【JAM vol.219】JUDY COLLINS | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.219】JUDY COLLINS

【JAM vol.219】JUDY COLLINS

text=Yasufumi Amatatsu

人生を彩る歌の数々を携えて
音楽界の至宝"青い眼のジュディ"がやってくる

 新しい時代の幕あけを告げる傑作の一つに、1969年のクロスビー、スティルス&ナッシュの「組曲:青い眼のジュディ」がある。変化に富んだ美しいハーモニーとアコースティック・サウンドでカリフォルニアの新しい景色を決定づけた曲だ。スティーヴン・スティルスが、当時恋仲にあった女性への思いをつづり、そこで彼は、「粟色のカナリア、ルビー色の喉を持つスズメ」とその女性のことを歌った。

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 その女性が、ジュデイ・コリンズだというのは有名だが、これには素敵な後日談がある。約50年後の 2018 年、70歳を超えた二人は、 一緒にアルバム『エブリバデイ・ノウズ』を完成させるのだ。楽しいことばかりではなく、傷つけあったりもしただろう、掛け替えのない青春を、二人は思い出として懐かしむのではなく、それぞれの人生にどれほど価値をもたらしてくれたか、音楽という形で実らせたのだ。

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 そうやって、ジュディ・コリンズは、いろんな物語を歌い聴かせるばかりか、彼女自身が物語として我々の人生を彩ってきた。フォーク・シンガーとしてスタートした1960年代、伝統的なフォークソングを歌うだけではなく、ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」やレナード・コーエンの「スザンヌ」を取り上げるなど、新しい才能や無名の才気を紹介するのに貢献した。フォークのスタイルに縛られず、ビートルズやミュージカル、クラシックからジャズ、ロックまで多彩に取り入れながら、約60年もの間歌い続けてきた。それも、生きることに光を射しこませるような歌の数々を。

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 社会に目を向けることも怠ったことがない。この人を見ていると、音楽が誰のために存在しているのか、そんなことを考えさせられる。2020年、新型コロナウイルスで世界中が恐怖に襲われたとき、彼女は、代表曲の一つ「アメイジング・グレイス」をプロ、アマにかかわらず世界中からコーラスを募って新ヴァージョンで配信、収益金はWHOの感染関連基金に寄付した。昨2022年には、パンデミックで混乱し、不安を抱える我々にと、新作『Spellbound』を届けてくれた。そこでは、澄んだ素晴らしい歌声を、いちだんと美しく、豊かに、そして強く響かせる。ツアーも始めたそうだ。伝説の中だけではなく、いまこのときを音楽と共に生きる人生の先輩の歌声には、いまだからこそ感じとれる大切なものがきっとあるはずだ。会場でおあいしましょう。

RELEASE INFORMATION


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A. Judy Collins
『Spellbound』(Cleopatra)

B. ジュディ ・コリンズ&ザ・グローバル・ヴァーチャル・クワイア
『アメイジング・グレイス』(ワーナーミュージック・ジャパン)※デジタル配信

C. ジュディ・コリンズ
『ジュディの宝物』 (ワーナーミュージック・ジャパン)

D. ジュディ・コリンズ
『時の流れを誰が知る』(ワーナーミュージック・ジャパン)

E. ジュディ・コリンズ
『イン・マイ・ライフ』(ワーナーミュージック・ジャパン)

F. ジュディ・コリンズ
『野生の花』(ワーナーミュージック・ジャパン)

LIVE INFORMATION

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ジュディ・コリンズ

2023 3.30 thu., 4.1 sat.
3.30 tue.
[ 1st ] Open 5:00pm / Start 6:00pm
[2nd] Open 7:45pm / Start 8:30pm
4.1 sat.
[ 1st ] Open 4:00pm / Start 5:00pm
[2nd] Open 7:00pm / Start 8:00pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/judy-collins/

<MEMBER>
ジュディ・コリンズ(ヴォーカル、ギター)
ラッセル・ウォルデン(ピアノ)

Live & Dinner -trio-
★ライヴとディナーのお得なセットプラン
ミュージックチャージ + コーストリオ 1名様 ¥14,300(税サ込)

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