【JAM vol.223】NUBYA GARCIA | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.223】NUBYA GARCIA

【JAM vol.223】NUBYA GARCIA

text = Kazunori Harada

現在進行形のUKジャズ・シーンを牽引する超重要人物が、
自身のリーダー・プロジェクトを率いて待望の来日

 90年代後半のダンス・ミュージック界を席巻した"UKガラージ"へのオマージュをこめた新曲「Lean In」を、7月14日に配信リリース。UKジャズ・シーンの大本命、サックス/フルート奏者/作曲家のヌバイア・ガルシアが遂に自身のプロジェクトで登場する。

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 ロンドン北部のカムデン・タウンで生まれ育ち、幼い頃にヴァイオリンやヴィオラを習得。10歳からサックス演奏を開始し、その後、元コートニー・パイン・バンドのギャリー・クロスビーらが創設した機関"トゥモローズ・ウォリアーズ"でも学んだ。サックスの師のひとりには、ジャン・トゥーサン('80年代のアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに、テレンス・ブランチャードやマルグリュー・ミラーと共に在籍)がいる。

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 フェラ・クティも在校経験がある名門"トリニティ・ラバン"卒業翌年にあたる2017年、デビュー・アルバム『NUBYA's 5ive』を発表。EP『WHEN WE ARE』のタイトル曲はNPRの18年ベスト・ソングのひとつに選抜され、20年に米国のレーベル"コンコード"より登場したアルバム『SOURCE』はUK最高峰の音楽賞"マーキュリー・プライズ"にノミネート、NPRのトップアルバムの一つにも選ばれるなど高い評価を獲得した。また、21年にはジャズ雑誌「ダウンビート」の「ライジング・スター賞(テナー・サックス部門)」を受賞。コレクティヴの一員としても積極的に活動しており、NÉRIJA、マイルス・デイヴィス『BITCHES BREW』50周年を祝うLONDON BREWなどのアルバムで目の覚めるようなプレイを聴かせている。

 絶好調を更新するヌバイアが、満を持して臨むリーダーとしての初来日公演。新曲「Lean In」同様、鍵盤、ベース、ドラムスと組んだ、いわゆる"ワン・ホーン・カルテット"編成だけに、管楽器奏者として、インプロヴァイザーの彼女の底力が満喫できることだろう。先日発表されたばかりのクルアンビンとのスプリット・ライヴ作『LIVE AT RADIO CITY MUSIC HALL』を聴いても、実演におけるヌバイアの迫力は並外れている。日本でもハイブリッドな音楽性を存分に発揮しながら、3デイズ6セット、極上の音楽世界へと案内してくれるに違いない。

LIVE INFORMATION

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ヌバイア・ガルシア
2023 10.2 mon., 10.3 tue., 10.4 wed.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm
[2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/nubya-garcia/

<MEMBER>
ヌバイア・ガルシア(サックス)
サム・ジョーンズ(ドラムス)
マックス・ルサート(ベース)
ライル・バートン(キーボード)

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