曲にデヴィッドを迎えてお届けする予定です。以前より何度も、デヴィッド、マーティ、駿と4人でライヴやろうぜ! 俺がブッキングするから!! と約束していたのですが、ようやくそれが叶います。しかもここブルーノート東京という最高のステージで。
余談ですが、以前、マーティになんで日本に来たのか質問した時に、東京はメルボルン、ニューヨーク、ロンドンに囲まれた真ん中(半分ジョークでもありましたが)、音楽性もいろんなところから影響を受けながら独自のシーンを作っているのが興味深くてやってきたと言ってくれたことがありました。ずっと欧米の音楽への憧れとコンプレックスが通常思想であった僕には、とても勇気づけられる言葉でした。
僕とデヴィッド、マーティ、駿。パンデミックでゴチャゴチャの中、いま東京に住んで皆で交差できていることに誇りを持って演奏したいという思いから、「May Inoue TOKYO QUARTET」という企画名にしました。
井上銘
LIVE INFORMATION
☆井上銘 トウキョウ・カルテット
featuring デヴィッド・ブライアント、マーティ・ホロベック & 石若駿
2021 12.6 mon.
[1st]Open4:00pm Start5:00pm [2nd]Open6:45pm Start7:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/may-inoue/
<MEMBER>
井上銘(ギター)
デヴィッド・ブライアント(ピアノ)
マーティ・ホロベック(ベース)
石若駿(ドラムス)