三大ギタリストを輩出した名門ロックグループ、ヤードバーズがブルーノート東京に登場! | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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三大ギタリストを輩出した名門ロックグループ、ヤードバーズがブルーノート東京に登場!

三大ギタリストを輩出した名門ロックグループ、ヤードバーズがブルーノート東京に登場!

エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジを輩出、
ヤードバーズが待望の初登場!

三大ギタリストを輩出し、いまなお伝説を刷新し続ける名門ロック・グループ<ヤードバーズ>。50周年の記念すべきツアーはオリジナル・メンバーのジム・マッカーティを中心に、"ギターを弾くために生まれてきた男"ジョニー・Aをフィーチャー。今回はライターの佐藤英輔氏がその魅力を解説する。

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 解散期を挟むものの、キャリアは50年超え。そんな現役のロック・バンドが一体どれだけいるというのか? 結成地はロックという新しいユース・カルチャーを産まんとしていた、揺れるロンドン。ブルースを始めとする米国の黒人音楽に耽溺する血気盛んな若者たちにより、1963年にザ・ヤードバーズは組まれた。ちなみに、そのグループ名は不世出のジャズ・アルト奏者であるチャーリー・パーカーの愛称から。パーカー自身、1946年には「ヤードバード組曲」という曲を書いている。

 黒人音楽にヤラれた俺たちのビート・ミュージックを! かようなザ・ヤードバーズが今も多大なヴァリューを持つのは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジという名ギタリストが在籍したことが大きい。まさに、その後に伸長するUKロックの登竜門とも言えるバンドであり、ブリティッシュ・ロックの根っこで輝くバンド......、それがザ・ヤードバーズであるのだ。

 そんな彼らの威光を物語る最たる曲が、ジャンプ・ブルースマンのタイニー・ブラッドショウの曲を改変した「トレイン・キャプター・ローリン」。そのブリティッシュ・ビート/ブルース・ロックを代表するような名リフを持つ曲(最初はクラプトン在籍時代に披露された)は、カンヌ国際映画祭バルム・ドールを獲得したミケランジェロ・アントニオーニ監督の"スウィンギン・ロンドン"を舞台にした「欲望」においても、当人たちのライヴ演奏シーンが映画中で使われた。ベックとページが入ったそのヴァージョンは「ストロール・オン」という曲名で、ハービー・ハンコックが担当した同映画のサントラ盤にも収録。まさに、胸騒ぎする1960年代半ばのロンドンを象徴するような同曲は現在、エアロスミス他取り上げる人あまたのR&Rスタンダードになっている。

 1968年に解散したザ・ヤードバーズは1992年(この年、彼らは米国"ロックンロールの殿堂"入りを果たした)に再結成され、現在はオリジナル・メンバーであるドラマーのジム・マッカーティ(1943年、リヴァプール生まれ)を核に活動している。その時その時の優秀なミュージシャンを入れているのは今も同様で、今回の来日メンバーも剛腕がずらりと揃っている。

 ギターのジョニー・Aはかつて真性ロッカーのビーター・ウルフ(元J.ガイルズ・バンド)のバンドのギタリスト/音楽監督を務めるとともにアーシー&剛毅なリーダー作を数作出している才人だし、ヴォーカルとギターを担当するジョン・アイダンは米国人ながらブリテッィシュな香りに憧れて1980年代からロンドンに居住し、マッカーティとは古い付き合いを持つ。また、ケニー・アーロンソンはリック・デリンジャー、ボブ・ディラン、グレアム・パーカーらのアルバムでベースを弾いている腕自慢であるし、ハーモニカとヴォーカルとパーカッションを担当するマイク・スカヴィーネは過去ザ・ドウボーイズやラム・ジャムといったいなせな在NYのロック・バンドに関与した人物。なるほど、これはマッカーティをして「今のメンバーは過去一番」と言わしめるのもよく分かるではないか。



 <マッカーティの、本当にあなたは70代なの?というエネルギッシュなドラミング/リーダーシップ>と<陰影に満ちた「フォー・ユア・ラヴ」や「ハート・フル・オブ・ソウル」などの名曲も持つ、ザ・ヤードバーズという永遠にして黄金のブリティッシュ・ビート回路>と<ジョニー・Aら現役の実力派ロッカーの覇気や技術>の三位一体表現。それこそが、今を生きる伝説のバンド"ザ・ヤードバーズ"の真実なのである。




佐藤英輔
この9月でフリーランス歴31年目に突入。最初は、ロックとソウル。その後、齢を重ねるとともに、ジャズ、ワールドと書く分野が広がっていきました。ブログは、http://43142.diarynote.jp

ジム・マッカーティからコメントが到着

ーー50年を振り返り、思い出に残っているバンドメンバーとのエピソードを教えてください。

一番の思い出は、1992年に<US Rock And Roll Hall of Fame>に殿堂入りしたことだね。あと、British Invasionとして、ジェフ・ベックとUSツアーをしたことかな。

ーー50年間、ヤードバーズとして守ってきたものは?

多くの楽曲を持つことと、ライブでのアドリブの幅広さだね!

ーー50年経ったいまだからこそ、バンドとして出せる音、表現できることは?

解散から95年に再結成するまで長い期間だったし、何度かメンバーチェンジを経る度に、バンドの音も少しずつ変わったよ。バンドを結成した60年代とは音響システムの影響も大きい。また、今のメンバーは今までで一番と言えるかもしれないね。なぜならメンバーがティーンエイジャーのときは、ヤード・バーズの真のファンだったからね!

ーー今回のセットリストは?

「For Your Love」、「Heart Full of Soul」 等の名曲のほか、「Smokestack Lightening」や「Drinking Muddy Water」などの往年のブルースのカバーも演奏するよ。

★ツアーインフォメーション
今回は丸の内コットンクラブに及ぶライブツアー、
東京駅近く、今最も旬なロケーションでお楽しみください!

2016 10.21 fri. - 10.23 sun. コットンクラブ
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/the-yardbirds/

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