【JAM vol.233】SAMARA JOY | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.233】SAMARA JOY

【JAM vol.233】SAMARA JOY

text= Kazunori Harada

数々のグラミーに輝く話題沸騰の新歌姫が
ニュー・アルバムを携えて遂に初登場!

 第65回授賞式で「最優秀新人賞」と「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞」(『リンガー・アワイル』)、第66回授賞式で「最優秀ジャズ・パフォーマンス賞」(「タイト」)を受けたグラミー・ウィナー、サマラ・ジョイが待望の登場を果たす。2023年3月に恵比寿「BLUE NOTE PLACE」で一夜限りのショウケース・イベントをおこなっているものの、一般の来日公演は今回が初めて。10月に発売されたばかりの最新アルバム『ポートレイト』同様、4人の管楽器奏者を含むオクテット(8人編成)によるステージが予定されている。

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 出身はニューヨークのブロンクス。祖父母が名門ゴスペル・グループ"ザ・サヴェッツ"のメンバー、父親もベーシスト兼シンガーという音楽一家に育った。ハイスクール時代からジャズを歌い始め、大学在学中の2019年には「サラ・ヴォーン・インターナショナル・ジャズ・ヴォーカル・コンペティション」で優勝。ちなみにこのコンテストのウィナーにはジャズメイア・ホーン(2013年)、去る5月に行われたジョシュア・レッドマンのブルーノート東京公演に参加したガブリエル・カヴァッサ(2020年)等もいる。ベッカ・スティーヴンスやジェーン・モンハイトも手掛けたマット・ピアソンのプロデュースのもと、2021年に初アルバム『サマラ・ジョイ』をリリース。翌22年に、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、ニーナ・シモンなど数々の名シンガーが作品を残す老舗レーベル"ヴァーヴ"と契約を結び、メジャー・デビュー作『リンガー・アワイル』を発表した。そちらはスタンダード・ナンバー中心に構成されていたが、今回はみずから楽曲づくりに関わったナンバーもあり、カヴァー曲にもチャールズ・ミンガス「ラヴバードの蘇生」やサン・ラー「ドリームズ・カム・トゥルー」が選ばれているなど一筋縄ではいかない。加えて、スキャットのシラブル(音節)も一層バラエティを増したように感じられる。『リンガー・アワイル』から『ポートレイト』に至るあいだに、サマラの中でどんな変化が起こったのかーー 尋ねてみると、このような返事を得た。

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 「以前からデューク・エリントン、サド・ジョーンズやフレディ・ハバードの『ザ・ボディ・アンド・ソウル』のようなビッグバンド・サウンドが好きでした。編成の大きなライヴを行いたいと思っていたところ、賛同する同年代のミュージシャンが集まってくれて、約1年の活動を経てレコーディングすることになりました。『リンガー・アワイル』から数年が経って、より多彩な音楽を聴いていくうちに、知らない世界がさらに自分の中に入ってきました。自作の「ピース・オブ・マインド」に関しては、グラミー賞の受賞から本当に周りが一変してしまい、世界中を旅するような人生になったことが創作のモチーフです。音楽に自分の美意識を集中し続けていこう、もっと成長していきたいということを楽曲に込めています」

 「カスタードのようにリッチな歌声」(ニューヨーク・タイムズ)、「静謐で悠然な音楽」(NPR)と絶賛を集めてきたサマラ・ジョイ。卓越したヴォーカルはもちろん、バンドの一体感も満喫できるステージになることだろう。

LIVE INFORMATION

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SAMARA JOY

2025 2.11 tue.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/samara-joy/

<MEMBER>
サマラ・ジョイ(ヴォーカル)
ポール・シキヴィー(ベース)
コナー・ローラー(ピアノ)
エヴァン・シャーマン(ドラムス)
ドノヴァン・オースティン(トロンボーン)
ジェイソン・チャロス(トランペット)
デヴィッド・メイソン(アルトサックス)
ケンドリック・マカリスター(テナーサックス)

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