【JAM vol.236】RECOMMEND MENU FOR SPRING

photography = Jun Hasegawa styling = Misa Nishizaki text = Tomoko Kawai
春の豆がやわらかく弾け、青々とした香りが広がる。
やさしい甘みの帆立を楽しむメインディッシュ
肉厚で甘みの強い三陸の帆立と、イタリア産の小さくてやわらかなグリーンピース「ピゼリ」が主役のメインディッシュを、ブルーノート東京のグランドメニューからご紹介します。「帆立のポワレ シードルのクリーム ピゼリ」と名付けられたこちらは、ひと皿の中にたくさんの表情を持つ料理です。
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香ばしくソテーした帆立の上に、焦がしバターが香るくるみと白ワイン風味の生姜。ナッツの香りと生姜の刺激が心地よく広がります。コクのあるクリームソースにはシードルを加え、軽やかさの中に特有の熟成感を感じさせます。帆立の下には贅沢な量のピゼリ。たっぷりとほおばると、口の中で豆が弾けて春の香りでいっぱいに。続いてフランス産の麦にソースをからめて食べると、リゾットのよう。そしてフレッシュな青りんごと帆立を共に味わうと、爽やかで複雑な風味が広がります。
口に運ぶ食材のちょっとしたバランスで、まったく別の料理を食べているような不思議な感覚。驚きとときめきに満ちた、鮮やかな食の体験が待っています。
帆立のポワレ シードルのクリーム ピゼリ ¥5,500(tax in)
多彩な味の料理に寄り添うオレンジワイン
アルネイス種らしい白い花の香りに、果皮の落ち着きも感じられるワイン。帆立の甘みやソースのコクの余韻をなくさず、やさしく包みこむ味わいです。

ロエロ アルネイス デザヤ オレンジ カッシーナ フォルナーチェ
2020 /イタリア ピエモンテ/アルネイス
Bottle ¥9,000(tax in)