新世代ミュージシャンの最高峰とも評されるピアニスト海野雅威が、ロイ・ハーグローヴとともに来日! | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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新世代ミュージシャンの最高峰とも評されるピアニスト海野雅威が、ロイ・ハーグローヴとともに来日!

新世代ミュージシャンの最高峰とも評されるピアニスト海野雅威が、ロイ・ハーグローヴとともに来日!

ロイ・ハーグローヴ・クインテットのピアニスト
海野雅威からの最新メッセージ

約1年ぶりとなるロイ・ハーグローヴ来日公演へ向け、メンバーとして今回参加するNY在住のピアニスト、海野雅威が、ロイ・ハーグローヴの魅力や本公演への思いを語ってくれた。

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■天才としか言わざるを得ない

「"天才"という言葉を軽々しく使いたくありませんが、ロイ・ハーグローヴに関しては天才としか言わざるを得ません。一度聴いた曲を表面的ではなく、深いスピリチュアルなレベルで理解し演奏できてしまう人です。デビュー当時からすでに彼は豊かなソウルを持っていて、それも数々のレジェンドから愛されてきた理由だと思いますが、さらに経験を得て、現在の彼は偉大なアーティストそのものです。ジャズに限らずヒップホップを含め黒人音楽全てに恐ろしいほど精通していて、無駄のない、語るべきメッセージが込められた演奏にはいつも感動してしまいます」

ニューヨーク在住のピアニスト、海野雅威(うんの ただたか)からエモーショナルなメールが届いた。1980年東京に生まれ、9歳からジャズ演奏を開始。2008年に渡米後、昨年10月からロイ・ハーグローヴ・クインテットのレギュラー・メンバーとして活動している。もちろん2月28日から始まるブルーノート東京公演にも同行。かつてマーク・ケアリー、ジェラルド・クレイトンなど数々の名手が去来した同クインテットに日本人が抜擢されたのは初めてだ。

「ロイとは夜中のセッションなどで何度か一緒に演奏した事はありましたが、初めてのきちんとした共演は昨年行なわれたジミー・コブのレコーディングでした(今秋発売予定)。ロイは私に"お前は巨匠のタッチと音色を持っている。ハンク・ジョーンズが持っていたようなスペシャルな何かだ"と声をかけてくれました。"ハンクは私の師匠でした"と伝えると、とてもご機嫌でした。これもバンド参加の一つのきっかけになっているかもしれません。また、メンバーのジャスティン・ロビンソンとアミーン・サリームと私は、それぞれ活動時期は異なりますがウィナード・ハーパーのバンドに在籍していたこともあり、彼らからの推薦や、私のもう一人の師匠であるジョージ・ケイブルス、ジミー・コブ、あとは7年間ロイのバンドに所属してきた友人のピアニスト、サリヴァン・フォートナーも推薦してくれたようです」


■歌詞を理解したうえで行う演奏も絶品

"ステージでは、音楽家と観客が一体となったソウルフルな時間を過ごしたい"と力をこめる。

「ロイはその場でどの曲をやるか決めるので、いつもヒヤヒヤです。これは現メンバーも歴代のメンバーも皆、口を揃えて言います(笑)。まさに今に生きるジャズマンならではです。オリジナル曲に混じって、いつまでも色褪せないアメリカン・ソングブックの歌詞を理解した上で演奏を行なうあたりなど、まさにロイの真骨頂だと思います。私がブルーノート東京に出演させていただくのは初めてになりますが、思い起こせば9歳の頃、骨董通りにあった旧ブルーノート東京でアート・ブレイキーに「ナイスボーイ!」と頭を撫でられた時からジャズ人生が出発しました。ブルーノート東京での演奏は原点に回帰したように感じ、今までの全ての出逢いや繋がりに心から感謝しています。お待ちしております!」

原田和典(はらだ・かずのり)
ジャズ雑誌の編集長を経て、2005年に独立。新聞、雑誌、ウェブ、CDライナーノーツ等に寄稿を続ける。著書に「世界最高のジャズ」等。ブルーノート東京のウェブサイトにライヴ・レポート掲載中。

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