【JAM vol.235】KENNY BARRON | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.235】KENNY BARRON

【JAM vol.235】KENNY BARRON

text = Kazunori Harada

最高峰ピアニストが再登場
鉄壁のトリオで描くアコースティック・ジャズの真髄

 イマニュエル・ウィルキンスやスティーヴ・ネルソンをゲストに迎えた最新作『ビヨンド・ディス・プレイス』が第67回グラミー賞にノミネート。アコースティック・ジャズ・ピアノの至宝、ケニー・バロンが2023年以来となる来日公演を行なう。

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 1943年にペンシルヴァニア州フィラデルフィアで生まれたバロンは、15歳からジャズ・ピアニストとしての活動を始め、18歳でニューヨークに進出。シャンソンの楽曲「枯葉」を初めてジャズでレコーディングしたとされるサックス奏者ジェームス・ムーディのバンドで頭角を現し、63年から67年にかけてはムーディと共にディジー・ガレスピーのバンドで働いた。その後はフレディ・ハバード、ユセフ・ラティーフ、ロン・カーター、スタン・ゲッツ等のバンドでもレギュラーを務めている。バロンが自身のバンド活動により本格的に取り組むようになるのは、91年にゲッツが他界して以降のことといっていいだろう。"ディジーのバンドでは「できることをすべて一度にやるのではなく、必要に応じて表現し分けること」を学んだ。ユセフのところでは「より自由な感性で演奏すること」、ロンのところでは「強弱の効果的な使い方」を身につけた。そしてスタンと私は「リリシズムへの愛」を分かち合った"。以上の経験を基に、バロンはリーダーとして踏み出したのである。

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 北川潔(ベース)、ジョナサン・ブレイク(ドラムス)とは、約15年にわたって鉄壁のコンビネーションを継続。『ビヨンド・ディス・プレイス』の土台となっているのも、このトリオによる演奏だ。今回の公演でも、魅力的なオリジナル・チューン、絶妙な解釈がほどこされたスタンダード・ナンバー、バロンがこよなく愛するセロニアス・モンクの楽曲をはじめとするジャズメン・オリジナル等を織り交ぜながら、以心伝心のプレイでモダン・ジャズの真髄をたっぷり届けてくれることだろう。なおバロンはユネスコのジャズ・デイを祝福するAll-Star Global Concertへの出演も決まっており、その直前の来日となる。

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LIVE INFORMATION

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KENNY BARRON TRIO
2025 4.21 mon., 4.22 tue., 4.23 wed., 4.24 thu.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/kenny-barron/

<MEMBER>
ケニー・バロン(ピアノ)
北川潔(ベース)
ジョナサン・ブレイク(ドラムス)

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