ファッションにも注目！　ロイ・ハーグローヴ

2018 01.26 Fri.

音、ファッション...
ロイの全てはライヴにある

Photo by Tsuneo Koga
[ ROY HARGROVE QUINTET 2017 2.28 - 3.3 ]

　ロイ・ハーグローヴといえば、2013年2月にブルーノート東京で見たRH Factorの公演を思い出します。中学生の頃から繰り返し彼の作品に触れ、特に彼のオリジナル曲「Strasbourg Saint Denis」は当時やっていた自分のジャズバンドでもよくプレイしていました。残念ながら地元福岡で彼の生演奏に触れる機会はありませんでしたが、大学進学を機に上京すると遂にその機会に恵まれることに。当時は大学生だったので、東京での生活費をなんとか切り詰め、初めて生で見た彼のパフォーマンス。演奏はさる事ながら、そのファッションセンスと立ち居振る舞い、カリスマ性に度肝を抜かれました。ライヴ後、とあるジャズバーに立ち寄ると、ライヴ直後にもかかわらずジャムセッションに参加しているロイ（!）に遭遇したのもいい思い出です。

　ジャズ／ヒップホップ／R&B／ソウル／ファンクのシーンを繋ぐ稀代のトランペッターとして音楽的に語るべきものは沢山ありますが、音だけでなく、それぞれのアーティストが纏うオーラを感じることが出来るのもライヴの醍醐味の1つ。今回はクインテットとのことなので、緻密なアンサンブルに加え、それぞれのプレイヤーとの細かなコミュニケーションを楽しむのまた乙なものです。

　立ち居振る舞いと演奏に滲み出る彼の生き様を、ブルーノート東京という最高のヴェニューで、多くの人に体感して欲しいと思います。

江﨑文武（WONK）
1992年生まれ。小学生の頃から音楽活動を開始。様々なアニメーション音楽や映画音楽に携わり、演奏家としてもWONKの他、冨田ラボ率いるT.O.Cバンドに参加するなど精力的に活動を続けている。