90歳を迎えたロイ・ヘインズへ、世界中のトップドラマーたちからお祝いコメントが到着! | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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90歳を迎えたロイ・ヘインズへ、世界中のトップドラマーたちからお祝いコメントが到着!

90歳を迎えたロイ・ヘインズへ、世界中のトップドラマーたちからお祝いコメントが到着!

90歳を迎えたロイ・ヘインズへ、
世界中のトップドラマーたちからお祝いコメントが到着!
90th Birthday Celebration
We All Respect You, Mr. Haynes.

 チャーリー・パーカー、ビリー・ホリデイ、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンクら、無数の巨星と共演し、70年以上にわたってジャズのハートビートを刻み続ける"リヴィング・レジェンド"、ロイ・ヘインズ。今年3月13日に90歳のバースデーを迎えたロイへ、現代のジャズ界を代表するトップドラマーたちから、続々とお祝いのコメントが届いています。

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Japanese Translation = Kana Muramatsu

Q1. ロイ・ヘインズが参加しているアルバムで、一番好きな作品を教えてください。

Q2. ロイ・ヘインズのプレイのどのようなところに影響を受けましたか?

Q3. ロイ・ヘインズへ、90歳のお祝いのメッセージを。

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Photo by Y. Yoneda

Jamire Williams
ジャマイア・ウィリアムス

[Profile]
ケニー・ギャレットのバンドで頭角を現し、クリスチャン・スコット、ロバート・グラスパー、ジェイソン・モランらとの共演でN.Y.ジャズシーンの最前線に。ジャズをベースにオルタナティヴ・ロック、ヒップホップ、R&Bをブレンドしたサウンドで話題、自身がリーダーをつとめるユニット「ERIMAJ(エリマージ)」でも活躍している。
https://twitter.com/jam808ire

A1. ロイ・へインズの作品の中で僕が一番好きなのは、彼がポール・チェンバースとフィニアス・ニューボーンと録った『ウィ・スリー(We Three)』だね。僕の中では特別な作品の1つ。あれほど最高の熱いビートが聴けるピアノトリオの作品は初めて聴いたよ。ソウルフルでありながら、明らかに計算されたアプローチ。まさにアフリカ。カッコよかったんだ。ロイだから当然だよね。彼が触れる音楽は全てそうなる。


A2. ロイ・ヘインズにはあらゆる面で影響を受けているよ。彼のドラムのタッチのニュアンスを真似しようと何度も試みたんだ。僕はタッチにはうるさくてね。一打一打、ドラムロール、キック、フェザー、1つ1つ全てで彼が放つ気品は本当に素晴らしい。まるで画家のようなんだ。自分もそうありたいと思うし、ロイのプレイをその視点でいつも観ている。彼が画家であるかのように。1つ1つ、全ての音、ビートが協調されるんだ。ダイナミックさとは別の次元で。すぐにロイだってわかるだろ?あのライドやスネアとベース・ドラムのかけ合いを聴いただけで。。。そのタッチが全てを物語っているのさ。そして何よりも、ロイのスタ イルは僕に多大な影響を与えてくれた。いい音を出せなければいけないけれど、同時に、音楽に<触れて>いるときにはカッコいい自分でいないといけない。ロイのスタイルはドラムセットの後ろにいようがいまいが同じ。彼の性格と見事に同調している。ありのままの自分らしくいるからこそ出来ること。だから、ロイを一目見るだけで、彼がどんな仕事をしているか何をしている人か知らなくても、その分野では最高峰の1人なんだろうな、と思うはずなんだ。


A3. 最高の男。伝説。天才。最愛のミスター・ロイ・ヘインズ。お誕生日おめでとうございます、キング!

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Photo by Tsuneo Koga

Antonio Sanchez
アントニオ・サンチェス

[Profile]
サウンドトラックを担当した映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が第87回アカデミー賞®で作品賞他最多4部門受賞。約15年間にわたるパット・メセニーとの共演をはじめチック・コリア、ゲイリー・バートン等多くのトップ・アーティストとコラボレーションを重ねてきた、現代を代表するジャズ・ドラマー。
http://www.antoniosanchez.net/

A1. チック・コリアの 『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス(Now He Sings Now He Sobs)』 だね。初めて聴いた時は衝撃を受けたし、今でもインスピレーションが欲しい時には聴いている。ロイとチックの最高峰ワークさ。


A2. ロイには多くの面でかなり影響を受けているよ。力を抜いたような、彼の独特なフレージングを真似ようとしてるし、彼のハイハットからかなりのボキャブラリーを増やしてきたからね。彼はただ拍子を取るために使うのではなく、一つの単体の楽器として使っていて、それは彼のプレイにはとっても重要なんだ。また、彼のライド・シンバルのプレイにも僕はいつもインスピレーションを受けているよ。


A3. ロイが90歳でもこんなに元気に活動しているのは素晴らしいことだよね。僕も彼と同じ歳になる頃、彼の素晴らしい数多くのプレイの半分ぐらいはプレイ出来ていたら嬉しいなと思う。ビックリだよ!ロイの誕生日を祝うと同時に、もっと愛、健康、音楽に満ち溢れるように祈ります。そして、これまで長年、僕のようなドラマー達に最高のインスピレーションを与え続けてくれることに感謝したいです。おめでとう!!!

