【JAM vol.232】DIANNE REEVES
text = Kazunori Harada
数々の栄誉に輝くトップ・ヴォーカリスト
ダイアン・リーヴスが7年ぶりに来日
セルジオ・メンデス、ハービー・ハンコック、ロバート・グラスパー、エスペランサ・スポルディングらと共演。通算5度のグラミー賞受賞歴を誇ると共に、全米芸術基金からジャズ・アーティストとして最高の栄誉にあたる"NEAジャズマスター"に任命されたヴォーカリスト、ダイアン・リーヴスが7年ぶりに登場する。
キーボード奏者のジョージ・デュークを叔父にもち、15歳から音楽活動を開始。1982年にファースト・アルバムを発表後、87年にブルーノート・レコードと契約し、アルバム『ダイアン・リーヴス』でメジャー・デビューを果たした。2002年には「ソルトレークシティオリンピック」の閉会式でパフォーマンスを行い、2005年公開のジョージ・クルーニー監督映画『グッドナイト&グッドラック』にはヴォーカリストの役で登場。これまで発表したアルバムは20点を超え、鬼才ドラマーのテリ・リン・キャリントンをプロデューサーに迎えた2013年の作品『ビューティフル・ライフ』で、リオン・ウェアの「アイ・ウォント・ユー」やボブ・マーリーの「ウェイティング・イン・ヴェイン」などを見事"ダイアン色"に染め上げたことも記憶に新しい。
常に"即興よし、サポートよし"の凄腕ミュージシャンをバンドに擁しているダイアンだが、今回のメンバーも非常に充実している。キーボード奏者のジョン・ビーズリーは自身のプロジェクトでも数多くブルーノート東京に登場している鬼才。ベーシストのルーベン・ロジャースはジョシュア・レッドマン、チャールス・ロイド、ケンドリック・スコット等のグループで活動を続けてきたファースト・コールだ。そこに、7年前の来日にも参加していたブラジル出身のギタリスト、ホメロ・ルバンボと、ドラマーのテレオン・ガリーが加わる。幅広い声域、多岐にわたるレパートリー、ストレートに歌った時とフェイク(メロディを変化させる)気味に歌った時のコントラスト、卓越したスキャットなどなど、魅力と風格にあふれたダイアンのステージは、ジャズメイア・ホーンやサマラ・ジョイ等を通じてジャズ・ヴォーカルに開眼した新世代ファンをも魅了しつくすことだろう。
LIVE INFORMATION
DIANNE REEVES
2024 11.4 mon., 11.5 tue., 11.6 wed.
11.4 mon.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
11.5 tue., 11.6 wed.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/dianne-reeves/
<MEMBER>
ダイアン・リーヴス(ヴォーカル)
ジョン・ビーズリー(ピアノ、キーボード)
ホメロ・ルバンボ(ギター)
ルーベン・ロジャース(ベース)
テリオン・ガリー(ドラムス)