ブルーノート東京がこの夏にお届けする公演ラインナップをご紹介 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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ブルーノート東京がこの夏にお届けする公演ラインナップをご紹介

ブルーノート東京がこの夏にお届けする公演ラインナップをご紹介

BLUE NOTE TOKYO JULY - AUGUSTSUMMER GROOVE

 ジャズ、ラテン、そしてカリフォルニアの風を感じるAORなど、ブルーノート東京がこの夏にお届けする公演ラインナップをご紹介。
季節感溢れる美味しいお酒と食事、そしてゆったりくつろげる空間とともに最高のライブをお愉しみください。

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JUJU JAZZ LIVE 2015 with TAKUYA KURODA QUINTET from NY ポップ~ジャズを越境―その先にあるJUJUの真骨頂は、ライブで。
NYの精鋭たちが華を添え、あの喝采が再び!
8.5 wed.- 8.11 tue. (8.8 sat. OFF)

 JUJU

 JUJU は音楽業界で格別の存在感を放っている。「ポップとジャズの境界線を越境」といった賛辞がよく見受けられるのは、ひとえにそのボーカルスキルゆえか。自作にこだわらず「よい歌をよい声で」を貫くスタンスの彼女にとっては何よりの勲章といえる。

 だが10年近く一緒に仕事を重ねた身からすると、それだけでは正直すこし物足りない。なぜなら「越境」レベルにとどまらず、自在に「遊泳」するたたずまいこそが彼女のワン&オンリーたる所以なのだから。

 縁あって彼女のジャズアルバムのプロデュースを務めてきた。普段ポップの世界で数字に向きあいながら仕事をしているぼくたちも、そんな呪縛からいくぶん解放されて作品をつくることができた。スタッフには「こんなに好きに作って売れるのかね...」という一抹の不安があったはずだが、作品の意図と雰囲気を支持してくださるみなさんのおかげで、ジャズ作品としては破格のセールスを記録した。望外の喜びである。出自にジャズを持つJUJUにとっても、歌手人生の大きなターニングポイントになったのではないか。

 だがそんなぼくにとっても、黒田卓也率いるNYのミュージシャンたちと作りあげた昨年のブルーノート東京公演は、アルバム制作者という立場を忘れて純粋に客として楽しめるものだった。つまりライブは別物。そこにぼくは「歌う遊泳者」たるJUJUの真骨頂をみる。どの靴を履いていこうか、どんなお酒を飲もうか、公演の報せを聞いた今から楽しみでならない。

 松尾 潔(まつお・きよし)

松尾 潔(まつお・きよし)

音楽プロデューサー。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲・プロデュース)で第50回日本レコード大賞受賞。ヒット曲多数。好評を博した音楽エッセイ集の第2弾『松尾潔のメロウな季節』が発売中。

JUJU JAZZ LIVE 2015
with TAKUYA KURODA QUINTET from NY
2015 8.5 wed. - 8.11 tue. (8.8 sat. OFF)
JUJUが気鋭のジャズ・トランぺッターをはじめ N.Y.からミュージシャンを迎えて贈るジャズ・ライヴ
※詳しくは公演詳細ページまで
 single『PLAYBACK』

single『PLAYBACK』

(Sony Music Associated Records)

RECOMMEND こちらはフランス発、お洒落な女性ヴォーカリスト

 ザ・ドー
ザ・ドー
8月16日(日)
ポップかつエッジィなサウンドとメロディアスな楽曲、人気デュオが初来日
※詳しくは公演詳細ページまで

McCOY TYNER & JOE LOVANO ジャズ・ピアノの巨匠と現代ジャズシーンを代表するサックス奏者
真のジャズを体感できる、この豪華共演は見逃せない
7.23 thu.- 7.26 sun.

 McCOY TYNER & JOE LOVANO

 2013年作「Cross Culture」で彼のスリルいっぱいのブロウにやられてしまった。80年代から常に現役の場に立つジョー・ロヴァーノ。チャーリー・ヘイデンのリベレーション・ミュージック・オーケストラ等の活動から、現在はエスペランサ・スポルディングはじめ旬のミュージシャンたちを牽引する絶対的な存在として本国アメリカで高く評価されている。ビバップの真髄を時代毎に横断する表現豊かな彼のテナーは、一度見ると必ずファンになるという話題も絶えない。またクラブファンにも愛されるロニー・スミスのジャズファンク「Afro-Desia」('75)が彼の初クレジット作であることも印象的だ。

 マッコイ・タイナーは言わずと知れたジャズ・レジェンドだが、しかしここ数年の活躍にも注目したい。2008年はクリスチャン・スコットと、2011年はエリック・アレキサンダー、ホセ・ジェイムズとの来日共演があり、実に新鮮な勢いを感じさせる。

 昨年は本場アメリカでも、ブルーノート・レコード75周年記念のステージで近年のジャズの盛り上がりを象徴するノラ・ジョーンズ、ロバート・グラスパーらと出演した。ベテランのレーベルメイト、ウェイン・ショーターも登場するこの大舞台でジョー・ロヴァーノとマッコイ・タイナーは共にしており、二人が注目に値する存在であることは間違いない。真のジャズを体感できるのはまさに今この時だ。

 大塚広子(おおつか・ひろこ)

大塚広子(おおつか・ひろこ)

唯一無二の"ジャズのグルーヴ"を起こすDJ、またイベント企画、執筆活動等、音楽シーンで活躍。ブルーノート東京、「東京ジャズ2012」をはじめ国内外のイベントに多数出演する。

McCOY TYNER & JOE LOVANO
2015 7.23 thu. - 7.26 sun.
ジャズ・ピアノの巨匠と現代のジャズシーンを 代表するサックスプレイヤーによる豪華共演
※詳しくは公演詳細ページまで

RECOMMEND 7月はレジェンドが続々、名オルガン奏者も登場

 ドクター・ロニー・スミス・トリオ
ドクター・ロニー・スミス・トリオ
7月1日(水)~7月3日(金)
ターバン姿がトレードマーク、ソウル・ジャズ/ファンクの名プレイヤー
※詳しくは公演詳細ページまで

JOSÉ FELICIANO ホセ再来日を目前に、前回公演の記憶が蘇る
心に食い込むギター、あの声を是非、"浴びて欲しい"
7.16 thu. - 7.18 sat.