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Photo by Tsuneo Koga

Mark Guiliana
マーク・ジュリアナ

[Profile]
アヴィシャイ・コーエン・トリオ『Gently Disturbed』(2008で注目を集めたのを筆頭に、ブラッド・メルドーとのユニット「メリアナ」、自身のアルバム『マイ・ライフ・スターツ・ナウ』、マリア・シュナイダー・オーケストラのドラマーとしてのデヴィッド・ボウイのシングル「Sue」へ参加など、今最も注目を集めるドラマーの一人。
http://www.markguiliana.com/

A2. ロイ・ヘインズは僕にとってドラムのヒーローさ。彼は過去70年間ずっとジャズというアートを引っ張り続け、ジャズ界の重要なムーブメントを支えてきた。これまでずっと僕は彼を重要なインスピレーションの源だと思ってきた。


A3. スティックを手にした最高級のアーティスト、そして、真のドラム・マスター、ミスター・ロイ・ヘインズ、お誕生日おめでとうございます!

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Photo by Yuka Yamaji

Dafnis Prieto
ダフニス・プリエト

[Profile]
鮮烈なプレイとボーダーレスな感性、コンポーザーとしての才能も発揮するキューバ出身、N.Y.ベースに活動する気鋭のドラマー。ミシェル・カミロら大御所をサポートする一方、ジャズ、ヒップホップ、ラテンの垣根を越えた『Proverb Trio』(2012)、セクステットでの『Triagles and Circles』(2015)など話題のアルバムを発表し続けている。
http://www.dafnisonmusic.com/live/

A1. 僕が最も好きなアルバムは、パット・メセニー、デイヴ・ホーランド、そしてロイ・ヘインズによる『クエスチョン・アンド・アンサー(Question And Answer)』。


A2. 彼のユニークな音楽へのかかわり方と彼のインタープレイ。明確なアイディアと、それをドラムセットで本当に気持ちよくリラックスしてプレイする様。


A3. ロイ、あなたは、僕、そして、世界中の多くのドラマー達にとって最高の師匠です。あなたの音楽への愛、献身さ、そして貢献は僕達全員の心と耳にしっかりと刻まれています。90歳のお誕生日おめでとうございます!神のご加護を!!

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Photo by Y. Yoneda

Johnathan Blake
ジョナサン・ブレイク

[Profile]
フィラデルフィア出身。マッコイ・タイナーとの共演で知られるヴァイオリン奏者、ジョン・ブレイクを父に持ち、ミンガス・ビッグ・バンドやトム・ハレルのバンドへの参加など、N.Y.で最も忙しいドラマーの一人。昨年マーク・ターナー、クリス・ポッターをフィーチャーしたアルバム『GONE BUT NOT FORGOTTEN』を発表し、話題を呼んだ。
http://www.johnathanblake.com/

A1. 好きなアルバムは2枚ある。まずはロイ・ヘインズの『アウト・オブ・ジ・アフタヌーン(Out of the Afternoon)』 、もう一枚はチック・コリアの 『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス(Now He Sings Now He Sobs)』。


A2. へインズさんは僕のプレイに多くの影響を与えてくれた。僕が彼から最も影響を受けたのは、彼のライド・シンバルの使い方。彼のライド・シンバルのビートには特別な<はずみ>を感じるんだ。まるで、誰かがタップダンスをするのを聞いたり見たりしているような感じ。それを真似しようとずっと頑張ってるんだ。


A3. お誕生日おめでとうございます。ミスター・ロイ・ヘインズ。長い間いつもインスピレーションを与えてくれてありがとうございます!!

