【JAM vol.229】JUNKO ONISHI TRIO with JOHN PATITUCCI & ERIC HARLAND
text= Kazunori Harada
世界最高峰メンバーを迎えた
インターナショナル・トリオが
単独公演を開催
1989年にボストンのバークリー音楽大学を卒業後、ニューヨークを拠点に活動を開始し、ジャッキー・マクリーン、ジョー・ヘンダーソン、ベティ・カーター、ビリー・ヒギンズら伝説的ミュージシャンや、現役の重鎮であるケニー・ギャレット、ジョー・ロヴァーノらと共演。みずから吸収したジャズの豊かな伝統を、今を呼吸するリスナーに伝えるアンバサダー的存在が大西順子である。
帰国後の大西はソロ、トリオ、カルテットなどさまざまな編成でステージに立ついっぽう、インターナショナル・トリオでも耳目を集めてきた。2019年に行われたロバート・ハースト、カリーム・リギンスとの"JATROIT"、2023年に行われたジョー・サンダースとグレッグ・ハッチンソンとの公演に続いて、来たる7月に開催されるのは、"大西順子トリオ with ジョン・パティトゥッチ&エリック・ハーランド"によるステージだ。ジョンはチック・コリアが'80年代半ばに結成したアコースティック・バンド/エレクトリック・バンドのベーシストとして一躍注目を浴び、この4月にはダニーロ・ぺレス、ブライアン・ブレイドとの"チルドレン・オブ・ザ・ライト"公演で至芸を届けたばかり。エリックは後期マッコイ・タイナー・トリオのドラマーとして頭角を現し、自身のユニット"ヴォイジャー"ではテイラー・アイグスティをピアニストに迎えている。ジョンとエリックはまた、エドワード・サイモンの『ザ・プロセス』やジョエル・ワイスコフ『デヴォーテッド・トゥ・ユー』といったピアノ・トリオの隠れ名盤でも顔を合わせてきた。また大西とジョンは"ラリー・カールトン&日野皓正スーパーバンド"のメンバーとして、2015年の日本公演で共にプレイしている。
ますます芳醇なピアニズムをふりまく大西順子と、共演の機会は決して頻繁ではないながらも抜群のコンビネーションを持つジョン&エリック。巧者3人が集う2デイズは、ドライヴ感、グルーヴ感、スウィング感のすべてが充満するひとときを全ジャズ・ファンに約束するに違いない。
LIVE INFORMATION
JUNKO ONISHI TRIO
with JOHN PATITUCCI & ERIC HARLAND
2024 7.2 tue., 7.3 wed.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/junko-onishi/
<MEMBER>
大西順子(ピアノ)
ジョン・パティトゥッチ(ベース)
エリック・ハーランド(ドラムス)