公演直前、ボサノヴァ・ギタリスト 伊藤ゴローさんにインタビュー
チェロによってエレガントに
自由度のあるブラジル音楽を楽しんでください
ーーまず今回共演するジャキス・モレレンバウムについて、そして、今回のブルーノート東京のショウの内容について聞かせてください。
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「ジャキス・モレレンバウムとの共演は、2012年以来です。ジャキスはジョビンの音楽を忠実に再現する最高のチェロ奏者、そこにパウラのゆったりとしたヴォイスが重なる内容となるでしょう」
ーー編成としてのポイントなどありますか?
「今回は、チェロ、ヴォーカル、ドラム/パーカッション、ピアノの編成です。ブラジル音楽を演奏するにあたり、ベースがいないということにより、インター・プレイが増し、自由度が高まるのです。ギター+パーカッションだけでも成立しやすい音楽ではあるが、そこに音域が広いチェロという楽器が入ることで、よりエレガントさも増します。チェロは僕にとっては、むしろギターよりも好きな楽器とも言えるでしょう」
ーージャケスとパウラの他には、日本人ミュージシャンも参加されます。
「ドラム/パーカッションには、昨年ブルーノート東京で行われたマリア・シュナイダー公演にも飛び入りゲストとして登場した、アメリカ・ボストンを拠点に活動する小川慶太が参加します。あのマリア・シュナイダーが大絶賛し共演を望む程のミュージシャンで、その柔軟なプレイに定評がありますね。また、僕のソロアルバム「POSTLUDIUM」でも演奏してもらっている澤渡英一のピアノも、是非見ていただきたいと思います」