つねに前向きなサイモン・フィリップスから、この言葉をZOOMインタビューで聞いたのは2022年上旬のこと。それから1年、社会情勢も少しずつノーマライズされつつあるなか、ついに4年ぶりの来日公演が決定した。TOTO、ホワイトスネイク、ザ・フー、上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトなど名だたるユニットに強烈なプレイを刻みこんできたカリスマ・ドラマーの彼にとって、欠くことのできないマザーシップがこの"プロトコル"。2019年に長年のパートナーであるベーシストのアーネスト・ティブスを残してメンバーを一新、元ジョン・マクラフリン・バンドで注目を集めた中堅キーボード奏者のオトマロ・ルイーズ、さらに二人の気鋭、すなわちクリスチャン・スコット等と共演するサックス奏者のジェイコブ・セスニー、スティーヴ・ヴァイから称賛を受けるギタリストのアレックス・シル（60年代にフィル・スペクターと共同でレーベル"フィレス"を設立したレスター・シルの孫）を加えて、プロトコルはさらにカラフルで奥行きのある音楽世界を目指す。

　「同じことを繰り返せば不安はなくなっていくけれど、それよりも、その場その場で前向きにやっていくことの面白さを私はとりたい。皆で一斉に演奏することで生まれるグルーヴが確かにあるんだ」。多彩な音楽性、陶酔もののテクニック、恐れを知らない冒険精神。名将サイモン率いる、最新型のプロトコルにもうすぐ会える！

RELEASE INFORMATION