【JAM vol.218】AVISHAI COHEN TRIO
text = Kazunori Harada
イスラエル出身の鬼才ベーシストが、
2種のプロジェクトで登場
胸を打つ美麗なメロディ・ライン、強靭なベースの音色、全メンバーが触発しあいながら生み出す奔流のようなバンド・サウンド。イスラエル出身の鬼才、アヴィシャイ・コーエンが4年ぶりにやってくる。
9歳でピアノを始め、14歳の時にエレクトリック・ベース、音楽院でアコースティック・ベースの演奏を開始。1996年にチック・コリア率いる"ニュー・トリオ"と"オリジン"に抜擢されたことで飛翔のきっかけを掴んだ。自身のアルバムも20点を数え、マーク・ジュリアナ、シャイ・マエストロ、ニタイ・ハーシュコヴィッツら、数々の逸材が彼の許に在籍した。
今回のステージは、オール・イスラエル人によるトリオで行われる。2021年夏から参加するロニ・カスピ(2000年生まれ)は、アヴィシャイから「類まれな才能と、強い個性を持ち合わせた新しいスピリットの持ち主」と賞賛を受けるドラマー。自身のエレクトロ・ポップ系プロジェクト"RONIPONI"でも数々の楽曲を発表する彼女の、しなやかなジャズ・プレイも大きな聴きどころといえよう。エルチン・シリノフの後任に迎えられたガイ・モスコヴィッチ(1996年生まれ)は、嶋川堅太、オメル・アヴィタルと共演。クラシック+アフリカ系アメリカ人音楽+イスラエル音楽の融合を描く要注目のピアニストだ。新編なったばかりのアヴィシャイ・トリオが、ニュー・アルバム『シフティング・サンズ』の音楽世界をどうライヴで発展・進化させていくのか、猛烈なスリルを覚える3デイズとなりそうだ。
また2月24日には、アヴィシャイと小曽根真のデュオ公演が開催される。チック・コリアのバンドから巣立ったアヴィシャイと、チックを師のひとりと仰ぐ小曽根が共に演奏する機会は、意外にも今回が初めて。文字通りのワールドプレミアに、限りなく期待が募る。
RELEASE INFORMATION
AVISHAI COHEN
『Shifting Sands』
(NAÏVE / King International)
LIVE INFORMATION
アヴィシャイ・コーエン・トリオ
"シフティング・サンズ"
2023 2.21 tue., 2.22 wed., 2.23 thu.
2.21 tue., 2.22 wed.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm
[2nd]Open7:45pm Start8:30pm
2.23 thu.
[1st]Open4:00pm Start5:00pm
[2nd]Open7:00pm Start8:00pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/avishai-cohen/
<MEMBER>
アヴィシャイ・コーエン(ベース、ヴォーカル)
ガイ・モスコヴィッチ(ピアノ)
ロニ・カスピ(ドラムス)
The "Amity Duet"
小曽根真 & アヴィシャイ・コーエン
2023 2.24 fri.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm
[2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/makoto-ozone-avishai-cohen/
<MEMBER>
小曽根真(ピアノ)
アヴィシャイ・コーエン(ベース、ヴォーカル)