【JAM vol.236】GABI HARTMANN with JESSE HARRIS

text = Kenichi Aono
風薫る5月に嬉しい
ギャビ・アルトマンの再来日公演
今回もジェシー・ハリスがジョイン
2024年1月の初来日公演も大盛況だったフランス・パリ出身のシンガー・ソングライター、ギャビ・アルトマン。ジャズ、シャンソン、ブラジル音楽、アフリカのさまざまな地域の音楽などが溶け合った音楽をノスタルジーと現代性の絶妙なバランスで表現した2023年のデビュー・アルバムはここ日本でも人気を博し、「第38回日本ゴールドディスク大賞」の「ベスト3ニュー・アーティスト」にも選出された。
前回のブルーノート東京公演から1年4ヶ月ぶりとなる今回の公演は、3月21日に発売されたセカンド・アルバム『La Femme Aux Yeux de Sel』を携えてのステージ。同作は前作に引き続きジェシー・ハリスがプロデューサーの1人として参加しており、ジェシーは本公演にもギターでの出演がアナウンスされている。ここで併せて出演アーティストに触れると、ピアノにフロリアン・ロビン、ベースにジェローム・アリギ、チェロとヴォーカルにガラドリエル・ヴァーシェールという布陣。前回の公演と異なるドラムレスの編成ということで、一層インティメイトで柔らかなサウンドが期待されるところだが、歌われる歌詞にはさまざまな問題意識や意見が織り込まれているのは覚えておいていいだろう。これはもともと音楽に軸足を置いた民俗学を学んでいた彼女ならではのアプローチ。音楽の表現スタイルもジャンルの上っ面をなぞるのでなく、歴史や地域、政治についての思索や、イギリス、ブラジルへの留学とアフリカ各地や北米への旅を通じて得た自身の経験に根ざしているのである。
なお、今回の公演では「Mother's Day Special Plan」と銘打ったディナーコース(ミュージックチャージ+ウェルカム・スパークリングワイン+前菜、メイン、デザートの3品コース)も用意されている。ギャビ・アルトマンの上質で滋味豊かな音楽とともに料理を味わい、語らえば、忘れがたい一夜になること間違いなしだろう。
RELEASE INFORMATION

『ラ・ファム・オ・ジュー・ドゥ・セル
(La femme aux yeux de sel:潮の瞳の娘)』
(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)
※2025年5月7日発売
LIVE INFORMATION
GABI HARTMANN with JESSE HARRIS
2025 5.11 sun., 5.12 mon.
5.11 sun.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
5.12 mon.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
Mother's Day Special Plan
母の日に感謝の気持ちを込めてジャズクラブでのひとときを
ミュージックチャージ+ウェルカム スパークリングワイン+コーストリオ
1名様 ¥14,800
※消費税 / サービスチャージが含まれます
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/gabi-hartmann/
<MEMBER>
ギャビ・アルトマン(ヴォーカル、ギター)
ジェシー・ハリス(ギター)
フロリアン・ロビン(ピアノ)
ジェローム・アリギ(ベース)
ガラドリエル・ヴァーシェール(チェロ、ヴォーカル)