【JAM vol.226】THE BAD PLUS | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.226】THE BAD PLUS

【JAM vol.226】THE BAD PLUS

text = Kazunori Harada

「俺たちは依然としてザ・バッド・プラスだ!」
究極の独創性を追求するユニットが新体制で登場

 「究極の独創性」、「明確なヴィジョンを持ち、慣習に従うことを拒否する民主的なユニット」、「常にジャンルやテクニックの架け橋となるものを探し求めると共に、卓越したミュージシャンが完璧にシンクロすることで生まれる無限の可能性を追求」。

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 そのウェブサイトに目を走らせると、頼もしい、勇ましいフレーズがこれでもかと並ぶ。20数年のキャリアを誇るユニット"ザ・バッド・プラス"が、2013年11月に行われたカート・ローゼンウィンケルとの共演ステージ以来、約10年半ぶりにブルーノート東京へ戻ってくる。

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 2000年に本格的なスタートをきった時の顔ぶれはリード・アンダーソン(ベース)、デヴィッド・キング(ドラムス)、イーサン・アイヴァーソン(ピアノ)だったが、2018年からはオリン・エヴァンスがアイヴァーソンの後任ピアニストを務め、2021年以降はアンダーソン、キング、ベン・モンダー(ギター)、クリス・スピード(サックス、クラリネット)の4人組として活動を続けている。モンダーはデヴィッド・ボウイ、マリア・シュナイダー、ダニー・マッキャスリン、テオ・ブレックマンら数々の才人の作品に貢献するNY音楽シーンの重鎮。スピードもモンダー同様90年代に頭角を現したひとりで、カート・ローゼンウィンケルらと組んだ"ヒューマン・フィール"、トランペット奏者クオン・ヴー(元パット・メセニー・グループ)を擁する"イエー・ノー"などのユニットで耳目を集めてきた。スピード、アンダーソン、キングは2010年代から"ブロークン・シャドウズ"というユニットにも関わっており、そこでの相性の良さもザ・バッド・プラス加入への要因になったと思われる。

 意欲的なオリジナル・ナンバーに加え、トリオ編成期にはニルヴァーナやエイフェックス・ツインなどの楽曲、さらにはストラヴィンスキー「春の祭典」などもワン&オンリーの解釈で届けてくれたザ・バッド・プラスだが、カルテット編成による新スタートを記した2022年のアルバム『ザ・バッド・プラス』はアンダーソンとキングの書きおろしで占められた(2023年配信の楽曲「エレクトリック・フェイス」はアンダーソン作)。「このふたり、ここまでメロディアスで激情的な曲を書くひとだったのか」と筆者はいささか驚いたまま、久々の来日公演への期待を高めている。「俺たちは進化した。だが、依然としてザ・バッド・プラスだ」と豪語するアンダーソンとキングの言葉を胸に、全身全霊で4人の音世界に浸りたい。

RELEASE INFORMATION


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THE BAD PLUS『The Bad Plus』
(Edition Records / King International)

LIVE INFORMATION

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THE BAD PLUS

2024 3.12 tue., 3.13 wed.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/the-bad-plus/

<MEMBER>
デヴィッド・キング(ドラムス)
リード・アンダーソン(ベース)
ベン・モンダー(ギター)
クリス・スピード(サックス)

※Jam Session会員限定スペシャル企画
会員ご本人+1名様までミュージック・チャージを半額とさせていただきます。
ご予約はお電話で承ります。(03-5485-0088

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