【JAM vol.230】BILL EVANS & THE VANSBAND ALLSTARS | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.230】BILL EVANS & THE VANSBAND ALLSTARS

【JAM vol.230】BILL EVANS & THE VANSBAND ALLSTARS

text= Kazunori Harada

コンテンポラリー・ジャズを体現する名手たちが集う
真のドリーム・プロジェクト

 80年代初頭にマイルス・デイヴィスが結成した通称"カムバック・バンド"にマーカス・ミラーやマイク・スターンと共に抜擢され、一躍スターダムに。これまで27枚のソロ作品を発表し、現在もなお独自のサウンド探求に余念がないサックス奏者のビル・エヴァンスが、超強力メンバーばかりで構成された"ヴァンスバンド・オールスターズ"を率いて登場する。

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 ヴァンスバンド・オールスターズのコンセプトは、「過去さまざまなプロジェクトで活動してきた仲間たちが一堂に会し、ソウル、ファンク、ポップス、ジャズなどの背景や影響を投影した音楽を境界なしに演奏する」こと。これはまた、エヴァンスにとって長年の念願が叶ったものであるという。彼以外のメンバーは流動的であるが、日本公演には"よくぞここまで"と驚くに値する顔ぶれが集う予定だ。ドラマーは、80年代半ばにチック・コリアが結成した伝説的なユニット"エレクトリック・バンド"と"アコースティック・バンド"の双方に在籍してシーンを震撼させたデイヴ・ウェックル。キーボード奏者は、80年代後半にプロ・デビューし、ソニー・ロリンズからジェームス・テイラーまで幅広いミュージシャンのサポートを務めてきたケヴィン・ヘイズ。ベーシストは、80年代後半に彗星のごとく登場し、ブレッカー・ブラザーズ、ハービー・ハンコックからダフト・パンクまで数限りないミュージシャンをサポートしてきたベーシストのジェームス・ジーナス。かつての新進気鋭たちが、今、押しも押されもせぬ大物へと成長して、同じステージでプレイするのだから期待は高まるばかりだ。

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 しかも今回はスペシャル・ゲストとして、ドイツ出身のティル・ブレナーも参加する。甘美なヴォーカルや吹奏で高い人気を集めるティルだが、ブレイク前に発表したアルバム『ミッドナイト』(1997)等を聴くと、相当パワフルな一面も持つトランペッターであることがうかがえる。今回はどんなアプローチでエヴァンスたちに絡むのか、こちらにも楽しみがつのる。

LIVE INFORMATION

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An Evening with Contemporary Masters:
BILL EVANS & THE VANSBAND ALLSTARS
featuring DAVE WECKL, KEVIN HAYS, JAMES GENUS
with special guest TILL BRÖNNER

2024 9.5 thu., 9.6 fri., 9.7 sat.
9.5 thu., 9.6 fri.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
9.7 sat.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/bill-evans/

<MEMBER>
ビル・エヴァンス(サックス)
ティル・ブレナー(トランペット)
ケヴィン・ヘイズ(キーボード)
ジェームス・ジーナス(ベース)
デイヴ・ウェックル(ドラムス)

<TOUR INFORMATION>
2024 9.4 wed.
https://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/bill-evans/

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