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Photo by Yuka Yamaji

Greg Hutchinson
グレッグ・ハッチンソン

[Profile]
ブルックリン生まれ、10代でプロ・デビュー。ベティ・カーター、レイ・ブラウン、ジョー・ヘンダーソンといったジャズ・レジェンドたちや、ロイ・ハーグローヴ、大西順子らと共演。古典と先鋭、両方の魅力を兼ね備えたそのプレイで聴衆を魅了。ともにレイ・ブラウン・トリオのメンバーであった、ベニー・グリーンとの共演も多い。
http://www.gregoryhutchinson.com/

A1. 『アウト・オブ・ジ・アフタヌーン(Out of the Afternoon)』


A2. ロイのコンピングとフレージングは最高で、影響を受けている。


A3. 僕のアイランド・ドラミング・バディ、最高の誕生日を!楽しんで、思いっきりプレイしてくれ!

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Photo by Y. Yoneda

Jojo Mayer
ジョジョ・メイヤー

[Profile]
チューリッヒ出身、ミュージシャンとして活躍していた父親の影響で2歳でドラムを始める。'91年にN.Y.へ移住した後ディジー・ガレスピーやデヴィッド・フュージンスキーとの共演を経て、'97年人力エレクトロニカ・ユニット"NERVE"を結成。ユニークなアイデア、超人的なテクニックとダイナミックなプレイで常に注目を集める鬼才ドラマー。
http://www.jojomayer.com/

A1. チック・コリア『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス(Now He Sings Now He Sobs)』


A2. 型にはまらないことを恐れない人だよね。彼の遊び心、好奇心、そしてフレッシュなものへの熱意はとても感銘する。


A3. お誕生日おめでとうございます、そして、生涯ずっと圧倒的感動を与え続けるヒップな生き方をありがとう!ミスター・へインズ。

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Marcus Gilmore
マーカス・ギルモア

[Profile]
チック・コリアの『ザ・ヴィジル』、ゴンサロ・ルバルカバ、ジョシュア・レッドマン、ヴィジェイ・アイヤー・トリオ、そしてテイラー・マクファーリン。伝統に根ざした、かつ革新的なプレイで多くのアーティストから引く手あまたの人気ドラマーで、ロイ・ヘインズを祖父に持つ。
https://www.facebook.com/Marcusgilmoredrum

A1. 選ぶのは難しいなぁ。ジョン・コルトレーンの 『ディア・オールド・ストックホルム(Dear Old Stockholm)』かな、どうしても1つだけ選ばなければならないとすれば...。


A2. たくさんありすぎるよ(笑)


A3. 実はもうヴィジェイ・アイヤーのサウンドチェックの合間に電話をして僕のドラムソロを聞かせたんだ。
(※写真は、実際のその時の様子)


Q4. ロイ・ヘインズとの思い出を教えて下さい。(マーカス・ギルモアはロイ・ヘインズのお孫さんにあたります。)

A4. 僕に初めてドラムセットを買い与えてくれた時、祖父がスティックとブラシをくれた。僕がブラシでスネアを叩きながら音を出そうとしたけれど、ドラム・ヘッドがスムースすぎてなかなかうまくいかなかった。その時、祖父に新しいヘッドが必要だと言ったら、祖父は<本当か?>と言って、やってみせてくれた。そしたら最高の音が出たんだよ!それが18年ぐらい前、10歳の時のことだね。

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Photo by Yuka Yamaji

Kendrick Scott
ケンドリック・スコット

[Profile]
ヒューストンに生まれ、音楽一家に育つ。R.グラスパー、C.デイヴ、J.モランらを輩出した芸術高校や、バークリー音楽院での学生時代からその才能は注目を集め、クルセイダーズ、テレンス・ブランチャード、パット・メセニー、ハービー・ハンコックらと共演。N.Y.を拠点とし、自身のユニット『ケンドリック・スコット・オラクル』でも活動している。
http://kendrickscott.com/

A1. 僕の人生を変えたロイ・ヘインズのレコードと言えば『ウィ・スリー(We Three)』だよ。オープニング・ナンバーの「リフレクション(Reflection)」は最高にヤバいグルーヴだよね。


A2. 彼には本当に影響を受けている。彼のサウンドには、彼のカリビアンのルーツとアフリカン・アメリカンのルーツをちゃんと聞くことが出来る。彼はまさに先駆者。彼のプレイは<楽器に息を吹きかける>なんて領域以上。あらゆるアート・フォームの真の巨匠達の精神を全て具現化したような存在。誠実さ、感情移入、 情熱、卓越した技能と知識、そして、順応性。


A3. 90年間、巨匠ロイ・ヘインズは<最高>であり続けてきた。最も傷つきやすい人間でありながら、彼は音楽の世界を渡り歩き、その音楽の世界の隅々に彼のユニークな音楽的最高を刻み付けてきた。これからもそうし続けてくれることを願っています!お誕生日おめでとうございます、史上最高のロイ・ヘインズ。

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