【JAM vol.231】GRACE BOWERS & THE HODGE PODGE | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.231】GRACE BOWERS & THE HODGE PODGE

【JAM vol.231】GRACE BOWERS & THE HODGE PODGE

text= Kazunori Harada

ブルース、カントリー、ロック、ファンクを結ぶ
18歳のスーパー・ギタリストが初来日

 18歳の"ギター・センセーション"、ついに日本初上陸!約半世紀の活動歴を誇るハードロック・バンド"ハート"のナンシー・ウィルソンが絶賛し、エリック・クラプトンが主催するギターの祭典「クロスロード・ギター・フェスティバル2023」にも登場。今年のアメリカーナ・ミュージック・アワード「インストゥルメンタル・オブ・ザ・イヤー」部門にもノミネートされた新星、グレース・バウワーズが自身のバンド"ザ・ホッジ・ポッジ"を率いて登場する。

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 カリフォルニア州出身のグレースは、9歳の時にアコースティック・ギターを手にして本格的な音楽活動を開始した。カーラジオから流れるB.B.キングを聴いてブルースに開眼してからは、ミシシッピ・ジョン・ハート、T・ボーン・ウォーカーなど数々の伝説的ブルースマンにも熱中。

 その後テネシー州ナッシュビルに移り住み、SNSにエレクトリック・ギターの演奏動画を投稿したところ大きな話題となり、14歳になる頃にはギブソン社とエンドース契約を結んだ。ドリー・パートン、タイラー・チルダース、レイニー・ウィルソンといったカントリー系ミュージシャン、テデスキ・トラックス・バンドの共同リーダーでもあるスーザン・テデスキ、ブルースの気鋭であるクリストーン"キングフィッシュ"イングラムなどと交流し、ロック・クラブ、フェスティバル、チャリティ・イベント等、さまざまな場所でプレイを続けてきたグレースだが、なかでも昨年のニューポート・フォーク・フェスティバルにおけるステージは、ローリング・ストーン誌が「その場に立ち会えた幸運な人々に、スター誕生の瞬間を目撃しているという確信を与えた」と特筆するほどメモラブルなものとなった。

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 また、今年の4月には"グレース・バウワーズ&ザ・ホッジ・ポッジ"名義によるシングル「Tell Me Why U Do That」、8月9日には待望のファースト・アルバム『Wine On Venus』をリリース。プロデュースは、「最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス部門」でグラミー受賞経験もあるカントリー・デュオ"ブラザーズ・オズボーン"のジョン・オズボーンが手掛けている。ギブソンSGモデルを縦横無尽に弾きこなすグレースのプレイ、エスター・オカイ・テッテの伸びやかなリード・ヴォーカル、一丸となってうねるリズム・セクションはもちろんのこと、私はジョシュア・ブレイロックが奏でるオルガンの深々とした響きにも惹かれた。オリジナル・ナンバーに交え、伝説的ファンク・ユニット"スライ&ザ・ファミリー・ストーン"の「Dance To The Music」をカヴァーしているあたりからも、センスの良さがほとばしり出ている感じだ。

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 18歳の誕生日当日にあたる7月30日には、「カントリーの最も有名な舞台」と呼ばれる公開放送番組「グランド・オール・オプリ」に初登場し、圧倒的なパフォーマンスを披露したグレース。ブルース~カントリー~ロック~ファンクを結ぶ骨太かつ大胆不敵な音世界が、ブルーノート東京を舞台に、いかに炸裂してゆくか。音楽に発見、情熱、グルーヴを求めるファンにとって、この2デイズは至高のものとなるだろう。そして誰もが、「スター誕生の瞬間を目撃したと確信する」に違いない。

RELEASE INFORMATION


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『Wine On Venus』
(Grace Bowers Music)

LIVE INFORMATION

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GRACE BOWERS & THE HODGE PODGE

2024 11.2 sat., 11.3 sun.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/grace-bowers/

<MEMBER>
グレース・バウワーズ(リードギター)
エスター・オカイ・テッテ(リードヴォーカル)
ジャラヴェン・ヒル(ベース、ヴォーカル)
デカー・ベイカー(ドラムス、ヴォーカル)
ジョシュア・ブレイロック(オルガン、キーボード、ヴォーカル)
プリンス・パーカー(ギター、ヴォーカル)

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