NYとLAを代表する人気プレイヤーがライヴで激突 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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NYとLAを代表する人気プレイヤーがライヴで激突

NYとLAを代表する人気プレイヤーがライヴで激突

ジャズ~フュージョン界のスター・ギタリストと
トップ・キーボード奏者/プロデューサーによる豪華共演

 片やNYを拠点にコンテンポラリー・ジャズ界のトップ・ギタリストとして大活躍を続けているマイク・スターン。片やLAを拠点に様々なフュージョン・プロジェクトを展開してきているキーボードの魔術師ジェフ・ローバー。そのふたりが初めて顔を合わせたのが2019年のコラボ作品『イレヴン』であった。両者の映えある活動歴を鑑みると、一度も共演したことがないのは不思議だが、そのふたりをつなぎ合わせたのが『イレヴン』のプロデュースも担当したベースのジミー・ハスリップであった。

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 そして、『イレヴン』を引っ提げた来日公演が2020年3月に組まれたものの、残念ながらコロナ禍で延期に。それが9月にブルーノート東京とコットンクラブで遂に実現する! ドラムは『イレヴン』に参加しているゲイリー・ノヴァク。ベースはジョン・マクラフリンの2006年のアルバムに弱冠21歳で抜擢され、度肝を抜くプレイで一気に名が知れ渡ると、その後上原ひろみのトリオ・プロジェクトへの参加などでも知られるアドリアン・フェローだ。

 マイクの来日は2019年8月に自身のバンドに神保彰のドラムを迎えた公演以来で、ローバーは2017年10月のジェフ・ローバー・フュージョン公演以来。ローバーは2021年にそのジェフ・ローバー・フュージョンの『Space-Time』も世に送り出している。両者が日本のステージに一緒に立つのは今回が初となるわけだが、それだけにとどまらず、もうひとつの大きな目玉なのがマイクの奥方レニ・スターンがスペシャル・ゲストで登場する点だ。レニの前回の来日はおそらく1980年代あたり。ちなみに、そのとき彼女は渡辺香津美宅をふらりと訪問している。レニに確認したところ、そのときが最後の日本だけれども、何年だったかは覚えていないとのこと。いずれにせよ何十年ぶりなのはほぼ間違いない。また、マイクとレニはアルバムや公の場での共演はあえて避けていた。それがマイクの2012年の『オール・オーヴァー・ザ・プレイス』にレニが参加したことで封印が解かれ、その後ライヴでも一緒にプレイするにようなった。が、夫妻が日本で共演するのも今回が初めてとなる。

 元来ストレートアヘッドなジャズを核に持つマイク。対して早くから最新テクノロジーを導入し、サウンドもかなり作り込むのを信条としているローバー。極端なたとえだが、アナログ的なマイク vs デジタル的なローバーと言えなくもない。ライヴではことさら定評があるふたりが剣を交えるだけに、一体どこまでボルテージが上がるか。そして、そこにレニまで加わるとは、想像しただけで鳥肌が立つ。必見のステージだ!

LIVE INFORMATION

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MIKE STERN - JEFF LORBER FUSION
マイク・スターン/ジェフ・ローバー・フュージョン

2023 9.7 thu., 9.8 fri., 9.9 sat., 9.10 sun. ブルーノート東京
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/mike-stern/
2023 9.11 mon. コットンクラブ
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/mike-stern/


石沢功治(いしざわ・こうじ)
音楽ライター&音楽アナリスト。アルバムの解説、及び、様々な音楽雑誌にてインタビュー記事、ライヴ・レポート、アルバム分析記事などを執筆している。

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