 JOSÉ FELICIANO

 もちろんずっと昔からホセのファンだった。きっかけは20年来の友人が聞かせてくれた「Golden lady」のカバー。少し鼻にかかった官能的な歌声と、スパニッシュの粒立ちを湛えたラテンテイストが薫るアコースティックギター。音楽に愛された一握りのミュージシャンが放つ一匹狼なオーラに心底参ってしまった。

 以来、ドアーズの「ハートに火をつけて」の強烈なカバー、オリジナルの「雨のささやき」やラテン諸国では今や大スタンダードであるクリスマスソング「Feliz Navidad」など、個人的フェイバリットを挙げればキリがない。

 そんな大ファンであるホセのライブを聞く機会がなんと去年やってきた! 場所はもちろんここ、ブルーノート東京で。白髪混じりで少し背を曲げステージに現れたホセが最初の一声を歌い、ギターを爪弾いた時、心臓を鷲掴みにされた。

「ああ、この人はライブの人だ。ステージで歌う為に生きているミュージシャンなんだな」

 そんなことを思いながら、流れる涙を拭うこともなく、夢中で聴き続けた。あの「ハートに火をつけて」も、「Feliz Navidad」も「雨のささやき」もやってくれた! そしてスペイン語のボレロ! なんと言ってもあの「声」! まるで心のひだ一本一本に食い込んでくるようなあの声! 貴方も是非浴びて欲しい。

 一生忘れられない音楽体験になると思います。

 saigenji(サイゲンジ)

saigenji(サイゲンジ)

シンガーソングライター、マルチインストゥルメンタリスト。ブラジル音楽、ジャズを中心に、あらゆる音楽を噛み砕き、吐き出す。圧倒的なパフォーマンスは見たもの全てを虜にする。

JOSÉ FELICIANO
2015 7.16 thu. - 7.18 sat.
エモーショナルな歌声と情熱的なギターの音色 熱い声に応え大御所シンガーソングライターが再び東京へ!
※詳しくは公演詳細ページまで

RECOMMEND 新作ジャズ・ナンバーを披露、ブラジル音楽の女王

 ジョイス・モレーノ
ジョイス・モレーノ "Cool"
- 30th Anniversary Celebration since the first visit to Japan -
8月3日(月)~8月4日(火)
初来日から30年! ジャズ・スタンダード・アルバムを携えて登場
※詳しくは公演詳細ページまで

PABLO CRUISE '70sのカリフォルニアで絶大な人気を誇ったサーフ・ロック・バンド
3つの顔を持つパブロ・クルーズ
7.31 fri. - 8.2 sun.

 PABLO CRUISE

 パブロ・クルーズはいろいろな面を持つおもしろいバンドだ。僕がサンフランシスコに住んでいた70年代、彼らは北カリフォルニアを代表するソフトロックのバンドだったが、同時に南国のムードをたっぷり持ち合わせていて、当時のアメリカのFMラジオではよく流れていた。しかしその何年か後、日本ではまったく違う世界で人気を手に入れていた。そのひとつはディスコ。80年代では「What'cha Gonna Do?」や「Love Will Find A Way」が、ディスコでかかる曲になっていた。僕が知っているFM局のスタンダードだけではなかったことに、本当に驚いた。そしてもうひとつは「Zero To Sixty In Five」が、サーフ・ミュージックを代表する曲になっていたことだ。この曲は今でも世界中のサーファー達に愛されている。なぜなら1977年のサーフィン映画の代表作『Free Ride』のサントラに入っていたからだ。

 これほど幅広いジャンルのファン層を持っているバンドは、それほどいない。アメリカFM、ディスコ、そしてサーフ・ミュージック。全く違う世界で愛されている。とはいえ、僕にとって、彼らはビーチ・ボーイズと並び、アメリカの西海岸や海を思わせるバンドだ。いつでもどこでも、パブロ・クルーズを聞けば潮風や波の音を感じることができるし、海辺に連れて行ってもらえる。たとえ波のいい日に仕事で海に行けなくても、彼らのサウンドを聴くだけで、僕の心はすっとリラックスできるんだ。

 George Cockle(ジョージ・カックル)

George Cockle(ジョージ・カックル)

インターFMの音楽番組「レイジーサンデー」のDJをはじめ、音楽誌「レコード・コレクターズ」への執筆、トークショー、イベントのMCなどで活躍。最近ではエッセイ本や絵本も出版。

PABLO CRUISE
2015 7.31 fri. - 8.2 sun.
'70s後半のカリフォルニアで 絶大な人気を誇ったサーフ・ロック・バンド
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RECOMMEND 名曲「ピック・アップ・ザ・ピーシズ」はライブで!

 アヴェレージ・ホワイト・バンド
アヴェレージ・ホワイト・バンド
7月10日(金)~7月11日(土)
'70s-'80sに数多くの名曲を生んだ"ブルー・アイド・ファンク"の真髄
※詳しくは公演詳細ページまで

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