[RECIPE]ホタルイカと春野菜のアヒージョ | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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[RECIPE]ホタルイカと春野菜のアヒージョ

[RECIPE]ホタルイカと春野菜のアヒージョ

春の到来を告げる食材たちのカーニバル

 大貫妙子が4年ぶりにブルーノート東京のステージに帰ってくる。
「異国の雰囲気で、上質な大人にふさわしい料理を」という彼女からのリクエストを得て
長澤宜久シェフが閃いたのはスペインの名物。創作の源は'80年にヒットしたアノ曲だ。

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「大貫妙子さんの代表曲の一つである『CARNAVAL』にインスパイアされた」と長澤宜久シェフが提案する料理はアヒージョ。オリーブオイルとニンニクを使った煮込みで海老やマッシュルームなどを具材にするのが定番だが、今回は「色彩豊かな春の食材をふんだんに使うことでカーニバル気分を表現した」という。その言葉どおり、ホタルイカ、ホワイトアスパラ、菜の花、タケノコ、赤や黄のピーマンなどが皿いっぱいにセッションを繰り広げ、胃袋を刺激してくれる。キウイとオレンジの酸味がさりげなく効いているのもいい。思わずグラスが進んで、食卓をシェアする仲間たちの顔に笑みがこぼれるだろう。人を陽気にするレシピ。シェフからの春の贈り物である。

※こちらの料理は大貫妙子公演の際に店内でも注文いただけます。

photography = Jun Hasegawa
text = Mio Amari

RECIPE

ホタルイカと春野菜のアヒージョ(4人前)

ホタルイカ 20匹

【A】
ホワイトアスパラ 4本(ひと口大にカット)
菜の花 8本(ひと口大にカット)
かぶ 2個(ひと口大にカット)
ブロッコリー 小房4個
マッシュルーム 4個
タケノコ くし型切り4カット
赤・黄ピーマン 各1/4個(細切り)

ドライトマト 4枚
キウイ 1個(ひと口大にカット)
オレンジの皮 適量(千切り)
イタリアンパセリ 適量(みじん切り)

アンチョビ 20g
ニンニクのみじん切り 25g
鷹の爪 1本
オリーブオイル 500g
塩 適量

❶ 少量のオリーブオイルを入れた鍋でアンチョビ、ニンニク、鷹の爪を弱火で丁寧にソテーする。オイルに香りが移ったら残りのオイルを加えて沸かし、塩で味を調える。
❷ 【A】の野菜を下茹でする。
❸ 深さのある耐熱皿にホタルイカ、下茹でした野菜、ドライトマト、キウイを入れる。
❹ ❸に❶のオイルを具材が半分ぐらい隠れるまで注ぎ、220〜230℃のオーブンで7〜8分煮る。取り出し、オレンジの皮の千切りとパセリのみじん切りを散らして完成。お好みのパンを添えて。
 bottle

お料理とマリアージュ
おすすめは、アヒージョに使うホワイトアスパラガスとも相性のいいソーヴィニョンブラン。奥出雲ワインのこちらは柑橘類やハーブの香りが魅力で、しっかりした酸味と清涼感のある飲み口を楽しませてくれる。
奥出雲ワイン ソーヴィニヨンブラン 2012
750ml / ¥2,200(税サ別)

THIS MONTH'S MUSIC

 

スペシャル・ゲストのバンドネオン奏者小松亮太。2000年の初共演以来15年来の親交を経て、お互いに尊敬しあう二人が、それぞれの個性を出し合い書き下ろした NHKラジオ深夜便「深夜便のうた」がシングル・リリース。
『愛しきあなたへ』(ソニー)

CHEF

 シェフ

長澤宜久(ながさわ・たかひさ)
ブルーノート東京グループシニアシェフ。'91年に渡仏し三ツ星「ラ・コートドール」他、名店で経験を積む。'01年に帰国後、南青山「アディング・ブルー」、丸の内「レゾナンス」シェフ、2013年全店舗のシニアシェフに就任した。

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