TOWER OF POWER来日直前、リーダーのエミリオにインタビュー | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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TOWER OF POWER来日直前、リーダーのエミリオにインタビュー

TOWER OF POWER来日直前、リーダーのエミリオにインタビュー

デヴィッド・ガリバルディとロッコが揃って4年振り
そして新ヴォーカリストを迎え初めての日本公演!
いつもと違う何かを予感させる本公演を、
リーダーのエミリオ・カスティーヨが語る

 7月に来日してブルーノート東京のステージに乗るタワー・オブ・パワー(TOP)。今回、TOPは新しいヴォーカリストであるマーカス・スコットを迎えての初めての日本公演となる。まずは彼について、リーダーのエミリオ・カスティーヨ(sax)に聞いた。

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「彼は今年加入したばかりだが、彼は神様からTOPへの贈り物だと思っているんだ。彼を伴っての日本公演が出来ることを本当に嬉しく思っているよ。彼には、日本のファンのこと、そしてブルーノート東京のことをとっくに伝えてある。この『惑星』の上で最も素晴らしいTOPファンは日本にいるということ、そしてブルーノート東京は『世界に二つと無い(one of a kind)』、とても素晴らしいお店だということを、ね。だから彼には、日本では今まで以上に頑張ってパフォーマンスをしろと言ってあるし、彼もその期待に充分に応えてくれると信じているよ。とにかく彼にとって日本でのライヴは初めてのことだからね。彼は、レニー・ウィリアムス(1970年代のTOPの名ヴォーカリスト)や、アル・グリーン、それにアイズレー・ブラザースのロナルド・アイズレー辺りに匹敵する素晴らしいヴォーカリストなんだ。ステージ上での動きは、マイケル・ジャクソンとジェイムス・ブラウンを足した感じでもあってね。是非とも楽しみにして欲しいな。
 それと、今年はデヴィッド・ガリバルディ(ds)とロッコ・プレスティア(b)の二人が揃っての、4年振りの日本公演となる。去年はデヴィッドが腰の手術の為に来日出来なかったからね。彼の『ヒップ』は最高に仕上がっているよ。この二人、どちらも今まで以上に体調が良いんだ。だから、これまで以上に素晴らしいショウをお見せ出来ると思うな。期待して欲しいね」

Marcus Scott

 そうなのだ。やはりTOPは、世界最強のリズム・コンビであるこの二人がいてこその彼等なのである。そして、暫く発表されていない新譜のことも気になるところだ。

「実は、もう28曲ものナンバーを録音し終っているんだ。殆ど終ったも同然なんだけど、まだ手直しが必要だと思われるところもあってね。僕と一緒にプロデュースをする人材にも、とてもスペシャルな人を選んでいるし。ゲストも何人か迎えて、ストリングスも導入する。恐らく来年には発表出来るとい思うよ。期待して待っていて欲しいな。また、再来年の2018年は僕達の結成50周年という記念の年だ。もう、幾つかのプロジェクトが進行中なんだよ。地元のオークランドで何かしたいし、50周年のドキュメンタリーDVDも作る予定なんだ。そちらにも、やはりスペシャルなプロデューサーを立てる予定だよ。こちらも楽しみにして欲しいんだ!」

Emilio Castillo @Blue Note Tokyo 2015 8.24 mon. - 8.27 thu.

 彼等のライヴの素晴らしさは、曲目表だけ見れば毎年同じような曲を演奏しているように見えても、実際には非常に細かく違うアレンジが毎年為されていて、更には毎日変わっている、という点にある。常に変化があるのだ。そしてファーストとセカンドで、殆どの曲目が変るところ。つまりファーストとセカンドを「通し」で見ないと彼等の現在の全貌が判らない、という点も挙げねばならない。「宇宙最高のファンク・バンド」、そして「リアル・ミュージシャンズ・ミュージシャン」との評価も高いタワー・オブ・パワーを、見逃してはならないのだ!

interview & text = Takaaki Sakurai
photography = Tsuneo Koga[live]
PR coordinator / Artist = Kei Kato

櫻井隆章(さくらい・たかあき)
音楽ライター、ラジオ番組ディレクター。タワー・オブ・パワーは1974年の初来日以来、ほぼ総ての東京公演を制覇。結成30周年、及び40周年の記念ライヴ@聖地フィルモアも踏破した、唯一の日本人。

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