【JAM vol.222】Bluey from INCOGNITO presents "CITRUS SUN"
text = Kazunori Harada
インコグニートとは一味異なる魅力が全開
ブルーイ率いる凄腕集団が5年ぶりの登場
'70年代ソウル・ミュージック、ジャズ・ファンク、ラテンの限りない魅力を現代に伝える凄腕集団。ギタリスト/プロデューサーのブルーイ率いるシトラス・サンが会心作『エクスパンションズ&ヴィジョンズ』を携えて登場する。最高峰のアシッド・ジャズ~ファンク・バンドであるインコグニート、カリスマ的DJジャイルス・ピーターソンとのプロジェクト・STR4TA(ストラータ)等でも多彩な活動を続けるブルーイだが、シトラス・サンとしての来日は2018年夏以来、ちょうど5年ぶり。待ちに待ったファンの心を、思いっきり揺さぶる躍動的なステージになりそうだ。
数多くの先達をリスペクトしてやまないブルーイが、英国ジャズ~ソウル・ギター界のリヴィング・レジェンドであるジム・マレン(元アヴェレイジ・ホワイト・バンド)への敬意をこめてシトラス・サンを結成したのは2000年のこと。2010年代から活動に拍車がかかり、『ピープル・オブ・トゥモロー』(14年)、『ライド・ライク・ザ・ウインド』(18年)、『エクスパンションズ&ヴィジョンズ』(20年)といった力作を送り出してきた。今回の公演にマレンは不参加だが、インコグニートでもリズム面の要を担うフランシス・ヒルトン(b)とフランチェスコ・メンドリア(ds)のコンビ、去る6月に開催された「マイク・デル・フェロー presents "トゥーツ・シールマンス 100"」にフィーチャーされたインドネシア出身の若手ハーモニカ奏者レガ・ダウナら、気鋭プレイヤーが集結。さらにスペシャル・ゲストとして、インコグニート、ブラン・ニュー・ヘヴィーズ、元スタイル・カウンシルのミック・タルボット率いるマザー・アース等のヴォーカリストを務めてきたスリーン・フレミングが参加する。『エクスパンションズ&ヴィジョンズ』ではロニー・リストン・スミスやマリーナ・ショウら、伝説的ミュージシャンのナンバーにも新たな光を当てたシトラス・サン。どんな名曲をライヴで届けてくれるのか、期待は高まる。
真夏の東京を直撃する、飛び切りファンキーで爽やかなグルーヴの嵐。リピート必至の3デイズとなるに違いない。
LIVE INFORMATION
ブルーイ from インコグニート presents "シトラス・サン"
2023 7.25 tue., 7.26 wed., 7.27 thu.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm
[2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/citrus-sun/
<MEMBER>
ジャン=ポール "ブルーイ" モーニック(ヴォーカル、ギター)
レガ・ダウナ(ハーモニカ)
ドミニク・グローヴァー(トランペット)
チャーリー・アレン(ギター)
グラハム・ハーヴィー(キーボード)
フランシス・ヒルトン(ベース、ミュージックディレクター)
フランチェスコ・メンドリア(ドラムス)
ジョアン・カエタノ(パーカッション)
Guest:
スリーン・フレミング(ヴォーカル)
後援:ブリティッシュ・カウンシル