【JAM vol.233】CATPACK | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

News & Features

【JAM vol.233】CATPACK

【JAM vol.233】CATPACK

text = Kenichi Aono

ムーンチャイルドのアンバー・ナヴランの新ユニット
才能豊かな3人による初公演が実現

 2014年のセカンド・アルバム『Please Rewind』で注目を浴びて以来、現在まで高い人気を誇るアメリカ西海岸のネオ・ソウル・トリオ、ムーンチャイルド。西海岸の現行ジャズやR&Bを軽やかにクロスオーバーさせたスムースなそのサウンドは、アルバム『Starfruit』(2022)が第65回グラミー賞のベスト・プログレッシブ・R&Bアルバムにノミネートされたことからもわかるように、世界的に高い評価を得ている。そんなムーンチャイルドのヴォーカル、アンバー・ナヴランと、LAの鍵盤奏者でルイス・コール、サム・ウィルクス、ジェイコブ・コリアーらとも共演してきたジェイコブ・マン、そしてドクター・ドレーやジャスティン・ビーバーらと仕事を重ねてきたプロデューサーのフィル・ボードローの3人が結成したユニットがキャットパックだ。

READ MORE

 6月にリリースされたファースト・アルバム『CATPACK』は、R&B、ジャズ、電子音楽のフレイヴァーが溶けあったような作品。シンセサイザーと管楽器が効果的に用いられ、現代的でありながら実にチャーミングで不思議なノスタルジーをも醸しだしているのだが、アンバーに加えてフィルもヴォーカルを担当している曲があることで、全体に色彩豊かなアルバムに仕上がっている。

 ブルーノート東京初登場となる今回のステージは、ナヴランがヴォーカル、フルート、サックス、シンセ・ベース、ジェイコブがキーボード、フィルがトランペット、ギター、ヴォーカルを務め、サポート・ドラマーとしてエファジェミュー・エトロマ・ジュニアが参加。エファジェミューはムーンチャイルドのライヴでもアイディア豊富、それでいて抑制の効いたプレイを行なっており、本公演でもキャットパックのサウンドをしっかりと支えてくれるだろう。

 多才な3人がジョインしたキャットパック。その多彩なサウンドを体験できる初公演はのちのちまで語り継がれること請け合いである。

RELEASE INFORMATION

241102GraceBowers_imageDisc01.jpg

『Catpack』
(Tru Thoughts)

LIVE INFORMATION

catpackの画像

CATPACK
2025 1.22 wed., 1.23 thu.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/catpack/

<MEMBER>
アンバー・ナヴラン(ヴォーカル、フルート、サックス、シンセベース)
ジェイコブ・マン(キーボード)
フィル・ボードロー(トランペット、ギター、ヴォーカル)
エファジェミュー・エトロマ・ジュニア(ドラムス)

RECOMMENDATION