[RECIPE]鴨モモ肉の赤ワイン煮
ルビー色したワインに恋をして
冬には冬の風景がある。それは言うまでもないことだが、
日々の暮らしに追われると、人はついソレを見逃してしまう。
今が旬の鴨と赤ワインで、食卓に季節感を演出しては?
料理にワインを合わせるのが一般的なセオリーだとすれば今回はその逆。年末年始、ブルーノート東京のステージに登場するドミニカ共和国出身の天才ピアニスト、ミシェル・カミロが大のスペインワイン好きであることを受け、"スペインのペトリュス"と称される「ペスケラ」のデイリーワイン、「ペスケラ ティント クリアンサ」からインスパイアされた一皿を我らが手練手管の長澤宜久シェフが提案する。主役は鴨のモモ肉。赤ワインとフォン・ド・ヴォーで時間をかけて丁寧に炊いたソースは実にふくよか。思わずグラスがすいすい進んでしまうはずだ。ホームパーティが増える時季。旬を取り込んだプロ顔負けのおもてなし料理で、仲間たちを虜にしよう。
photography = Jun Hasegawa text = Mio Amari
RECIPE
- 【A】
- フライドオニオン 50g
たまねぎ(サイコロ切り)1/2個
にんじん(サイコロ切り)1/2個
セロリ(サイコロ切り)1/2個
ニンニク 2かけ
ベーコン(棒切り)80g
オレンジの皮(白い部分を除く)1個分
<香辛料>
タイム 適量
ローリエ 適量
クローブ 適量
八角 適量
赤ワイン 750㎖1本
フォン・ド・ヴォー 500g
<ルー>
バター 20g
小麦粉 20g
オレンジの搾り汁 1個分
<付け合わせ>
マッシュルーム(塩コショウして炒める)適量
たまねぎ(塩コショウして炒める)適量
芽キャベツ(塩茹でする)適量
小芋(塩茹でする)適量
お料理とマリアージュ
造り手はスペインのリベラ デル デュエロ
をワインを名醸地として知らしめたアレハンドロ・フェルナンデス。プラムコンポートのアロマ、ナツメグやクローブのニュアンスを楽しんで。
ペスケラ ティント クリアンサ
750㎖ ¥7,800(税サ別)
THIS MONTH'S MUSIC
ミシェル・カミロの8年ぶりとなる2013年のソロ作品。ブギ・ウギ調で展開される「ワッツ・アップ?」から「テイク・ファイヴ」を軽妙な音色でスウィングしていく。キース・ジャレットの「夜明けに」も収録されている。
『ワッツ・アップ?』(ソニーミュージック)
CHEF
長澤宜久(ながさわ・たかひさ)
ブルーノート東京グループシニアシェフ。'91年に渡仏し三ツ星「ラ・コートドール」他、名店で経験を積む。'01年に帰国後、南青山「アディング・ブルー」、丸の内「レゾナンス」シェフ、2013年全店舗のシニアシェフに就任した。