塩谷　2人でのデュオは以前何回かやったことがあるけど、どんな感じですか？
小沼　そうですね。自分にとってすべてが新しい感じがして。ソルトさんと一緒に演奏しているときに出す自分の音が、全く違うように聞こえましたね。
塩谷　それは褒められているの？
小沼　はい。
塩谷　よかった！ぼくも、自分が想像していることを軽く上回るというか、裏切られる。フォームにはまらないような魅力がすごくこの2人にある気がしてね。

塩谷　今回はモーション・ブルー・ヨコハマを皮切りに、全国ツアーで、最後はブルーノート東京に帰ってくる。今ちょうどリハーサルが終わったところなんですけど、リハの段階でもどんどん変化していくわけだから、ライヴも全然違うものになるんじゃないですかね。最初と最後のライヴを両方見ていただくと、ツアーで何があったのかが如実に分かるんじゃないかと思うんですよね。
小沼　楽曲も進化したり、新しいものがどんどん出てきそうな感じで本当にわくわくしています。
塩谷　どの曲も、一緒に演奏すると新しく生まれ変わるような楽しさがあるから。曲はどんどん増えていくし、変わっていくかもしれないし。あとツアー中に、ぼくは二人のための曲を新たに作りたいとも思っているので。
小沼　僕も、どんなものが生まれるのか自分でもわくわくしています。

塩谷　あとね、この二人で楽しいなと思うのが、リズムというかグルーヴがね、すっごく波長が合うというか、深いところで感じることができる。
小沼　不思議だな、と思う瞬間がたくさんあって、その・・・なんて言うんですかね。
塩谷＆小沼　（笑）
塩谷　言葉でなかなか表現できない。その音楽の楽しさっていうのかな。
小沼　第六感ていうものの使い方が・・・
塩谷　感覚なんですよね、きっと。スケールとか、そういうものを超えて小沼君の持っている音楽がすごく伝わってくる。共感する、共鳴するのはこういうことかなって思っています。