【JAM vol.226】CHRIS BOTTI | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.226】CHRIS BOTTI

【JAM vol.226】CHRIS BOTTI

text = Kenichi Aono

インティメイトで誠実な新作を携えて
今年もクリス・ボッティがやってくる

 1980年代から90年代にかけて、ポール・サイモン、スティング、ボブ・ディラン、チャカ・カーンらと共演し、95年にソロ・デビューを果たしたトランペット奏者、クリス・ボッティ。2012年のアルバム『インプレッションズ』で「第55回グラミー賞」のベスト・ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞、またニューヨークのブルーノートでは毎年年末年始にロングラン公演を行うなど、名実ともにトップランクのアーティストである。

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 その端正な佇まいから「トランペット界の貴公子」と称されてきたクリス・ボッティも齢60を超えた。そんな彼が「新たなスタートを切りたかった」と世に放ったアルバムが『Vol. 1』(2023)だ。前作『インプレッションズ』から実に10年以上を経ての新作であり、自身のキャリアにおいて初となる〈BLUE NOTE〉からのリリースとなったこの作品は、クリスがマイルス・デイヴィスの演奏を聴いてトランペッターを志すきっかけとなった「My Funny Valentine」をはじめとするジャズ・スタンダードや、コールドプレイ「Fix You」をとり上げたバラード集。プロデューサーであるデイヴィッド・フォスター(ピアノも2曲演奏している)がクリスのインティメイトで誠実な側面を存分に引き出し、それが抑制の効いたバンド・アンサンブルと見事に溶け合った美しい一枚となった。

 このアルバムを引っ提げて、クリス・ボッティが今年もブルーノート東京の5デイズ10ステージに挑む。今回の公演では『Vol. 1』の録音に参加したレオナルド・アムエド(ギター)、ジュリアン・ポラック(ピアノ)、昨年のブルーノート東京公演にも帯同したリー・ピアソン(ドラムス)、チャド・レフコウィッツ=ブラウン(サックス)、ジョン・スプリトホフ(ヴォーカル、『Vol. 1』にも参加)、おもにクラシックのフィールドで活躍し、クリスとも共演歴のあるヴァイオリン奏者のアナスタシア・マズロクらが演奏を披露する。

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 今回の公演は、新作リリース後ということでそちらからの選曲が軸となるのはイメージできるが、それ以外のレパートリーは行ってみてのお楽しみ。リラックスして聴き惚れるなかにスッと入り込むスリリングな瞬間、穏やかさに秘められた情熱を感じられるであろうステージになることは想像に難くない。

RELEASE INFORMATION


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『Vol. 1』
(ユニバーサル ミュージック)

LIVE INFORMATION

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CHRIS BOTTI

2024 2.29 thu., 3.1 fri., 3.2 sat., 3.3 sun., 3.4 mon.
2.29 thu., 3.1 fri., 3.4 mon.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open8:00pm Start8:45pm
3.2 sat., 3.3 sun.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/chris-botti/

<MEMBER>
クリス・ボッティ(トランペット)
リー・ピアソン(ドラムス)
ダニエル・シミエリンスキー(ベース)
レオナルド・アムエド(ギター)
チャド・レフコウィッツ=ブラウン(サックス)
ジュリアン・ポラック(ピアノ)
アナスタシア・マズロク(ヴァイオリン)
アリシア・マイルズ(ヴォーカル)
ジョン・スプリトホフ(ヴォーカル)

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