パット・メセニーが語る、ローガン・リチャードソン | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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パット・メセニーが語る、ローガン・リチャードソン

パット・メセニーが語る、ローガン・リチャードソン

最新作『シフト』に全面参加
パット・メセニーが語るローガン・リチャードソン

パリ在住、気鋭のサックスプレイヤー、ローガン・リチャードソンが2月2日(火)から登場する。最新作『シフト』はパット・メセニーやジェイソン・モランが全面参加したことも話題だが、そのパット・メセニーからコメントが到着した。「近年登場した中でも最も重要なミュージシャンの1人」と賞賛し、様々な角度からローガンの魅力を語ってくれた。

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 私は常に次の時代を創り上げるだろうと思うミュージシャン達を探し注目してきた。今の若手プレイヤー達は誰もが巧みな技術を持っている気がする。恐らく音楽史上で今一番才能に溢れた人達が多いんじゃないかな。ほとんど全ての楽器で、真の才能を駆使し音を創り上げながら、自分達が受けてきた影響を介して学んだ過去100年の音楽の進化にスポットを当てることが出来るミュージシャンがたくさん存在する。

 音楽のファンの1人として最近気づいたことがある。私が本当に求めているのは、それぞれの人生、そしてユニークな独自の視点を(音楽を通じて)伝えてくれる存在だということ。私が何よりも探し求めているのは、強い独創性と個性に溢れたアーティスト、特に、自分がそれまで掴んだものをすぐにリスナー達と語り合おうとする欲求が強いアーティストだということを。

 その熱意、そして個人の洞察力と必要不可欠な音楽の深い知識を持ち合わていることが、ジャンルの垣根を越えて注目される魅力的アーティストの基本条件のように思うんだ。

 ローガン・リチャードンはまさにその典型的存在だ。彼は同世代をリードする最高峰の新人アルト・プレイヤーであることは間違いないが、何よりも、彼のアーティスティックなヴィジョンに誰もが魅了されている。

 私的には、彼は近年登場した中でも最も重要なミュージシャンの1人だと思っている。彼は作曲家として、そしてバンドリーダーとしても人をすぐに虜にさせるヴァイブの持ち主であり、プレイヤーとして、新鮮で強烈な感覚と現在を完璧に捉えた感性を聴かせてくれる。

 ローガンのことを初めて知ったのは、彼がティーネイジャーだった頃に噂で彼のことを耳にしたのがキッカケだった。私達は2人共カンザス・シティ出身だし、まだ彼が高校生だった頃から地元の凄いミュージシャン達が注目して彼の噂をしていた。それに私自身も馴染のカンザス・シティ独特の雰囲気を彼には感じる。彼の作品を聴いていると、映画のシーンのように地元のあらゆる場所が目の前に浮かんで夢見心地になる。同じ地元だからこそローガンとは紛れもない繋がりを感じているよ。  

 ローガンは通じ合うことが出来るアーティストだ。彼はリスナーの人達がそれまでとは違う視点や見解で物事を理解する世界を垣間見せる音楽を聴かせてくれる。もう約束されたも同然の長く輝かしい彼のキャリアの中で、彼が綴っていく物語を聴くのを楽しみにしている。彼とプレイできて本当に嬉しかった!
 

『シフト』(ユニバーサル ミュージック)

〜パット・メセニー、ジェイソン・モランが全面参加した、現代ジャズのひとつのランドマークとなる話題作〜
★新世代ミュージシャンによるプロジェクト"ネクスト・コレクティヴ"での活動でも知られる、現在パリを拠点に活動中の気鋭のアルト・サックス奏者、ローガン・リチャードソンのメジャー・デビュー・アルバム(通算3作目)。
★もともとは自主制作ながら、パット・メセニーとジェイソン・モランが全面参加。2009年にアルバムのアイデアを思いついたローガンが、各メンバーにコンタクトしプロジェクトがスタート。それから4年の月日が流れ、2013年に一同がニューヨークに集結しレコーディングが実現。
★ブルーノ・マーズのカヴァー「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」を除き、全曲ローガンのオリジナル。全編、カッティングエッジなムードのなかにも、リリカルかつドラマティックなサウンドに惹きつけられる作品。
★パット・メセニーとジェイソン・モランはこの作品が初共演。また、パットが自分以外のアーティストのアルバムに全面参加するのは、2006年録音のマイケル・ブレッカーの遺作『聖地への旅』以来9年ぶり。

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