人気沸騰の4人組バンド、ヴィンテージ・トラブル | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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人気沸騰の4人組バンド、ヴィンテージ・トラブル

人気沸騰の4人組バンド、ヴィンテージ・トラブル

ブルージー&エッジーなロック・サウンドと
ファンキーなヴォーカルで
人気沸騰のフォーピースバンド

 技術、戦略、監督の采配。勝つために必要な要素はいくつかあるが、何よりまずなくてはならないものは「どんなことがあっても勝ちたい」という強い執着心。

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どこかの国の監督がそう言っていて、連日W杯をテレビで見ながらまったくその通りだなと改めて思ったものだった。ライブもそうだ。「どんなことがあっても楽しませるのだ。ノセるのだ」という強い執着心。それなくして、凄まじく盛り上がるライブなんてそうそう出来ないだろう。

 いまライブというものに対してそういう執着心を最も強く持っているバンドはと考えたとき、真っ先に浮かぶのがヴィンテージ・トラブル。タイ・テイラーというヴォーカリストは徐々に盛り上げるタイプではなく、ステージに出てきた瞬間からフルスロットルだ。初っ端から何が何でもこの場を熱くする、楽しませる...どころか、なんとしてもタガを外させるのだというとてつもない熱意が直裁に現れ、それがあの動き、あのシャウト、あのマイク・コードの裁き方に繋がって、観客は一瞬にして熱狂の渦に巻き込まれた感覚になるのである。粗っぽさ上等。重要なのは心意気であり、なんとしても楽しませるのだという強い気持ち。彼らのライブがいつだって最高なのは、つまりそういうことなのだ。

VINTAGETROUBLE image

内本順一(うちもとじゅんいち)
東京生まれ。情報誌の編集を経て音楽ライターに。ポップ、R & BものなどのCDライナーノーツを多数執筆。プリンス、ストーンズを始め、これまで数百組のアーティストを取材。

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