【JAM vol.225】GABI HARTMANN with JESSE HARRIS | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.225】GABI HARTMANN with JESSE HARRIS

【JAM vol.225】GABI HARTMANN with JESSE HARRIS

text= Kenichi Aono

さまざまな文化を吸収し柔らかな声で歌う
パリの新星ギャビ・アルトマンの初来日公演

 2021年10月リリースのデビューEP『Always Seem to Get Things Wrong』、そして2023年1月発売のデビュー・アルバム『Gabi Hartmann』で静かながらも着実にリスナーを増やしていったシンガー・ソングライター、ギャビ・アルトマンが初来日、ブルーノート東京のステージに立つ。

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 パリに生まれたギャビ・アルトマンはエイミー・ワインハウス経由でエラ・フィッツジェラルドやフランク・シナトラ、ナット・キング・コールといったレジェンドの楽曲に触れ、ジャズに傾倒。パリの音楽学校「スコラ・カントルム」でジャズのレッスンを受け、20歳のときにリオデジャネイロへ留学してジョアン・ジルベルトやガル・コスタ、そしてフランス領ギアナ生まれのフランス人シンガー・ソングライター、アンリ・サルヴァドールらの音楽を知った。そののち、ロンドンで1年間民族音楽を学んだギャビは、パリに戻ったあとも南アフリカ、ギニア、ポルトガル、ニューヨークを旅して、さまざまな地域の文化を吸収し、それらを栄養源として自らの音楽を醸成させていった。

 デビュー・アルバムの共同プロデューサーであるジェシー・ハリスとの出会いは2018年のニューヨーク。こうしてスタートした両者のコラボレーションと現代のジャズ・ギタリストのトップクラスに位置するジュリアン・ラージをはじめとするさまざまなミュージシャンの参加によって、素晴らしいヴォーカル・アルバム『Gabi Hartmann』は完成した。ジャズ、シャンソン、ブラジル音楽、南、北、西アフリカ音楽などの要素が柔らかに入り混じったこのアルバムで特筆すべきは、旅とそこでの出会いを通じた、情報ではない実際の音楽体験が見事に楽曲に反映されているところ。それがそこはかとない懐かしさのあるサウンド・プロダクションと溶け合うことで、ギャビが歩んできた道のりや彼女の問題意識がスッと入り込んでくるのだ。

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 今回のブルーノート東京公演は、アルバムのパリでの録音に全面参加したメンバーに加え、ジェシー・ハリスがギターで出演。息のあったアンサンブルを聴かせてくれることだろう。何より楽しみなのは、穏やかでじんわりと沁みるギャビのインティメイトなヴォーカルを実際に体験できること。真の意味での豊かな音楽を間近で味わえる本公演は、年末年始を忙しなく駆け抜けた身体と心を優しく暖かに包み込んでくれるにちがいない。

RELEASE INFORMATION


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ギャビ・アルトマン『ギャビ・アルトマン』
(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)

LIVE INFORMATION

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GABI HARTMANN with JESSE HARRIS

2024 1.10 wed., 1.11 thu.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/gabi-hartmann/

<MEMBER>
ギャビ・アルトマン(ヴォーカル、ギター)
ジェシー・ハリス(ギター)
エレイン・ボーモント(ベース)
フロリアン・ロビン(ピアノ)
ブルーノ・マーメイ(ドラムス)

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