【JAM vol.229】AMBROSE AKINMUSIRE
text = Kazunori Harada
現代ジャズ界きっての重要トランペッター/作曲家が
黄金のカルテットで登場
ケンドリック・ラマー『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』、ブラッド・メルドー『ファインディング・ガブリエル』、メアリー・ハルヴォーソン『コード・ガール』といった重要作に参加。ビル・フリゼールとハーリン・ライリーを迎えた最新リーダー・アルバム『アウル・ソング』も評判を呼ぶ鬼才トランペッターのアンブローズ・アキンムシーレが、ついに自身のプロジェクトを率いてブルーノート東京に初登場を果たす。
カリフォルニア州オークランド出身。ハイスクール時代にサックス奏者スティーヴ・コールマンの目にとまり、19歳の若さで彼が率いる"ファイヴ・エレメンツ"のヨーロッパ・ツアーに参加した。つまり、短期間とはいえ、カサンドラ・ウィルソン、ジェリ・アレン、ヴィジェイ・アイヤー、タイショーン・ソーリー等を輩出した名門グループに在籍したことになる。その後マンハッタン音楽院ほかで学び、2007年にはセロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティションとカーマイン・カルーソ国際ジャズ・トランペット・ソロ・コンペティションの双方で優勝。2011年に入るとブルーノート・レコードからメジャー・デビューを飾った。2023年には自身のレーベル"オリガミ・ハーヴェスト"よりトランペット・ソロ・アルバム『ビューティ・イズ・イナフ』、老舗ノンサッチ・レコードから前述の『アウル・ソング』をリリース。トランペッターとして、作曲家として、その躍進が止むことはない。
今回の公演はサム・ハリス(ピアノ)、ハリシュ・ラガヴァン(ベース)、ジャスティン・ブラウン(ドラムス)と共に行なわれる。つまりブルーノート盤『ア・リフト・イン・デコーラム』(ニューヨークのジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのライヴ)や『オン・ザ・スポット・オブ・エヴリ・キャラスト・モーメント』に名演を刻んだ"黄金の4人"によるステージなのだ。アンブローズがこのメンバーで日本の土を踏むのは、おそらく2013年のツアー以来であるはず。さらに高密度な、テレパシーの域に達した音の会話で聴き手を感嘆させることだろう。
LIVE INFORMATION
AMBROSE AKINMUSIRE
2024 7.21 sun., 7.22 mon.
7.21 sun.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
7.22 mon.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/ambrose-akinmusire/
<MEMBER>
アンブローズ・アキンムシーレ(トランペット)
サム・ハリス(ピアノ)
ハリシュ・ラガヴァン(ベース)
ジャスティン・ブラウン(ドラムス)